TIME誌の岸田首相に関する記事の和訳④
こんばんは、日にちが少し空きましたが、シリーズの4回目です。全部で6回なので今回で折り返しになります。3回目までの和訳はこの記事の末尾にまとめてあります。
以下、和訳
「岸田氏は影響力のあるリーダーではないかもしれない」と、テンプル大学ジャパンキャンパスのジェフ・キングストン教授は言う。「しかし、岸田氏は自分の政策を遂行するという点ではかなり能力があるとわかる」。
彼は野心的なのである。日本は世界で二番目の識字率があり、世界一の平均寿命を誇り、犯罪率は最も低く、解雇も少なく、簡単には政治的変革が起こらない。だが一方で、日本の出生率は世界一低く、経済成長も停滞しており、超高齢社会である。1980年代後半には、日本人はアメリカ人よりも稼ぎが多かったが、今では平均にしてアメリカ人の4割の稼ぎになっている。岸田氏のミッションは「日本を取り戻す」ことだ。岸田氏は、日本の現代化につながる運動を止める方向に舵をきり、カジノを国内で初めて推進し、新東名エクスプレスというリニア新幹線を兵站の動脈とするために精力的に建設している。
岸田氏の国内政策は、不明瞭な「夫婦共稼ぎ計画」によって家計の稼ぎを多くすることに甘んじている。しかし彼の政策の大きな問題は、富裕層を遠ざけることなくどうやって再分配を行うかだ。日本の世界に対する借金は、国民一人あたりGDP換算で256%で、これはアメリカの2倍以上だ。しかも借金を借り続ける余裕が少しもない。岸田氏が株式と配当の課税を増やそうかなと思いついたとき、証券は暴落した。「岸田氏は右派からの重要なサポートを保っておくのにかなり気を遣っている」と、中林美恵子早稲田大学教授・元議員は言う。
今日はここまでとします。あと2回お楽しみください。3回目までの記事は以下に掲載しています。