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秋華賞 2024 全頭評価 渾身の一撃ver.

新馬戦からずっと追ってたボンドガール、チェルヴィニアの新馬戦以来のぶつかり合い‼️当時負けたチェルヴィニアはオークス馬に。当時勝ったボンドガールは重賞に何度も挑戦するも勝ちきれず、シルバーコレクターに…。チェルヴィニアが新馬戦の借りを返すのか!ボンドガールが悲願の重賞勝利をするのか!世代を背負うと言われ、痛烈なデビューを果たした2頭の牝馬が今ぶつかり合う!!

あいうえお順


アドマイヤベル B+評価
先行差し 主な戦績→フローラS(2着ラヴァンダ 4着クリスマスパレード)
正直よく分からない1頭の1人。と、言うのも全5戦しかしてなく、うち重賞はたったの2回。更に前走のオークスでは9着とそこそこにボコボコにされているにも関わらず、それ以降走ってない。ただ前走のオークスでは、2400が少し長かった様子(騎手コメントより)なので度外視しようと思えば出来る。今回は勝ち鞍フローラSと同距離の2000メートルなのはプラスポイント。
さらにこの馬は今回の秋華賞が初の右回りのレースとなる。本来であればこれはマイナスポイントになるのだが、騎手曰く、この馬のモタれる癖的に左回りよりむしろ右回りの方が合うのではないか、との事。京都芝2000のような内回りの一瞬の切れ味勝負の方が良いとも。この人気なら期待を込めて+評価を推すことが出来る。
ここで終わらせようかとも思ったが、下で散々上がりの話をしてるので触れておく。この馬は新馬戦を除く全てのレースが2000メートル以上であり、大敗したオークスを除くと全てのレースで上がり3位以内に入っている。さらにアーバンシック(菊花賞有力馬)に負けた百日草特別ではアーバンシックに次ぐ上がり2位で33.8を出している点がポイント高い。前走からかなり感覚が空いているため不確定な要素も多いが、10キロ以上成長したらしく、侮れない1頭のうちの一人。


クイーンズウォーク A評価 ⭕️栗東
先行 主な勝ち鞍→ローズS(2着チェレスタ等)
三大巨頭(想定3人気以内の3頭。ステレンボッシュ、チェルヴィニア、クイーンズウォーク)の1頭。騎手が川田様で、ここまでの戦績は安定そのもの。飛びが大きいのがかなりの特徴(女王の歩ってか)。唯一惨敗と言える桜花賞では外差し環境+内に揉まれてしまった。また、調教師はレース後に「マイルに対応出来なかった」とコメントしている。散々合う合う言われてたオークスでもこの馬は残念ながら内枠を引いてしまう。が、逃げ組がほぼ大逃げをかましたため揉まれることなくスムーズに馬群の先頭に立つ。最終直線では一瞬先頭に立つも後続のチェルヴィニア(上がり最速)、ステレンボッシュ(上がり最速)、ライトバック(上がり準最速)の3頭に抜かされてしまう。この時点ではこの3頭に力負けしてたと言われても仕方ない結果に。
たが、彼女は成長した。ローズSは中団で控えつつ、レガレイラとかいう上がり最速お化けを除いて唯一の33秒台(33.5)の上がりを叩きだし(上がり3番目は34秒ジャスト)圧巻の勝利。その力を観衆に見せつけた。下の資料にもある通り、秋華賞ではそこそこ上がりが求められる。この上がりはクイーンズウォークを推すに当たってかなり心強いデータであり、勝因はここにある。下り坂を利用しつつロングスパートをかけ、そのまま押し切るという勝ち方が比較的想像しやすい。また、前走ローズS組の戦績も悪くはない。さらに戦績の良い栗東寮所属の馬なのも心強い。 かなり期待の1頭である。
とここまでプラス評価ばかりしてきたのだが、この馬は果たして京都芝2000というやや特異なステージにあっているのだろうか。今回出走する馬で前走の体重が500キロを超えているのは当馬だけである。そして、とあるデータによると過去10年で500キロを超えた馬の戦績が0-1-0-13の複勝率7.1パーセントとかなり悪い。その上調教後の体重は530と更なる進化を遂げており、ある程度テクニックが求められる京都芝2000を上手く立ち回れるのだろうか。さらに内枠というのは確実にマイナス要素であろう。正直上手く立ち回れずもみくちゃにされてそのまま余力残したまま後ろへ、というのも想像できる。ただ川田様が余力を残すような競馬をするとも思えず、この京都の戦績も凄まじく良いのでやっぱり分からん。
その上、調教がそこそこ悪い。1週間前追切では川田様も思わず苦言を呈するほど。最終追切では何とか調子を取り戻しつつあるようだが、それ以上は当日の様子を見て最終的な判断を下したい。

クリスマスパレード B-評価
逃げ先行 主な勝ち鞍→紫苑S(2着ミアネーロ等)
新馬戦から2000メートル以上を勝ち進めており、前走の紫苑Sでは逃げ切り勝利。戦ってきた相手のレベルも高く、能力だけで見ると上位ではあろう。
が、秋華賞ではそもそも逃げがあまり強くない。過去11年で逃げで戦績を残したのはかなり上手い逃げができたかつほぼ前残りしたミッキーチャーム(アーモンドアイという化け物がいたというのも考慮しなければならぬ)と、産まれた時代が違ければ三冠牝馬になり得たヴィルシーナのみ。この馬にヴィルシーナほどのPOWERは感じないし、そもそもヴィルシーナも逃げつつ33.9の上がりを叩きだしている。前走の紫苑Sではこの馬も33.9の上がりを出しているが、2着のミアネーロ、3着のボンドガール共に33.0のとんでもない上がりを出している。高速馬場だったということもあり、逆にこれくらいは出してもらわないと困る。また、他のレースでは34秒台の上がりすらなく、上がり勝負という面ではかなり厳しいものを感じる。が、歴代だと前走紫苑S組の戦績がかなり良く、そこを完全に無視することも出来ない。逃げで買うならこの馬を買わない手もない。前残り展開ならワンチャン可能性がある以上、この子がめちゃくちゃ上手い逃げをするか、ヴィルシーナ並の化け物だった、もしくは差し組が差し損ねるということに賭けて見るのも面白いかもしれない。

コガネノソラ C-評価 ⭕️雨
先行差し 主な勝ち鞍→クイーンS(2着ボンドガール)
今まで好走したレースがスイートピーS以外全て稍重という異質の経歴を持つ馬。とにかくパワーがある馬で、パワーが必要な馬場になった場合輝くでしょう。
が、マイナスポイントはかなり多い。まず同じゴールドシップ産駒の名牝ユーバーレーベンが秋華賞で惨敗していること。これは何もユーバーレーベンに限った話ではなく、ゴールドシップ産駒自体の2000メートルと京都競馬場の勝率が芳しくない。
次に上がりタイムを持ってないこと。上がりタイムが如何に重要かは下の表を見てもらえれば分かるが、上位勢に比べ最速でも34.1のタイム(スイートピーS)はかなり不安である。そもそも稍重巧者であるから上がりを持っていないのは仕方ないことではあるが…
次にオークスで惨敗していることがあげられる。オークスで好走した馬はこの秋華賞においても比較的狙い目ではあるのだが、この馬は12着と惨敗している。さらに初の関西の競馬場かつ、輸送があることも些細であるが、気になるポイントである。前走のクイーンSでも比較的展開が向いた結果であろうし、この人気であるならあまりかいたくない。ただ、かなりの稍重巧者ではあるため、パワーのある馬場になれば評価をあげざるを得ない。あと調教がかなり良い。今回は点数を削るために消させて貰うがぶっちゃけかなり怖い。だが、勇気の消しで。

ステレンボッシュ S+評価
先行差し 主な勝ち鞍→桜花賞
現在の連対率100パーセントのスーパーお化け。3連系の馬券を当てるつもりで買うのであればこの馬を消すという選択は大いなる勇気を伴うでしょう。それくらい強い馬。
この馬の魅力はなんと言ってもその安定感と上がりである。現在出走したレースでは全て上がり3位以内でありかつ、上がり33秒台のレースもかなり多い。連対率100パーセントというのも魅力の一つだ。また、負けた3試合のうち2つはG1レースである。阪神JFで勝ったアスコリピチェーノは桜花賞2着、NHKマイル2着、古馬牡馬混合の京成杯では1着とマイル戦でかなり好成績を叩き出してる化け物であり、マイルという舞台では、負けても仕方なかったとも言える。オークスでは今回一番のライバルでもあるチェルヴィニアに負けてしまうが、落鉄の中、上がりはチェルヴィニアと同じ最速34.0であり、ほとんど差はないと感じる。
さらに厩舎はかの有名なアーモンドアイを育てた国枝厩舎であり、その上、どこかの発言でアーモンドアイに匹敵する馬とか言ってた気がする(リップサービスかもしれないが)。国技厩舎は坂路調教をあまりしないことで有名らしいが、今回ステレンボッシュもその坂路調教をしている。それを不安視する声もあるが、アーモンドアイも秋華賞前に坂路調教をしているため、かなりアーモンドアイを意識して育てていることが伺える。それ即ち不安要素どころかむしろプラス要素であると考えられる。最終追切ではかなり良いタイムを出している。
ただ騎手の戸崎さんの京都の戦績がかなり芳しくない。重賞勝利に至っては2018年のアーモンドアイにまで遡ることとなる。さらに私の検索したデータによると戸崎騎手の京都芝2000の戦績は0-4-25の複勝率13.8パーセントらしく、同騎手の他のレースに条件に比べてもかなり悪い。これは明らかに不安要素と言えるであろう。戸崎騎手の不安要素をこの馬の底力でどれほどひっくり返せるかが肝となる。が、戸崎騎手自体がとても上手いのであまり心配しなくてもいいかもしれない。すなわち弱点無し⁉️(外枠の戦績が悪いが、15頭しかいないのでそんなに気にしてない。揉まれない分むしろプラスかもしれない)

セキトバイースト B-評価 ⭕️栗東
逃げ 主な勝ち鞍→無し
前走のローズSでは大逃げをかまし、私含め多くのギャンブラーを震撼させた。この馬の面白いところは、重賞においてその人気と実際の着順の差異である。未勝利戦を勝ち上がった後、一勝クラスでは、2着。そして次走の赤松賞(勝ち馬ステレンボッシュ)にて2番人気に推されるも5着と敗北。その次の紅梅Sでは3人気2着と好走するも、チューリップ賞では(舐められて)なんと9人気となる。が、ここでも好走し、2着に躍り出る。そして桜花賞では10人気7着となんとも言えぬ結果となり、そのまま(舐められて)ローズSでは11人気なってしまうが、前述の通り大逃げをかまし、見事3着に滑り込んだ。こうした変な?経歴からこの秋華賞では「穴馬」として人気すると予想される(10/13 午前3時の時点で10人気単勝22倍)
が、果たして今回はどうであろうか。「逃げ」という戦術がこの秋華賞において厳しいというのはクリスマスパレードとのところでも語った通りである。その上クリスマスパレードと比べてこの馬にPOWERがあるとも思えない。クリスマスパレードは紫苑Sにてミアネーロ、ボンドガールの追走を振り切り逃げ切っているが、ローズSでセキトバイーストは、クイーンズウォーク、チェレスタに抜かされてる上、先頭とは約2馬身近くも離れている。単純なPOWER比較で「逃げ」で買うならクリスマスパレードに軍配が上がるかと思われる。しかし、この馬にはローズSでも見せた「大逃げ」がある。秋華賞でもローズSのような大逃げをかまし、下り坂を上手く利用し、後続がそれに追い付けなければ、そのまま滑り込みというのも考えられる話である。しかし、騎手のコメントを見るにそこまでハナにこだわる競馬はしなさそう。先行戦ならさすがに他の馬に軍杯が上がりそうだが、どうか。一応先行脚質で、34.0の上がりタイムを持ってるのも注目。人気するなら買いたくないし、穴馬のままなら買いたい。

タガノエルピーダ C+評価 栗東⭕️
逃げ先行 主な勝ち鞍→忘れな草賞
先に結論を言うなら相対的に弱そう。これに尽きる。朝日杯FSでは唯一の牝馬だったにも関わらず、3着に入ってるいるが、このレースはジャンタルマンタル以外に現在も勝ち続けてるいる馬が少なく、同じ2歳G1である阪神JFに比べて「相対的」にレベルが低かった(今年の阪神JFがとにかくレベルが高かった、と私は考えているのだが)と考えられる(一応ジャンタルマンタルとのタイム差が0.2秒であり、そこを評価する記事が一定数見られるのだが、ジャンタルが勝ちを確信して終盤流しているようにも見えるのでこのタイム差がどれほど意味を成すのか疑問に残る)そして、もう1つのG1の舞台のオークスでは16着とかなり大敗している。折り合いを欠いた結果とは言え、秋華賞とこのオークスとの相関関係はそれなりに強く、不安要素は残る。
前走のローズSでは特にいい所も悪い所もなく4着という結果。しかし、前3頭も同じく秋華賞に出走してる上(チェレスタがまさかの回避!)、勝ち馬のクイーンズウォークがかなり強い勝ち方をしているため、やはり見劣りしてしまう。新馬戦では最速33.5を出しているが、それ以降はパッとしない上がりなのもやや気になる。色々な予想家が印を打っているが、私個人としてはここはスパッと切りたい。来たら嫌だなぁ…
買うとしたら、キズナ産駒の力、京都競馬場の適正の有無、前走のからの更なる成長の有無(前走は+12キロ)をもう一度考え直してからであろう。
追記 10/13午前3時現在の単勝オッズが19倍で9人気となっている。ここまで人気しないなら買ってもいいかもしれない。

チェルヴィニア S-評価
先行差し 主な勝ち鞍→オークス
本レース三大巨頭の1頭。伝説の新馬戦にてボンドガールに負けてから初の再戦となる。が、こちらはオークス馬であり、あの頃とは違う。この馬の強みは様々だが、ステレンボッシュと同じくかなり強い上がりを持っていることはまずあげられる。直線不利を受け、比較的敗因がはっきりしている桜花賞以外では上がり最速or33秒台前半をマークしており、その素質の高さが伺える。戦って来たレースのレベルも高く、自前のPOWERは間違いなく高い。さらに騎手は安定のルメール様。が、この馬不安要素もかなり多い。
まず輸送。桜花賞では様々な要因で負けるべきして負けたと考えてるが、その要因のひとつが関東馬であることと考えている。桜花賞の時には、栗東滞在してから挑んだらしいのだが、結果的にそれはあまり良くなかった。そして、今回初の輸送にチャレンジするのだが、これは大きな不安要素になり得るだろう。今回木村厩舎としては如何に良い状態で秋華賞に挑めるかに焦点を置いているらしく、そこには注目したい。
次点で右回り苦手説である。桜花賞大敗要因のひとつ、と言われている。調教も右回りに難色を示しているという見解もあり、不安は大きい。ただハービンジャー産駒は秋華賞の戦績がかなり良いので、ただの「説」であることを願う。
そしてペースへの対応力である。桜花賞以外では全てスローペースの展開であり、ペースが早くなるようであるからもしかしたら惨敗ということも有り得るかもしれない。
以上の点から実力では圧倒的に上位ではあるものの、ステレンボッシュに比べて不安要素が多く、個人的にはチェルヴィニアよりもステレンボッシュかなという印象。自前のPOWERからS評価はつけているが、ステレンボッシュとの差を含めて「-」を付けている。

チルカーノ C++評価 ⭕️栗東
先行 主な勝ち鞍→長久手特別
重賞未経験の特別上がりの馬なんて!と一蹴することも簡単だが、この秋華賞、過去のデータを見れば分かるとおり、特別上がりの馬でもそこそこ馬券以内に入ってるのが怖い。その上ハービンジャー産駒の成績はかなり良く、さらにナミュールとスタニングローズと同じ厩舎であるため、この馬の取捨選択は意外と慎重な判断が要される。
前走の長久手特別では準最速の上がり33.8、さらに新馬戦では最速33.4を出しているため、上がりという面ではクリア。さらにここまでで数少ない京都競馬場の経験者なのも地味にポイントが高い。 秋華賞と同じ舞台の京都2000では1度大敗しているが果たして。
また、如何せん勝ったレースのどれもがレベルが高いとは言えないため、自前のPOWERという面で見るとやはり厳しい。が、脚質有利な先行、近年秋華賞を制した馬と同じ厩舎、実績のある血筋、最低限の上がり、以上の要素から穴馬として3連系の3列目に入れるのはかなり面白そうである。あとオカルトだけど騎手のサメカツはG1勝ったことないです。

ボンドガール S-評価
先行差し追い込み 主な勝ち鞍→無し
最大の問題児にして私の推し。伝説の新馬戦では1番人気のチェルヴィニアを抑え痛烈なデビューを果たす。その後サウジアラビアRCでは惜しくも負けてしまうも、牡馬相手に奮闘したと言える。その後阪神JFに…行けなかったのがこの馬に取ってかなり痛かった。そのまま桜花賞も賞金が足りず、抽選から落ちをし、除外を受ける。緊急で来戦したNZTでは1番人気に推されるもエコロブルームに敗退。1度狂いだした歯車は止まらなかった。その後NHKマイルカップにて初のG1デビューを飾るが、己の気性ととんでもない直線不利を受け、17着と大敗。夏競馬ではクイーンS、紫苑Sと素質を見せつけるも2着、3着と勝ち星無し。
そして今回初タイトル獲得に向けて動く。
チェルヴィニアに勝利し、様々な重賞レースで見せた素質は本物で、単純な能力で言うなら三大巨頭に負けずとも劣らないものがある。この馬はとにかく上がりが凄まじい。新馬戦、紫苑Sでは上がり33.0という数字を叩き出してる。さらにスローペースだけでなく、ミドルペースでも好走してるのが、心強い。
だが、この馬は不安要素がとにかく多い。まず脚質。近走では追い込み脚質にて好走しているが、秋華賞において追い込みという脚質は逃げ以上に厳しい。武豊さんが考えてこういう競馬をしていたのなら文句は無いが、こういう形しか出来なかったのであれば不安は大きく残る。
そして、一番の不安要素は調教結果だ。最終追切がとにかく悪い。とんでもなく悪い。ボンドガールの調教を診断したほとんどの人がかなりの低評価を出している。これが「たまたま」なら良いのだが、夏で2回使ったり、中2週なのにも関わらず、激しく責めた調教の結果だったりすると大きく減点しなければならない。実力を出し切らない上での今までのレース、調教結果なのか。果たしてこの馬に上澄みはあるのか。私はあると信じてます。チェルヴィニアにもう一回勝つんだ‼️

ホーエリート D評価
先行差し追い込み 主な勝ち鞍→無し
一言で言うとかなり厳しい。買いたい要素があまりない。前走の紫苑Sでは上がり33.6の準最速を出しているが、最速組が33.0なので、あまり評価できない(大外回ったロスとも考えられるが、中でごちゃごちゃしながらギリギリで馬群を捌けたボンドガールよりは有利な状況にあったは思うが)。フリージア賞でも34.0の上がりを出しているが、このレースを評価するなら似たようなポジションから捲って2着に入ったアドマイヤベルの方を買いたい。1枠1番であるが、近走では中段からの競馬をしているため、揉まれる可能性も高い。ただ、1週間前追切のタイムがそここそ良い事と、右回りの戦績が0-1-1と悪くは無いのでテンハッピーローズ的な展開を迎えるかもしれない。


ミアネーロ A++評価
先行差し 主な勝ち鞍→フラワーC
三大巨頭に一矢報いるならまずこの馬であろう。多くの予想家が印を打ってる通り、私もかなり期待している。この馬は実績こそ三大巨頭に劣るも、レース内容が濃く、負けつつもその力を示している。前走の紫苑Sがとにかく痛烈だった。超が着くほどの高速馬場だったとは言え、後方から上がり33.0というとんでもない数字を叩きだし、前を逃げるクリスマスパレードに迫り2着。この紫苑Sにおいて、上がり2着の馬は先述の通りホーエリートなのだが、上がりの差はなんと0.6秒。ミアネーロちゃん、圧倒的な末脚である。同じ上がりを出した紫苑S3着のボンドガールに比べて不安要素が少ないというのがこの馬のセールスポイントのひとつ(ボンドガールが色々と不安要素多すぎるというのもあるが)。負けた菜の花賞では直線不利を喰らい、オークスでは出遅れかつ最内で揉まれたのが大きく、最終直線に至るまで上手く自分のペースを作ることができなかった。負けたレースではそれなりの言い訳がつく。そして紫苑Sも前残り馬場で本来後方脚質は不利な舞台であった。正直前回の紫苑Sの内容と、後述する「調子の良さ」だけでこの馬を買うことができる。ただ、ややヨレル癖があるっぽいのでそこはちょっと注意したい。
そしてその「調子の良さ」なのだが、この馬とんでもなく調教が良い。最終追切で、ステレンボッシュと併せ馬をしたのだが、なんとステレンボッシュと併入している。ステレンボッシュが如何に強いかは前述の通りであるが、この調教だけ見るならミアネーロもかなりである。右回りの戦績も2-1-0-1とかなり良く、ドゥラメンテ産駒というのも心強い後押し。この秋華賞という舞台に置いて今最も調子が来てるのは間違いなくこの馬であろう。
追記 三大巨頭と銘打ったクイーンズウォークより人気してますね…(12日の午前5時現在)

ラヴァンダ D+評価 ⭕️栗東
先行 主な勝ち鞍→無し
この馬もホーエリートと同じく厳しいものを感じる。もちろん競馬なので何が起きるか分からないのだが、こういった「勝つ可能性の低い馬」をしっかり切り捨てるのも大事だと考える。現状人気してないので、それだけで切る事もできるが、私はしっかりそこを見定めたい(実際この秋華賞では、現在低人気のアドマイヤベルのチルカーノをかなり推してます)。
この馬に話を戻しましょう。まず持っている上がりを確認したい。前目の先行馬ということもあり、この馬自体そんなに速い上がりを持っていない。8戦しているが、最速でも34.3である。やはり厳しい。前走のローズSでは出遅れつつも前目につけて上がり34.4を披露したが、上位勢には歯が立たず。ただ1着馬とタイム差0.6秒とそこまで大きく離れている訳では無いのはポイント。前残り決着するなら少し怖い馬。似たような人気のホーエリートに比べて栗東の馬であることは明確なプラスポイントであり、調教もしっかりと走れているので、一か八かのギャンブルをしたい人、(レースを選んで)最低人気の馬しか買わない縛りをしてる人がもしいるならおすすめしたい。

ラビットアイ D評価 ⭕️栗東
逃げ先行差し 主な勝ち鞍→無し
この馬本物か?というのも時折予想家が印つけてるのが目立つのだ。戦績は現状この馬より人気してないラヴァンダ、ホーエリートよりも明らかに悪い。この謎の人気は数多の予想家によるものなのか、はたまた今年絶好調の典様の人気なのか。
栗東馬なのと調教動けてるのはプラス。上がりも一応京都で33.6出してる。上澄みはあるかもだが、これだけで好走するのかは疑問として残る。でも競馬なので来るかもです。分かりません。
買うならセキトバイーストとのワイドをおすすめです。お守りで私も買います。

ランスオブクイーン B+評価 ⭕️栗東
先行差し 主な勝ち鞍⇒無し
長かった全頭診断もいよいよラスト。ラストを飾るのはクイーンはクイーンでもランスオブクイーン。主な勝ち鞍はないが、オークスでは3着、4着の、ライトバック、クイーンズウォークに対してタイム差のなしの5着という強い競馬を見せた。また、オークスでは前目にいた馬で残ったのもこの馬だけであった。オークスではかなり強い走りをしていたと言える。しかし、次走の夕月特別(本レースは紫苑S、オークス直行、ローズS組に続いて3着率が高いレースである)では、圧倒的1番人気に推されながらも3着と敗退。詳しいレース内容は見ることができなかったが、川田騎手がトラックバイアスを無視した大外ぶん回しによって負けた、らしい。僅差でこれなのである程度無視して良いだろう。
先行で買うなら是非この子をおすすめしたい。オークスの試合運びは凄まじいく、前走も不利なレース展開を仕掛け、かなり僅差の3着なので力はあるだろう。1週間前追切ではなんとも言えないタイムが出てるが、最終で松山騎手騎乗の調教ではそこそこタイムも出ている。上澄みが望める前目の馬なので評価も高めとしている。
ただ血統と、厩舎による後ろ盾がないのがネック。

以上を踏まえて現状

◎ステレンボッシュ
○(期待を込めて)ボンドガール チェルヴィニア
▲ミアネーロ
△ランスオブクイーン チルカーノ
✩クイーンズウォーク
✓アドマイヤベル
で提出させていただきます‼️

資料 歴代秋華賞 前走・上がり・人気データ
2023 ペースS
1着 1人気リバティアインランド 33.6(オークス1)栗東
2着 3人気マスクトディーヴァ最速33.5(ローズS1) 栗東
3着 2人気ハーパー 34.3(オークス2) 栗東

2022 ⚠️阪神芝2000右 ペースS
1着 3人気スタニングローズ 34.3(紫苑S1着) 栗東
2着 2人気ナミュール 34.0(オークス3) 栗東
3着 1人気スターズオンアース 最速33.5(オークス1) 美浦

2021 ⚠️阪神芝2000右 ペースM
1着 4人気アカイトリノムスメ 35.9(オークス2) 美浦 やや逃げ
2着 2人気ファインルージュ 最速35.5(紫苑S1) 美浦
3着 3人気アンドヴァラナウト 36.1(ローズS1) 栗東 やや逃げ

2020 ペースM
1着 1人気デアリングタクト 35.8 (オークス1) 栗東
2着 10人気マジックキャッスル 35.8 (紫苑S4) 美浦
3着 9人気ソフトフルート 最速35.7 (特別1) 栗東

2019 ペースM
1着 4人気クロノジェネシス 36.1(オークス3) 栗東
2着 2人気カレンブーケドール 36.2(紫苑S3) 美浦
3着 10人気シゲルピンクダイヤ 最速35.6(ローズ4) 栗東

2018 ペースM
1着 1人気アーモンドアイ 最速33.6(オークス1) 美浦
2着 5人気ミッキーチャー厶 35.4(特別1) 栗東 ★逃げ
3着 3人気カンタービレ 33.9(ローズS1) 栗東

2017 ペースH
1着 3人気ディアドラ 最速35.7(紫苑S1) 栗東
2着 4人気リスグラシュー 36.2(ローズS3) 栗東
3着 5人気モズカッチャン 36.6(ローズS7) 栗東 やややや逃げ

2016 ペースS
1着 3人気ヴィブロス 最速33.4(紫苑S2) 栗東
2着 4人気パールコード 33.8(紫苑S5) 栗東
3着 8人気カイザーバル 34.1(ローズS3) 栗東

2015 ペースM 最速は34.4
1着 1人気ミッキークイーン 34.6(ローズS2) 栗東
2着 5人気クイーズリング 34.1(ローズS5) 栗東
3着 8人気マキシマムドパリ 35.0(特別1) 栗東

2014 ペースM 最速は33.9
1着 3人気 ショウナンパンドラ 34.3(紫苑S2) 栗東
2着 1人気 ヌーヴォレコルト 34.0(ローズS1) 美浦
3着 4人気 タガノエトワール 34.4(ローズS2) 栗東

2013 ペースM 最速33.8
1着 3人気 メイショウマンボ 34.2(ローズS4)
2着 2人気 スマートレイアー 34.0(特別1)
3着 15人気 リラコサージュ 34.1(ローズS18)

2012 ペースS 最速は32.9
1着 1人気ジェンティルドンナ 33.1(ローズS1) 栗東
2着 2人気ヴィルシーナ 33.9(ローズS2) 栗東 ★逃げ
3着 6人気アロマティコ 33.1 栗東

供養
・キャットファイト D+評価
逃げ先行 主な戦績→一勝クラス
実は伝説の新馬戦(私が勝手にそう呼んでる)に出走してた1頭でボンドガールとチェルヴィニアの同期。新馬戦含め未勝利戦、一勝クラスと続けて33秒代の上がりをキープし、阪神JFではかなりの豪華メンバーながら4番人気であった。しかし、阪神JFでは好スタートを切るも抑えるような競馬をして大敗。内に揉まれたのもあり、上がりが34.7(最速はステレンボッシュ33.5)と自己最低記録となってしまった。次走フェアリーSで2番人気に推され、比較的得意な逃げに転じ、道中感覚はかなりよかったが、最終直線で伸びず6着。なお上がりは35.3(最速は33.9だが、全体的に低めであった)とまたしても自己最低記録であった。中山の最後の坂に引っかかってるようにも感じる。もうダメかと思いきや次走アネモネS(フェアリーSと同条件)では同じ内枠の逃げ策を取り、逃げ切る。しかし、続けて桜花賞、京成杯共に内枠で逃げるも惨敗。
まず秋華賞ではこの馬初の1600メートル以上の勝負となるところが引っかかる。かつ血統を見ても中距離初挑戦という不安要素をひっくり返してくれるほどの要素もない。ただ、上がりが使える馬ではあるので、外枠でかつ先行策に転じ、スタミナを余り使わない展開に向けば、ないこともないのかもしれない。ただ、前走を見るに逃げるでしょう。評価はあまり高くない。ただ最後に下り坂がある京都は合いそう。

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