「キャプテン・マーベル」の基礎知識

今日、新宿で「キャプテン・マーベル」を見てきました。

既に見た人から「昔のアメリカの風景で笑ってるアメリカ人がいて、笑うタイミングが違ってた」って聞いてたんで、その辺も気にしながら見てたんですが、舞台が1995年ということで、アメリカ人かどうかではなくて、おっさんかどうかってだけの違いだったようです(笑)

と、言うことで、「キャプテン・マーベル」に出てくる1995年近辺のアイテムの数々について、ネタバレしないように書いていきたいと思います。(日付などはWikipediaで調べました。間違ってるかもしれません)

・ブロックバスタービデオ
アメリカでは最大勢力だったレンタルビデオチェーン店。
日本でも藤田田(日本のマックの創業者)が権利とって何店舗か展開してました。駒沢大学の近くにあったのを何故か覚えてます(笑)

・ライトスタッフ
そのブロックバスタービデオでちょっとだけ映るのが映画「ライトスタッフ」のパッケージ。
戦闘機乗りが宇宙に行くという、マーキュリー計画を元にした実話です。
ちなみに2016年公開の「ドリーム」もこのマーキュリー計画の映画です。

・Windows95
言わずとしれた革命的なOS。
劇中の一般人がみんな半袖着てるシーンがあるんで、夏設定だと思うんですけど、Win95のアメリカでの発売って8月なんですよね。
8月発売でそんなにすぐにみんな使ってたのかなぁとか、当時ネットカフェってそんなに一般的だったのかなぁというのは謎な所。
ちなみに日本での発売は11月だったんで、最初に映画にWin95が出てきた時は「あれ?時期おかしくない?」って思っちゃいました。

・Netscape Navigator
通称ネスケ。
タブブラウザなんて言う概念が無かった頃にイケてるとされていたブラウザ。
「IEなんてだっせーよな」的な。

・AltaVista
「あるたびすた」って読みます。
googleみたいな検索エンジン。
Yahooが当時は登録制だったのに対して、AltaVistaはネット上のページを全部インデックス化することで全文検索できるようにしていました。
Yahooは人の手で登録するため精度は高いんですが、登録されていないページや、概要として登録されない部分の情報については検索出来なかったんですね。
AltaVistaを最初に見た時は「こりゃすげえ!」ってなりました。
が、しかし。
これも時期に違和感あったんでいま調べてみたら、95年12月サービスインだったようで、設定と少しずれるんじゃないの?って感じでした。

・公衆電話
当時はまだ携帯電話が一般的ではなかった時代。
当然、公衆電話が簡単に見つかります。
あと、当時の(設定としての)シールズの規模と、アメリカの携帯電話事情がわからないんですが、エージェントの車に自動車電話すら載ってないのはちょっと不自然じゃないかなぁ?って疑問もちょっとありました(日本だと94年に端末が自由化されていて、93年にはデジタル通信も開始されています)

・ページャー
日本で言うところのポケベル。
たぶん劇中ではページャーって訳されてたと思うんですが、あれだと日本人はピンとこない人もいるんじゃないでしょうか。
システムとしての正式名称はページャーで、ポケベルはNTTの登録商標なんですよね。
劇中に「最新式」と言う事で送受信できるようなページャーが登場してたんですが、今調べたら95年9月のサービス開始なんですよ。
設定、何月なのかなぁ…

・宇宙人解剖フィルム
ロズウェル事件で墜落したUFOに乗っていた宇宙人を解剖したとされるフィルム映像。
劇中では直接的な関わりはないんですが、宇宙人の解剖シーンが出てきてたのはこのフィルムを意識したんだと思います。
このフィルムが公開されたのも95年8月らしいです。

・エリア51
基地周辺の雰囲気がエリア51っぽいなぁって思ったんで一応書いておこうかなと。
エリア51はUFOや宇宙人を隠していると言われている施設です。
イチローの守備の上手さを背番号の51と引っ掛けてエリア51と呼んだりします。
ロバート・ラザーって人がこのエリア51で88~89年頃にUFOの開発をしてたみたいな発言をしてて、「キャプテンマーベル」の劇中で出てくる”6年前の話”にも合致するなぁと。(いや、もしかしたら軍事基地って全般的にああいう感じの場所にあるのかもしれませんが)

・グース
CMにも出てくる猫の名前がグース。
グースで思い出すのは、女の子が渡り鳥を飛行機で率いて飛ぶ映画「グース」(アメリカでは1996年公開)と、「トップガン」(1986年公開)に出てきたマーベリックの相棒のグースの2つ。
どっちかが元ネタなんだろうか?
それとも普通にガチョウって意味で付けてるんだろうか?

・ナイン・インチ・ネイルズ
アメリカのバンド。
主人公が(どっから調達したのか分からないんですが)、「NIN」って書かれたTシャツ着てます(笑)

そんなこんなで、おっさんホイホイな映画でした。
アベンジャーズの中では(時系列が逆になるので)伏線回収と言うか、伏線張っているというか、そういう立ち位置の映画になるんで、「ああ!これがあそこにつながるの!」みたいな部分もあって楽しかったです。
もう1回見たらなんか新しい発見あるかも。

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