淀川長治
以前、古本屋で「サヨナラ・サヨナラ・サヨナラ 淀川長治の日曜洋画劇場」って本を購入た事がありました。
500円で買ったんですが、淀川長治の簡単なインタビューと日曜洋画劇場で喋った解説がそのまま載ってます。
この本の発行が昭和44年(1969年)。
日曜洋画劇場の放映開始から2年しか経ってない状態で出た本みたいです。
凄いことが書いてありました。
『ロータリー・クラブなんかへ映画の講演に呼ばれる。近頃の映画の話しても通じませんね。「マイ・フェア・レディ」いうても通じないし、「ドリトル先生」いうても通じない』
ええ?
「マイ・フェア・レディ(1964年)」が近頃の話扱い?
でも「七日間の休暇(1930年)」が昔の話扱いなんですよ。
もう現代人にとっちゃどれも古典なんですけどね。
でもこうして調べると30年以上あいだ空いてるんですね。
あと、ビックリなのがこの本に付けられた丸印。
どうやらこの本の前の持ち主が見た映画に丸をつけてたらしいんですけど、54本紹介されている中で丸が付いてないのが4本だけ。
50本を1年で見たと仮定したら、週に1本は見てる計算になる。
この本に載っていない映画も見ているでしょうし、1年でって縛りはどこにも無いんで、完全に適当な予想なんですが、恐らくかなり見てる方だったと思います。
しかも当時はレンタルビデオだの、Huluだの無いですからね。
昔の人は凄いなぁとしみじみ思いました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?