正義の味方
先日、終電近い時間に最寄り駅で電車を降りたら「痴漢された」って言う女性が男性を捕まえてたんで駆け寄って「まあまあ」みたいな感じにしつつも、男性の進行方向に立って逃げないようにポジション取りをしました。
幸い、近くに駅の方がいたんで駅員さんに連絡を取っていただき、そこから警察を呼んで実況見分。
俺はその痴漢の瞬間自体は見てないんですが、そうなる前の男性の様子と、電車を降りてからの状況を知ってるんで残って話をすることに。
痴漢や車内トラブルがあった場合、あとで目撃者を探すのが大変になるそうで、そういう時は少しでも状況を知ってる人が欲しいらしいんですよね。
なので、まあ、直接の目撃者でなくても、近くにいた人が分かるのは大事かなぁと思いまして。
結果的に全部終わるまで結構時間かかったんですが、珍しい機会だし、時間に余裕あるし、良いことポイント(良いことをするたびに自分で勝手に自分に付与しているポイント)が付くしって事で気長にお付き合いすることに。
おまわりさんが全部で10人ぐらいやってきて、まず男性と女性を分けてその場で事情聴取。
俺にも一人おまわりさんが付いて、簡単に聴取。
それが終わると俺はちょっと放置されて(事前に「お時間大丈夫です?」みたいな確認はあって、「もう全然大丈夫です!いくらでも!」って答え済み)男女それぞれの話をみんなで囲んで聴取。
で、その後に男女は別々で警察に連れて行かれて、俺はホームでまた別の方に細かい話を説明。
一通りの説明が終わる頃には終電なくなってました。(俺は最寄り駅だったんで問題ないんですが、遠いの人の場合ってどうなるんでしょうね)
説明の時に気をつけたのは「想像で話をしない」「男女どっちかの意見に寄らない」の2点。
想像で話をするような時は「見たわけではないんで、想像ですが〇〇だったと思います」って言い方をしました。
こういう時の話をすると、男性側と女性側のどちらかの視点になる危険性ってありますよね。
何の情報も無いのに「痴漢野郎」か「冤罪事件」の二分された世界に行ってしまう人がいる。
下手したら「お前はどっちにつくんだ!」ぐらいの勢いで話をされかねない。
でも俺は近くにいたからこそ「どっちかわからない」と言う判断が出来たし、「もしかしたらどっちの言い分も正解」かもと言う判断も下せる。
俺はどっちの味方をするとか言う話では無くて、正確な状況を伝えたいと言うだけなんですよね。
どうやったら真実に近づけるかの手助けをしたいだけ。
つまり、俺は「男(容疑者)の味方」でも「女(被害を主張している人)の味方」でもなくて「正義の味方」ということなんじゃないかと思うんですよ。
そうです!
子供の頃に憧れてから数十年。
俺はやっと正義の味方になれました!(笑)
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