四合目
amazonで以前「俳句―四合目からの出発」って本を買ったことがあります。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061586319?adid=0DAT1RPG12M6A3PSQWXZ&camp=243&creative=1615&creativeASIN=4061586319&linkCode=as1&tag=toumoto0c-22
星新一のエッセイに名前が出てて、ちょっと興味があって、電車で読む本も無いんで、文庫だったらちょうど良いかと。
で、注文してすぐに届いたんですけど、コレが結構な厚さなんですよ。
「ちょっとした時間で読めるようにカバンに入れっぱなしにしておく」みたいな俺の勝手なイメージの倍ぐらいの厚さがあった。
524ページ。
指輪物語か、お前は。
で、この本が薄いと思い込んでいた理由があります。
この本は俳句を論評したり、良い俳句を紹介するような本ではないんですよ。
この本に書いてあるのは「素人はこういう俳句を作るからダメなんだ」って言う説明なんです。
例えば素人に柿をテーマに俳句を作ってもらう。
そうすると、かなりの数の素人が「柿」は「夕暮れ」に「1つ」ある状態を俳句にする、と。
同じように星は「瞬く」で、紅葉「燃え」、空や水や空気は必ず「澄む」で、帰路は必ず「急ぐ」とし、自転車は、必ず「ペダル踏む」。
全部定型文じゃねぇか!と。
こういった例を挙げて、素人俳句を分類してるんですよ。
その分類名がまた面白くて・・・
・しょんぼり俳句
・独り合点俳句
・ああして、こうして、どうした俳句
・ためらい俳句
・おのろけ俳句
などなど。
もう目次だけで気になってくる。
で、読んでみると確かにそういう分類が出来る俳句なんですよね。
趣味のサイトとか見ても、こういうのに分類出来るものがいっぱい見つかる。
筆者は最終的には「素人は感情なんか入れるな、文字数少ないんだから名詞と動詞でなんとかしろ」って意見になってました。
確かに名句って奴で「悲しい」とか「かわいい」とかってあんまり聞かない気がします。
まあ、そんな訳で俺はこの本を「面白俳句本」だと思って買ったわけです。
だから厚さもそんなに無いと思ってた。
でも、どうやらこの本自体はそれなりに権威があるものらしく、検索すると俳句サイトで真面目に肯定されてたり、批判されてたりしてるんですよ。
え?これバカ本じゃなかったの?
みんなこんなの真面目に読んでるの?(笑)
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