芋粥の話の話
先日、会社の隣の席の方と「食べた事がない豪華な食事」の話をしていました。
「回っていないお寿司をカウンターで食べたことがない」とか「ふぐって美味しいんですか?」とかの話をする中で「蟹の足を腹いっぱい食べてみたい」と言う話が出てきました。
この時に「芋粥の話じゃないんだから奢りませんよ」って言おうと思ったんですが、ちょっと躊躇したんですよね。
「芋粥の話」って世の中の全員に通じる比喩なのか?と。
宴会に出ていたあまり位の高くない武士が「芋粥を腹いっぱい食いたい」と言ったところ、その話を遠くで聞いていた偉い人の家に招かれ、芋粥を腹いっぱい食わされる(実際には作っているのを見ただけで満腹になる)話です。
今昔物語に出てくる話で、芥川龍之介もリライト版を書いている。
これ、ずっと一般常識と思ってて「〇〇が腹いっぱい食いたい」ってなった時はいつも「芋粥の話かよ!」みたいに突っ込んでたんですが、どうも通じないケースがあるんですよね。
今までこの例えが通じない時は「この人はたまたまなにかの都合で国語(歴史だったかも)の授業ではやらなかったのかなぁ?」と思ってたりもしてたんですが、よくよく思い出してみると体感的には半分ぐらいの人にしか理解されてなかった気がしてきました。
でも、授業で習わなくても芥川龍之介も書いてるんだからそれなりの知名度があって然るべきなのでは?と思ったりもするんですが…
俺は今後「〇〇を腹いっぱい食いたい」という人に、どう突っ込めばいいんでしょうか?(笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?