泣きたいのはこっちの方だ!

皆さんは「泣いた赤鬼」って話をご存知でしょうか?
簡単に言うと、不良に絡まれてた美少女を助けてくれたヒーローが実は前もって裏で不良に金渡してた的な話でです。

その話の中で
「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます。」
って看板が出てきます。
赤鬼が俺は良い鬼だから安心して遊びに来てくださいって看板を出すんです。

今思うと、絶対に行かないですよね、そんな場所。
これがもし鬼じゃなくて人の家でも絶対に行かない。
行こうとしてる奴がいたら必死で止める。

「お前、考えても見ろ。
 実際にそうだったらわざわざ書かないだろ?
 まずお前を食って、デザートにお菓子くって、お茶飲むんだよ。
 で、心が優しいから仲間の鬼もお呼ばれしちゃってたりするんだろ?」

と言うに違いないです。

山猫軒にだって「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」って書いてありましたし「ことに肥ったお方や若いお方は、大歓迎いたします」とも書いてましたしね。

青鬼を退治してくれた良い赤鬼だと思って遊びに行くと、すぐに青鬼がやって来るわけですよ。

人間「きっ・・・貴様らグルだったのか!」
青鬼「おやおや。今頃気付いたのかい。
   赤鬼君ダメじゃないか、ちゃんと教えてあげなくちゃ。
赤鬼「いやぁ。てっきり分かってると思っててさぁ。
   分かってて来るなんて人間は僕より優しいんだなぁと思ってたんだけど」

そんな訳でたとえ本当に心優しいとしても、自分から言ったら台無しだなぁと思う今日この頃でした。

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