震災の時の面白話
あと何年かしたら、震災の時の面白話が世の中に出てくるんじゃないかと思っています。
その「何年か」が、5年なのか、10年なのか、30年なのか分からないんですが、当時大変だった人が「でも、必死だったからこそ、こういう笑い話もあってね」って話だったり、「こんな嬉しい事があって」なんて話をするときが来るんじゃないかと。
実家が宮城なので友人、知人、親族、家族にいくつか話を聞いたんですが…
・知らない人の家の2階に逃げ込んだ話
・工場でかまぼこを貰って、自衛隊に振る舞った話
・冷蔵庫が流れてきた話
・水を1日2回汲みに行く話
・米軍に連れられて避難した親戚がどこに行ったか分からなくなってた話(あとで判明したって言う笑い話ですので、深刻な事じゃないです)
・親戚の本名を知らなかった話(俺のことです。前に書いたな)
・居酒屋で募金を促される話(これも俺)
なんてのがあります。
で、そういうラインナップから、今日は「墓石の話」をお届けします。
2011年5月1日の事。
GWを利用して帰省した俺は、実家に援助物資(電池とかラジオとか)を届けるついでに、実家のお墓を見に行きました。
なんか、母が妙に連れて行きたがってたんです。
で、まあ、特に急ぐ用事もないので、見に行ってみたら、お墓の向きが変わってました(笑)(母は事前に知っていて、”面白い物”として見せたかったらしい)
津波の被害が大きかったから、地震の被害自体は大きく取り上げられなかったんですけど、地震もかなりのもんだったんですよね。
笑いながら「なんで倒れずに、向きが変わったんだろう?」なんて話をしたりしたんですが、まあ素人が触るのは危険って事で、何もせずに落ち着いたら業者さん(石材店?)に相談しようと言うことに。(ちなみに、倒れなかったのは心棒が入ってるからなんじゃないか?と言う事で落ち着きました)
で、数週間後。
母から「お墓なんだけど…」と電話が。
予想以上に費用がかかるとかかな?と思って話を聞いてみたら、いつの間にか向きが直ってたとの事。
え?
余震で逆方向に動いたとか?
ご先祖様が化けて出て自分で直したとか?
なに、その、怖いんだか、怖くないんだかわからない話は?
「変な事があるもんだねぇ」って事でその場は終わって、結局業者は頼まないことになりました。
あとで知ったんですが、お寺の方が同じ宗派の人同士で協力して、1個ずつ直したらしいです(笑)
有り難いけど、なんか一言アナウンスしてくれ(笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?