来るよ、来るよ!副反応って奴が!
今日、とうとうワクチン接種2回目です。
1回目を打ったのが4週間前。
本来は先週金曜が2回目接種予定だったのですが、仕事の関係で1週伸ばして貰いました。
それはそうとちょっと前に見た映画「子供はわかってあげない」が、悪い人が誰も出てこない良い映画だったので、上映終わる前に少しでも見に行く人を増やすべく、何か少し書こうかと思います。(後からちょいと追記しました)
上映開始直後、「魔法左官少女バッファローKOTEKO」って劇中劇がアニメが流れ始めまして「あれ?俺、上映館間違った?」ってなりました(笑)
シネコンだったらもうちょっと焦ってたと思いますが、スクリーン1つしかないテアトル新宿だったので安心。(ちなみにコテでバッファロー鏝って商品が実際にあります)
ストーリーは、まあ、「幼い頃に両親が離婚して以来、一度も会っていない実の父親を探し出す」って言う、そこまで目新しい話ではなかったんですが、ちょっと不思議な言語感覚と、主役の上白石萌歌の変な間と、ちょいちょい挟まってくるキャラの濃い脇役達のおかげでとても好みの映画に仕上がってました。
ネタバレの範囲としてCMで流れるものはある程度OKと思ってるんで書きますが、特に
「これ、暗殺かなぁと思ったらすぐ逃げなね」
「分かった、暗殺気をつける」
のところのやりとりが最高に好きです。
これ、原作漫画にないセリフなのに原作の雰囲気を上手く引き継げてるし、主人公が間髪入れずに答えてる事であんまり本気では考えてない感じも出てて凄く良い。
あ、そう。
漫画が原作なんですよ。
全2巻。
見終わってすぐに紀伊國屋書店に買いに行きました。
映画気に入りすぎて「1回アタマを整理してからにしよう!」と思い、漫画読み出すのに少し時間かかったんですが、漫画の方も気に入って「もったいないからちょっとずつ読もう!」ってなりました。
実は、漫画には映画にはない軸がもう1本ありまして、その軸のおかげで話に深みが出てるんですよね。
特に門司の兄と、朔田の父のキャラクターが掘り下げられてる。
でも、映画にあれを入れるとどうやっても時間が足りないか、ストーリを追うのに忙しくなっちゃって空気感が壊れるかだと思うんで、本当に英断だと思います。
あと、漫画読んで気づいたんだけど、映画見てる時は気づかなかった部分が1個あって、そこは失敗したなぁと思ってます。
(ちょっとネタバレますが)「火って字が上手くなると半紙から実際に火が出てくる」って騙されてたエピソードって伏線だったのかぁと。
なんであれ気づけなかったのかなぁ、俺。
他の見どころとしては…
・校内を喋りながら歩くシーンの長回し
・ちょっとずつ日焼けする上白石萌歌。たぶんあれメイクじゃない
・子供って大人に登ろうとするよね
辺りでしょうか。
この映画、スタッフと出演者の歯車が本当に上手くハマった映画だと思うんですよね。
原作読んでみると、映画版は結構変えてあるんですよ。
登場人物のキャラクター性だったり、明確になっている部分をぼやかしたり、発言者を変えたり、エピソードのタイミング変えたり。
映画を先に見たせいもあるのかもしれないんですが、そういう改変に違和感がなくて、原作と同じ空気感を漂わせることに成功しているんですよ。
あと、メインテーマ(俺が勝手に思ってるだけかもだけど)をしっかりと描ききっていて、外していない。
これって脚本家とか監督とか役者さんとかが同じ方向を向いてないと難しいと思うんですよね。
たぶん、ちゃんと原作が好きなんじゃないかなぁ、監督。
まあ、よっぽど原作好きな人がいないと急に7年前の漫画が映画化される事はないとは思いますが。
もう一回見たいんですが、いつまで上映かなぁ。
今週行けないと思うんですよねぇ。
なにせ、今日がワクチン2回目なんで、副反応が心配で(冒頭の伏線を回収)。