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2019年12月の記事一覧
芝浜(初代 中原中也 作)
夜明けの朝に、財布が一つ
波打際に、落ちていた。
それを拾って、届け出ようと
あっしは思ったわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
あっしはそれを、袂に入れた。
夜明けの朝に、財布が一つ
波打際に、落ちていた。
それを拾って、届け出ようと
あっしは思ったわけでもないが
月に向ってそれは抛れず
浪に向ってそれは抛れず
あっしはそれを、袂に入れた。
夜明けの朝に、拾った財
夜明けの朝に、財布が一つ
波打際に、落ちていた。
それを拾って、届け出ようと
あっしは思ったわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
あっしはそれを、袂に入れた。
夜明けの朝に、財布が一つ
波打際に、落ちていた。
それを拾って、届け出ようと
あっしは思ったわけでもないが
月に向ってそれは抛れず
浪に向ってそれは抛れず
あっしはそれを、袂に入れた。
夜明けの朝に、拾った財