日記【チャーハン】
俺のチャーハンは美味い。
そのはずだ。そうだったはずだ。
だが、久しぶりに作ったらあんまり美味くなかった。
何故だ?
俺はチャーハンの天才だったはずなのに……
ここで改めて、俺のチャーハンの作り方をおさらいしておこうと思う。
まずフライパンにラードを多めにひく
そしてこのまま、フライパンをカンカンになるまで温める。
その間に具(長ネギ、チャーシュー)を用意する。
カンカンに熱したフライパンに卵を割り入れる。溶き卵にはしないのが俺の"流儀"だ。
卵にやや火を通してから、米を投入。俺は米は炊きたてのものを使う。
米を卵とラードに馴染ませつつダマにならないようにお玉で潰しながら手早く炒めていく。
味付けは塩胡椒と味の素だけだ。
チャーハンはスピード勝負だ。味見をしてる暇はない。味付けはここで一発で決める。
調味料が混ざるように軽く炒めたら具を入れて混ぜる。
具材に特別火を入れる必要はない。軽く混ぜるだけだ。混ぜながら長く炒めると、かえって米から水分が出てしまう。とにかくさっと仕上げるのが勝負の秘訣だ。
最後に醤油を少々。香り付け程度なので、少しでいい。鍋肌に当てて少しジュワッとさせてから米と混ぜる。醤油が全体に混ざったら完成だ。
そして盛り付ける。
これで完璧なはずだ。
けど、不味かった。何故だ?しばらく作らないうちに俺の腕が落ちたのか?
いや、問題は米だ。
俺はチャーハンを作る時を、水を少なめに炊く。
ハナから米の水分量が少なければ、パラパラに仕上がる。その方が美味い。
その行程を、俺は怠った。
それが失敗の原因だ。
近日中にまた再挑戦する。
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