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生まれかわったら
生まれかわったら一緒になろうね。
破局の記者会見でそう言ったアイドルが、かつていたとかいなかったとか。
(アナの中の人のお母様ですね)
生まれかわったら◯◯になりたい。
誰しもそんな願望があるでしょうね。
私にもあります。
大それた望みや、かわいらしい願いなどが。
たとえば、
お酒が飲めるようになりたい。
とかです。
お酒、飲めないんです。
ほんの少しで赤くなり、次に青くなり、吐いてしまいます。
そして数日は体調が悪くなります。
無理して飲むと、おそらくヤバい体質です。
もう何年も、一滴も飲んでいません。
よく周りの人から、
「お酒が飲めないなんて、人生損してるよ」
などと言われることがあるのですが、ピンときません。
たとえば、私が「ガラスの仮面」や「SMAP」の素晴らしさをこんこんと説き、
この良さがわからないなんて人生損してます!
などと口に泡を飛ばして教えようとしても、興味のない人は
いや、いらんし。
と言うだけでしょう。そんなものです。
毎年11月になると、冷蔵庫から私を呼ぶ声が聞こえます。
ホラーではなく、エルサを呼ぶイドゥナでもありません。
私を呼ぶのは、これ。
2015年の、ボジョレーヌーヴォー。
私の推しが監修したものです。
買わない選択肢はありませんでした。
6年前のワインの新酒。もうとっくに新酒ではなくなっています。
フルボトルではなく、500ml。でも飲み切る自信は1ミリもありません。
かと言って人に飲ませたりあげたりするのはあまりにも口惜しい。
よって、いつまでも冷蔵庫の中に死蔵されたままなのです。
いい加減に飲めよ。
推しの声が聞こえてきそうです。がんばります。
生まれかわったら、お酒をおいしく飲めるようになりたい。
スマートにかっこよく、オサレなワインバーとかでグラスを傾けてみたい。
ささやかな夢です。
今世はもう無理っぽいので、真澄さんのおすすめ通りミルクでも飲んでいましょうか。