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『天官賜福』金枝玉葉の貴人と花城のプロポーズ 第57章~第62章

風師を救助にきた水師は嫌な奴だったー
天界には戻りたくない!地師、謝憐!助けて!って大騒ぎする風師を強引に連れていっちゃったよ。
花城はとっくに立ち去ってその場に残ったのは謝憐と地師、ぽつーん…だよ
騒ぎに巻き込んでおいてよくわからない場所に置き去りなんて酷すぎる。
勝手だよなぁ、上天帝の神官ってのは。

でもね、あっけない騒ぎの後には謝憐と花城の進展があったの。
花城に会いに行こうと向かった謝憐の前に超キラッキラな神輿が現れた~ これは花城特製謝憐専用神輿よ、途中から乗り込んだ花城はうたた寝していた謝憐が可愛すぎちゃったのか肩をぎゅっと抱いたままとんでもないことを言った。

「兄さん、結婚しよう」

おーっ、花城、ここでまさかのプロポーズ!冗談だけど本心だよね?
でもね、この時、謝憐は驚き以外に憤りも感じてしまった…
花城の冗談なんてしょうがないなぁで流せてきてたのに、「そんなことを冗談で言ったらだめだろう!」って胸がざわついちゃったのよ。
いつもと違う謝憐にまずい…と思った?花城、急にきちんとして「殿下、二度とこんな冗談は言いません」って謝った。
花城、こういう悪ふざけ多めね、好きな子からかって泣かせちゃうタイプ。やりすぎたー、ごめんなさいー、って反省もするからよしとしよう。

でも、謝憐はの胸中は複雑だ。たぶん、このころから花城のことを意識し始めたんじゃないかな、道観の老朽化に悩んだ時も「俺のところにくればいいよ」って言われたけど、何も言えなかった。
これは…恋ですね。

なんとな~く花城に惹かれ始めた謝憐、恋心を決定づけたのは花城の言葉でした。
村人の田植えを手伝っていた時、花城が自分の好きな人は「金枝玉葉の貴人だ」と村人たちに答えるのを聞いたの。
これは気になるね… 謝憐にしてみれば花城は自分のために三千の長明灯を上げ、千灯観まで用意し、窮地の時には助けてくれて、まぁ、キスも(人工呼吸だけど)してしまった。それなのに、他に恋い焦がれる人がいるなんてがっかりだ。なんかモヤモヤしちゃって田植えの列が曲がってしまったぞ、謝憐、やきもち焼いてる…
「金枝玉葉の貴人」の存在は二人が両想いになる瞬間まで謝憐の頭から離れないのよ ふふっ

風師と水師の秘密なんだけど、いろいろ分かった。
謝憐の大切な友人、風師はね、本当は飛昇できる器じゃなかったの。
兄の水師が弟の風師を「白話真仙」から守るために博古鎮に住む賀書生という人を身代わりにして、白話真仙の犠牲にしたのね。
賀書生は才能豊かな人だったのに、水師の邪法で破滅に追い込まれて家族も婚約者も失って、最後は絶望して命を落としたの。
水師、君は神さまなんだよな… 

花城は水師と風師の秘密を知っていたのね、でもある理由から謝憐に話せなかった。だから今回は「介入するべきではない」って忠告しつつ、好奇心と恩義に強い謝憐のお供をしていたにすぎない。まぁ、終始余裕でファッションショーしてたのはそのせいだ。

それでもね、神官ってのは本当に自己中なのよ。
水師は三度目の天劫を乗り越えてみせる!と東海で悪戦苦闘するし、風師もお兄ちゃんを応援に行く!と決めちゃった。
おいおい…、君たちの悪事はもう明らかになったんだ、天劫を乗り越えても追放は確実だよ?

謝憐もその姿を見たらさすがにこれ以上かかわるのはやめることにした。
これは水師と風師の問題だからね…
でもね、どういうわけか東海の海で二百人以上の漁師が遭難しているって情報が舞い込んだのよ。なんで漁師が二百人も遭難する?
結局、人命救助優先ってことで、謝憐は花城と一緒に東海の海に向かうことになった。

東海の海に乗り出した謝憐たちはいつのまにか黒水玄鬼の鬼域に侵入してしまった。
黒水玄鬼って突然でてきたな、陸の鬼王が花城なら、海の鬼王は黒水って話だったったけ?
海からは骨龍が現れて謝憐は必死に戦ったけど最後は大波に飲み込まれた…
黒水玄鬼の鬼域では死体以外はすべて沈んでしまう… 謝憐と花城は大丈夫?!

次章は謝憐と花城のとっても素敵な夜語りです…すてき…

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