『鎮魂』一巻 趙雲瀾と沈巍の本気の恋に溺れたい!Part1
こんにちは ふわちゃまるです。今日ご紹介するのは大人気作家Priest先生原作の『鎮魂』です。やっぱりねぇ、私、中華ファンタジーって大好き。
世界観が素晴らしいんだよなぁ… 一回や二回読んだくらいじゃ真意に辿り着けない奥深さがあるのよ。
『鎮魂』もその期待を裏切らない壮大な物語で、BL小説だって忘れてただひたすら二人の幸せを願ってたわ…
今回も大いにネタバレ全開です!一緒に共感しあえたらうれしいです!
1.『鎮魂』ってどんな話?
『鎮魂』は大人気作家Priest先生による中華BLファンタジーです。物語の舞台は現代だけどベースは中国神話で太古の昔、神々が存在した時代と現代を行ったり来たりする壮大な物語よ。
小説は全三巻で四部構成+外伝で各400頁ぐらいかな、読み応えありますよ~
『鎮魂』は「幽冥四聖」という4つの神器に関連した事件を追いながら物語が展開していきます。中国神話が何度も繰り返されるし、神界・人界・冥界の者と妖族の悪巧み合戦もあるしでけっこう複雑なストーリーなんだよね、予備知識ゼロで読み始めるとかなりの確率で「は?」ってなると思う(私がそうでした…)。
なので、概要だけでもちょっと知ってから読んだ方がわかりやすいと思うんだよなぁ… そのほうが壮大な世界観を楽しめるはず!
2. 魅力的なメインキャラ 私は沈巍が好き
『鎮魂』はとにかく登場人物が魅力的です!特にメインキャラの趙雲瀾と沈巍の対照的な性格描写が面白くて、二人の関係が気になって読み続けてしまった…
まずは主人公、趙雲瀾(チャオ・ユンラン)のご紹介。この人はねぇ、一言でいってどうしようもない男。短気で口も態度も悪く、だらしなくて部屋もめちゃくちゃ汚くて、不摂生ばかりしている胃痛に悩むヘビースモーカー。
良いところは… かっこいいってそれだけなんだなぁ… かなりのナルシストで自尊心を維持するために遊びの恋ばかりしているチャラ男なわけ。
そんなどうしようもない男・趙雲瀾の仕事は「特別調査所」の所長。
「特別調査所」は悪鬼や怨霊が起こした事件を扱う特別機関なの。当然、捜査員は妖族や鬼(中国では鬼は幽霊のこと)といった「人ならざる者」で構成されている。
趙雲瀾は人間だけど、鎮魂令を持つ唯一無二の存在で、「鎮魂令」の元に神界、人界、冥界の調和を保つために任務にあたっている。
うーん、これだけでもファンタジーの世界観あるでしょう?面白いよねぇこういう設定。
そんな趙雲瀾がある大学での捜査で出会ったのがもう一人のメインキャラ・大学教授の沈巍(シェン・ウェイ)です!私ね、沈巍が好き。ほんとこの人ってとんでもなくかわいいの。
容姿端麗、すれ違った女性がみんな振り向くくらいの美男子。優しくて料理もできるきっちーんとした聖人君子なんだけど、恋愛にはめちゃくちゃ奥手ですぐに真っ赤になっちゃうし、機械操作も苦手で「お手紙を書きます」ってタイプ。趙雲瀾とは正反対なのよね。
そんな沈巍を一目見て美人がだーい好きな趙雲瀾は恋心に火が付いた!ってところから物語は始まるんだけど、ただの恋愛話じゃぁないんだな。この二人には前世からの深~いつながりがあるんですよ。
途中で中国神話に「は?」ってなっても二人の恋の行方が気になって読み進めてしまう… 中華ファンタジーの登場人物って本当に魅力的なのよね~
3. 物語のポイント「幽冥四聖」と「斬魂使」
『鎮魂』には重要なポイントがいくつかあって、最初に知っておきたいのがこの二つ。「幽冥四聖(ゆうめいしせい)」と「斬魂使(ざんこんし)」です。
「幽冥四聖」は太古の昔に関わる4つの神器のことで、それらに関連した事件を追いながら物語が進むの。
一巻では「幽冥四聖」の二つ、「輪廻晷」と「山河錐」に関わる事件を捜査しながら物語が展開するんだけど、「幽冥四聖」あるところ必ず登場する人ってのが「斬魂使」です。
斬魂使はね、ちょっと異質な存在で、神であり鬼でもある冥界の者で、すべての鬼や妖族、冥府の者から畏怖された存在。最強だからね、逆らう者なんていません。
斬魂使には双生の兄弟がいて「混沌鬼王」と呼ばれています。目的も立場も違う「混沌鬼王」は斬魂使の宿敵で物語におけるラスボス。二人の関係は「幽冥四聖」を悪用したい悪者・混沌鬼王と世の秩序を守るために影で働くダークヒーロー・斬魂使…って感じかな。
ちなみに斬魂使と普通にお話しできるのは趙雲瀾だけね。趙雲瀾は打算的な冥府の輩が好きじゃないんだけど、斬魂使だけは特別。いい協力関係を築いてきたし、どちらかというと孤独な立場にある斬魂使を憐れんでもいる。
そんな関係です。
今回はここまでー ちょっとだけでも概要を知るだけで、複雑なストーリーが読みやすくなると思うんで、ぜひ次回も読んでみてください!
次回は一目ぼれした趙雲瀾のその後をお話しします!