SES で働くメリット&デメリット
実は過去に似たようなことを書いてます
テーマは SES なんですが、一番初めに書いた note の記事に似たようなことを書いております。
戦闘力5プログラマの転職冒険
なので、そちらを見てもらってもイイかもしれません。
SES で働くとは
ざっくり言うと自社ではなく他の企業先に行って、そこで労働力を提供する形になります。
SES(システムエンジニアリングサービス)とはソフトウェアやシステムの開発・保守・運用における委託契約の一種であり、特定の業務に対して技術者の労働を提供する契約です。
他社との契約がベースとなる働き方で基本的には契約期間を両者で定めて、期限が近づいたら(おおよそ期限から一月前)、改めて延長するかそのまま終了するかを決める形になります。
SES で働くメリット
私なりに SES で働くメリットを書いていきます。
1. 色々な企業の現場で働ける
自分のやり方次第になるのですが、割と色々な現場で働く形態になるので、飽き性の人には向いているかなと思います。
また、大手やメガベンチャーは採用ハードルが高いので、正社員で入るには難所ですが、SES だと結構入れたりします。正社員はそれだけ企業側も慎重になるということですが、これは割と大きなメリットかなと思います。技術力向上の期待値も上がる傾向にあるでしょう。
2. 成果物を保証しなくて良い
SES の契約自体はあくまでも技術力のみを提供する形になるので、何かを納品する義務は発生しません。従って契約上はスケジュールに遅延があっても賠償責任云々はありません。
3. 自分と合わない現場ならこちらから契約終了できる
仕事というのは何事も実際にその場で働いてみないと自分に合うか合わないかは判断できません。これが自社サービスで自社で勤務している場合、もし自分に合っていなければ(現実的には)転職しないといけないですが、SES であれば契約延長をせずにそのまま終了し、新しい現場を探すことが可能です。これは転職よりも自身の負担を軽くできます。
4. 自身の単価を把握=自身の市場価値を把握できる
自分の単価を把握していると自身の市場価値を把握できます。客観的な数字で測れるというのはとても大きいです。
5. フリーランスの登竜門
他社企業との契約ベースで働くことになるので、フリーランスの登竜門的な働き方をしたいなら、割とオススメできるかなと思います。
6. 給与を上げやすい
昔は問題になっていましたが、最近はちゃんと SES で働いている社員に対して還元する企業が増えてきました。私自身、SES で働いていますが、給与はかなり上がりました。良かったらこちらもご覧ください。
SES で働くデメリット
こちらも私なりにデメリットを書いていきます。
1. 他社の現場で働く以上、立場は比較的弱い
最大のデメリットと言えるでしょう。他社の現場で働くので、基本的には何かの不満を直接伝えるのはハードルが高い面があります。折衝力の高さも要求される部分はどうしてもあるので、そこが苦手・そこに自身の労力をかけたくない人は難しいかもしれません。
2. グレーな面がある(らしい)
まずは指揮命令権ですが、これは本来は自社(所属会社)にあります。しかし、実情はどう考えても他社(現場の社員)から労働の指示が来ています。本来、他人への指揮命令というのは原則禁止されています。指揮命令は会社が労働者と労働契約を結ぶことによって許されているものであり、労働契約というのは大変縛りが強いものになっています。SES はこのリスクを被らずに指揮命令をしていることが問題視されています。二重派遣問題とも言われています。こうなると責任の所在もハッキリしないので非常に良くないですね。
また、現場と事前面談があるのですが、これも本来は良くないらしいです。あくまでも SES とは技術力の提供であり、個人の人間面・性格は無関係だからです。なので、ここでフィルタをかける行為自体が問題ということだそうです。
3. 一方的な都合で契約を破棄される
1 と 2 と絡む問題ですが、こちらに非がなくても発注側の企業の都合で一方的に契約が急に切られることがあります。私自身も最近、直面してしまいました...。この時は本当に心労もかなり高かったですorz
4. 最後までプロジェクトに携われない可能性が比較的高い
3 の問題もありますが、契約満了という形で現場を離れることが普通にあります。そういった場合は愛着があったり、働きやすかった現場と離れなければなりません。何かのプロダクトをグロースしたいという思いが強い人は自社サービスを運営されている会社に行くべきでしょう。
5. 新卒社員や若手にはあまりオススメしません
スキルや経験ありきの契約なので、まだスキルが浅い新卒や若手にはオススメできません。経験が浅いとそもそも現場が見つからず、自宅待機となって給与自体が減ってしまう可能性がかなり高まるからです。個人的に若いうちは自社で開発できる会社に行くべきだと思います。そちらの方が腰を据えてスキルを向上させることができるでしょう。
6. 露骨に差別されるかも?
現場先で現場の社員と SES で働いている人たちの間に壁があるかもしれません。ただ、私が働いている限りは区別はあっても明確な差別はなかったです。とはいえ、揉めることはありますし、壁があるところはあるらしいです。
まとめ
ざっくりですが、メリットとデメリットを纏めてみました!
もし、SES で働くことを検討している方が見て下さっていれば、デメリットは恐らくどこの SES の会社に行ってもそれほど変わらないので、メリットの方をちゃんと享受できるかをじっくり検討して頂けたら良いのかなと思いました(╹◡╹)
また、これは個人的感覚になるのですが「自身のスキルが平均以上だけど、そこまで突飛しているわけではない」くらいの人は合っているかもしれません。スキルに絶対的な自信がある方はもっと自社サービスが超強い会社に行く方が良いと思いますw
本当は私自身が SES で働いていることについて思うことをもっと語りたかったのですが、この時点でかなり長くなってしまったので、そちらは後日また投稿しようかなと思います!!
蛇足
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