怪談3
※実際の会話や言い回しはリアルな事もありますので
少し変更してあります。
場所なども実際の場所がわからないように内容を一部変更しております。
このお話は私が20代前半に実際に体験した出来事です。
当時ひとり暮らしをする余裕も
一人で生活する自信もなかった私は
寮のある職場に就職した。
その寮は団地のような普通のアパートだった。
会社の先輩たちと共同生活のようなスタイルで
新人の私は一番手前のみんなが絶対その部屋を通らないと
自分の部屋に行けないというような部屋だった
ちょっとやだなーとか思いつつも
贅沢なこと言えないなーと思い
ドアの所に仕切りを作って中が見えないように
工夫してその共同生活がスタートした。
寮生活初日。
初めて家族から離れた寂しさのせいか
部屋でずっと泣いていた
まぁ初日なんてホームシックでこんなもんなんだろう
と、特に気にもせず生活を続けた
数日が過ぎたとある日に
別支店の先輩から声をかけられた
「へぇ~。君があの寮に引っ越してきた○○店の子??」
私は「はい!よろしくおねがいします」と答えた
その先輩がそのあと私に変な質問をしてきた
「あの寮にいて嫌じゃないの?」と・・・・。
なんでこんなこと聞くんだろうなと思ったけど
「お金に余裕出来るまでは寮にいようとおもいます」と
答えた。
先輩は「ふ~ん。まぁそのうちわかるか・・・」
といって去っていった。
なんか嫌な感じがしたので
同じ支店の先輩にそのことを話したら
「多分、あの寮にいるやつのこといってんじゃない?あの寮にいるあいつ
ちょっと変わってるから・・・」と言われ
まぁ・・・たしかに・・なんか仲良くできなそうなタイプだな~
とは思ってたのでそうゆうことかな?とそれも気にせずにいた。
またとある日。同居してる先輩から
「奥の部屋の○○さんの部屋は絶対覗かないほうがいいよ!!」と言われた
まぁ。独特の人だし怖いから、その言われは守ことにした。
ある日突然社長から呼び出された
え?あたしなんか悪いことしただろうか??と心配しながら
社長の話を聞くと
「奥の部屋の○○さんがさ・・AYUさんが部屋に男の人を連れ込んだり。
夜中騒いでて迷惑で寝れません・・・というクレームがあったんだけど。
そうゆうことはさ、あそこ寮なんで止めてね。
大人だから男と付き合うなとか言ってるわけじゃないから・・・
寮は一応男子禁制ね。」と覚えのないことを言われた。
「え?私誰も部屋に入れてないし、友達が部屋の模様替えで手伝いに来たことはありましたが、だれも居ない日にやりましたけど・・・夜中は大体疲れて寝てるし・・え?寝言?いびき?TVもイヤホンで聞いてます・・」
と答え・・・社長は、う~ん。まぁそうだろうな~みたいな
リアクションをしてた。
その日から奥の部屋の先輩が会社中に
私のへんな噂を流すようになり、そんな根も葉もないこと言われる筋合いないから全店舗集まるミーティングの前に
その先輩に「変なこというのやめてください」といった
別支店の先輩たちが「ああああ・・やっぱり!」という感じに
集まってきて話を聞いてくれた。
先輩たちの話を聞くと
歴代その寮に入った子は、一番奥の先輩に言いがかりをつけられ
引っ越すか辞めるかしてきたそうで・・・
自分たちの時もそうだったということを教えてくれた。
へ~そうだったんだ~と思ったけど
その話を聞いて疑問が生じた。
(つづく・・・)