鏡のマジョリティア クリアしての感想など

パルソニック様制作のフリーゲーム「鏡のマジョリティア」をクリアしたので、前回に引き続き遊びたてホヤホヤなうちに感想などを書き連ねたいと思います。

この下の本文にはスポイラーが含まれます。もうネタバレなりそうなもの全部載ってます。まだ遊んでいない人はぜひ読む前にやってみてほしい。できればカードゲームやってる友達といっしょに。
 

ストーリー部分の感想

ホビアニ時空カードゲームというお題でやってほしいこと全部やっていただいて、大変によかった。カード友達と遊んだり、大会に出るのはもちろんのこと、レアカードハンターがいたり、カードに魔力が込められていたり、「マジョリティア」の勝ち負けで決めごとがされていたり、世界征服に乗り出す悪の組織がいたり……。もう全部やってくれた。ありがとう。

前回の記事で書いたストーリーへの期待の一部が実現していて嬉しくなってしまった。やっぱな!!本物vs偽物はアツいよなあ!!!

魔女たちの設定も掘り下げられててとてもよかった。マジョリティアの神話かっけえ。

ゲーム部分の感想

《血で作られた宝石》を禁止にブチ込んでくれ

これに尽きますね。無色1コスで取っていいアドではない。これをデッキに入れているかどうか、初手に引き込めているかどうかで勝敗が決まるレベル。

専門用語の多さは置いておくとして、作り込まれたカードゲームシステムだと思いました。「アバター」の概念やそれぞれ異なる特殊勝利条件を目指していくという遊び方は新鮮。それでいてリソース管理がわりとシビアで、あえて何もせずに相手の出番に妨害を切るといったテクニカルなプレイも要求される場面もあり、だいたいのデッキが1ターンで無茶苦茶に動きまくる遊戯王プレイヤーからすると、このスローペース加減も新鮮だった。総じて非常によく練られたカードゲームで、プレイしていてとても楽しかった。

不満点もないわけではなかった。相手のプレイ方針がハマりすぎてて、その戦術をガンガンにメタっていく試合が多かったように感じた。(そういうゲームだと言われればそれまでなんだけど)このターンはこれして、つぎはあのカードを使って、その次はこれをドローして……と、勝つための動きがガチガチにならざるを得ない印象だった。

それから、デッキ構築の自由度がほぼ無かった点。父親のデッキをまるまる貰い受けてから、ゲームの終わりまでもらえた新規は5枚。……5枚!? もう少し自由度が欲しかった感は否めない。TAIGAく〜んチーツクと《不発》と《ギューのひらめき》買ってよぉ〜。あと汎用も3枚揃えてよ〜。ん?お会計38800円?やめときます……

UI部分の感想

役割分担がはっきりしていて、セリフ送りはセリフウインドウで、進行の発声は吹き出しで、ドローは山札からD&D、と、ひとつの動作ごとにマウスを動かさなければならない仕様が若干不便に感じた。セリフ送りは盤面ウインドウのどこを押してもできるようになるといいなあ。でも実装がめんどくさそうだなあ。

用語辞典に色分けがあるのがよかった。確度の高いものは赤、低いものは青、明らかにスラングや略語っぽいものは緑と使い分けることで探す時に見やすかった。でも流石にあいうえお順ソートが必要。暗中模索がこのゲームのキモなのだから、そこのUXが向上するともっと良いんじゃあないかな。

あとがき

いや〜楽しかった。試合ごとに相手の動きやデッキの特徴とか見てどうやって勝つかの検討を立て、それに沿ってチャートを組み立てる楽しさ。この遊び方をした事がなかったのでずっと新鮮な味がした。

運営はチーツク禁止にしてください。