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猫への祈り
ヘッダーの猫チャンは、わが家のお毛玉さん2号がまだお外にゃんだった
頃に産んだ娘猫。
ちょっとアメージングな経緯を辿り、現在はおとなりさんちのお嬢様だ。
私は猫キチである。
猫好き、愛猫家なんて言葉ではとうてい言い表せないレベルの、自他共に
認める猫キチ。
生まれる前から、猫は私の生活の一部で、猫に関する悲喜こもごものエピ
ソードは数え切れず、数えるのもせつない。
幸せと同じ数だけの悲しいことは、生き物に関わるうえで避けて通れない
ことだけれど。
最近、家の周りで子猫が鳴いている。
親猫はいるみたいだけれど、ときどき鳴いている。
6月頭に姿を現わし、しばらく鳴りを潜めていたのに昨日また鳴きはじめ、
さっきも鳴いていた。
昨日見たけど、小っちゃい。
3にゃんきょうだいみたい。
6月に見かけたときからあまり大きくなってないようだ。
人間には慣れていなくて、私を見てパニクっていた。
こっそりカリカリを置いておいたら、数時間後に平らげていた。
うちの家族が、私がその子たちに関わろうとするのにいい顔をしない。
母から 「やめてちょうだいよ」 と釘を刺された。
「うちはもう4にゃんで手一杯なんだから」 (わかってるってばよ)
「あんたはすぐ自分で背負いこむから」 (私より先に見に行ってたくせに)
「あんたが気にすると思ったからよ」 (責任転嫁でしょうよ~)
私のことを心配しているのはわかる。
私が猫を案じるあまり、ときどき著しく冷静さも客観性も欠いた挙に及んで
しまうからだ。
猫を助けねば! と思うと、もう特急レベルで突っ走ってしまうのだ (せめて
各駅停車にしないと)。
それが超ファインプレーに繋がったこともたくさんあるけど、裏目に出る
こともあるのだ。
去年の夏なんかは (話せば長くなるので詳細は省くけど) とあるズルい人に
ていよく利用されて、お外にゃんズの面倒を2ヶ月間押しつけられたうえ、
4万円くらい負担する羽目になったり (その人のためじゃなく猫のためでは
あったんだけど)。
私ってば、ロマンス詐欺にも遭いそうだけど、猫詐欺にも遭いそうで、自分
でも怖い 💧
でも、心配なものは心配なんだよ。
うちのお毛玉たちはミラクルハッピー、と思うぶん、余計に心配。
ちゃんとごはんを食べられているか、安心して寝る場所はあるのか。
今年の夏はやたら蒸し暑かったり急に大雨が降ったりするし。
どうなろうと、自然の摂理だという人もいるけど、そういう考え方は
好きじゃない。
猫は何万年も前から人類の友だったんだから。
すべての猫たちに安全と平和をと、祈ることしかできないのがもどかしい。
と、ひっそり欝々してたら、また母が部屋までやってきて、
「△▽ さんちの ○○ 美ちゃんが子猫に餌あげてたみたい!」 だってさ!
△▽ さんちはご近所で、○○ 美ちゃんというのは幼なじみのお姉さん。
子猫が △▽ さん宅のガレージで鳴いてたのはそういうわけか。
(というか母、なんだかんだいって気になって様子見をしてたんかい。
気にするんなら人のせいにしないでちゃんと自分の意思において気に
しましょうね!)
やっぱり、ひとりで抱えこむのはよくない。
そして、世界は思うよりやさしいのかもしれない。