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カードディスプレイで気になる汚れの清掃ツールの話
スクリューダウン、カードケースに入れて飾る上で、細かいホコリや指紋などの汚れはどうしても気になってしまうもの。かく言う私もその1人で、神経質ではない方だと自認していますが、それでも気になってしまうものです。今回は、そんなカードケースの「ケア」に関する道具の話。
はじめに
写真を撮ったり、鑑賞する際にどうしても細かいホコリや指紋、汚れは気になってしまいます。どんなに気をつけていても知らない内に付着してしまうものです。裏を返せば効率的に綺麗に保てる道具にこだわりが出てしまうのは必然、ということで研究成果を備忘録としてまとめます。
この記事では今まで私が色々と試してきた中で「コレ!」という道具を3つ紹介します。手前味噌で恐縮ですが1点だけ自分で作ったものの紹介になってしまっているので、気になる方はリンクを踏まないようにご留意いただければと思います(2番目にご紹介する布です)。
ホコリ取りに:クリーニングブラシ(静電気防止タイプ)
気になる汚れNo.1は間違い無くホコリです。フローリングを掃除する時に目にする固まった埃では無く、めちゃくちゃ細かい点や線状のアイツです。雨後の筍の如く取っても取っても出てくるアイツ、めちゃくちゃ嫌いです。
手で取ろうとすると指紋がつくし、ティッシュや布を使うと毛羽立ちが新しいアイツを生み出す無限ループに突入しがちです。
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このホコリ対策にはハケが有効です。そして、今まで化粧用のハケや筆などいくつも試してきた中で最も良いと思うのが、TAMIYAの「クラフトツールシリーズ No.78 モデルクリーニングブラシ 静電気防止タイプ」です。
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このハケは掃き取った後のホコリ戻りの原因である静電気を抑える素材が用いられており、一度である程度のホコリを除去することができます。
個人的には大きい方しか使わない感じで、何回か掃き取ったら気にならない程度には綺麗になると思います。
購入から5年以上経ちますが特に性能劣化に気になるところも無いので耐久性も◎。お店によっては1,500円前後でちょっとだけ高いと感じるかもですが頻度や期間を考えるとコスパ良し、と思ってます。
指紋や汚れ取りに:マイクロファイバークロス (大きめサイズ)
透明なケースでも黒フレームでも指紋や汚れは気になるもの。角度によってはホコリほど見えない場合もありますが、カードケースを手に持ったりすると当たり前に付着するのできっちり綺麗にしたいです(個人差あるかもです)。というわけで、気になったらトコトン追求したくなる性分なためこの問題についてもいくつか試しました。
重要なのはサイズ感
当初は「メガネと同じだろう」という考えの下、メガネ拭きや楽器を磨くクロスを中心に試しました。ですがどうもサイズ感が合いません。一般的なスクリューダウンは15×10cm程度の大きさがあり鑑定品のケースとなるともうちょっと大きめです。当たり前ですがメガネと比べて表面積が大きい。ですので、どこかを綺麗にしようとすれば、もう片方の手でどこかを押さえる必要があり指紋がつき、また綺麗にしようとすると、、という無限ループに突入してしまいます(2回目)。
この経験から「ケース全体を包み込むくらい大きな布を使って全体を綺麗にしてしまった方が早い」ということを考えてました。
どんな素材が良いか?
次に素材です。結論、一定の毛足があるマイクロファイバーがベストだと思ってます。
メガネやカメラレンズ用のツルツルとした肌触りの布だと厚みが無く取りきれない感が強く、前述のホコリも逆についてしまう印象もありました。
そこで、通販番組で紹介されるようなホコリをごそっと吸着できる掃除用の布に寄せた方が良いのでは無いかと思うようになり、様々試してみた結果毛足の長いマイクロファイバーに行き着きました。毛足の長さは結構重要でグッと力を入れた時に「拭えてる感」が強くなります(表現が難しい)。逆に毛足が短いと力があまり伝わっていないのか、複数回往復しないと取りきれないということがままありました。
長い前置きはありましたが、あれこれ試行錯誤して結局ベストなものが見つからなかったので磨き布については自作しました。
(この記事は宣伝の目的で無く、ただの趣味なのでキャプションにだけURL貼っておきます。あくまで「こんなものもあるのか」程度でご参考まで)
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まずサイズですが大体ケースの2倍くらいの大きさがあるとゆったりと余裕を持ってつつみこめるので「ちょっと大きいかな」くらいのサイズ感が実はオススメです(画像は28×28cm)。実は元々タブレットやPC画面、ソファーなどの革製品メンテナンスを想定していて大きめに開発したのですが功を奏しました。
素材に採用した超極細のマイクロファイバーはかなり理にかなっている感があります。細かいホコリもキャッチできますしグッと力を入れると平面に対してしっかり拭き取れます。また、洗って使えるのも密かな良い点かなと思っています。
若干押し付けがましい感じ出てしまいましたが、色々とお試しいただくのがまずは良いかなと思います。その一つとして「マイクロファイバーは結構やるやつですよ」ということで。
保管中の表面傷やスレを防ぐ:OPP袋
私は頻繁にディスプレイを入れ替えるので(ちょっと特殊かも)、保管用のOPP袋には結構お世話になっています。
広い収納スペースも無いので引き出しに収納したり時にケースを重ねることもあります。アクリルは比較的強度のある素材なのでよほどのことが無ければ「ひび割れ」や「深い傷」にはならないのですが、表面の細かいスレはやはり気になります。光にふとかざした時にスレがあると結構精神的なダメージを受けてしまいます。一度傷ついた表面をコンパウンドなどで補修することはできなくは無いのですが、透明品ですので綺麗に仕上げられないと今度は「くもり」が出てきてしまうのであまりオススメはしません。
そこで転ばぬ先の杖としてのお手軽ケアにOPP袋がオススメです。
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ある程度の重なりによる擦過傷はできなくなりますし透明度の良いものを選べばこのままにしておくのも手でしょう。
加えて、業務用のOPP袋は1枚2円程度でコスパが良いのである程度気兼ねなく使えます(はじめはサイズ感を測っての店頭購入がオススメですがサイズが決まってしまえばこちらなどで購入可能。サイズ感が合えばどこでも良いと思います)。
カードケース用、鑑定品用に10枚入りで数百円、千円で販売しているところもあると思いますが、個人的にはこれで十分かなと思います。頻繁に使う場合はコスパも重要なので。尚、対象は取っていませんので悪しからず。
おわりに
せっかく納得いくようにディスプレイしたケースだからこそ綺麗に保ちたい、という生粋のカード&サプライオタク気質なので謎に長文になってしまいました。ただ、手入れに時間をかけすぎると逆に嫌になってしまうこともあるので、手軽に効率よくコレクションを楽しめる道具は意外と重要なのかもと思うわけです。
まだまだ知らない道具があると思うので紹介したアイテムの限りでは無いのですが、何かの参考になれば幸いです。