樋口円香の見る夢 【#シャニマス我儘なnote連作】
こんにちは
アルクです。
ノクチルPやってます。
主に小糸にポテトを食わせる仕事をして生計を立ててます。(手取り19万)
なんかこんな企画がありまして、参加させていただきました。
物書きは苦手なのですがご覧いただければ嬉しい思いです。
こちらから皆さんのnoteが見られますので是非どうぞ~
傑作から怪文書までなんでもあります。
本記事では、樋口のソロ曲「夢見鳥」について書きました。
サムネは自分で加工しましたが地味に文字の切り抜きが大変でした…
正直樋口のことを書くとなるとキリがないというか、書きたいことが多すぎるので今回は「夢」というテーマに絞りました。
樋口円香という女
まずお伝えしておきますが
樋口は自分の担当ではありません
自分は小糸と透を担当しています。
樋口でnote書いといて何をぬかしてんだと思われるかもしれませんが
逆張り?
シャニマスを始めたきっかけも透のツラの良さに惹かれたからでして…あんなに頭パッパラパーだと思いませんでした
ぴゃあぴゃあ言うだけの内気なコミュ弱のビビり見栄っ張り小動物と思っていた小糸に心を射抜かれ今日までプロデュースを続けてます。
もちろん樋口は好きなキャラです。
頑張ってSSRは全回収していますしコミュも追ってます。
ピトス・エルピスは痺れました
樋口は、どういう人物か一言で言い表せないような複雑なキャラです。
幽霊が見えてゾンビ映画が好きだとか、キノコとメタルだとか、フフーンだとかそんな分かりやすい感じではありません。
基本クールでシニカルではありますけど、内に熱を秘めている、意外とノリがいい、浅倉理解度マウント、小糸にナゲットやポテトを詰めたがるなど話せばキリがないです。
これだけ読んでも未だに樋口を理解できたとは思えないですし
理解してる、なんて軽々しく言えないです。
なので好きだからこそ距離を置くとは違いますが
自分は樋口の担当とは名乗らずにただ見届けるというスタンスでいくつもりです。
透とは最後まで一緒に歩んでいくことを決めました。
透はわかりやすく好意をぶつけてくるので頭抱えてます。
透は俺のことが好きだけど俺はシャニPじゃなくて…いや俺はシャニP…
透が好きなシャニPは俺じゃなくて俺で…(混乱)
小糸の話は長くなるのでまた別の機会にします。
あとついでに申し上げておきますが、
これ書いてる私はPラブ樋口がマジの地雷です。
ラーメン手掴みで食う樋口の1億倍嫌いです。(むしろアレ面白いじゃん本人に見せたい)
あれは「嫌い」の上で成り立つ信頼関係だと思います。
樋口の嫌いは好きと同義じゃん…とかぬかす奴にはパンチです!
樋口の嫌いは「嫌い」でしかないんだ…!!!
にちかもそうだそうだと言っています。
公式がそういう方向に舵を切ってきたら
以後樋口のコミュ読むのやめようと思ったくらいでした。
(merryがPに慕情や好意を匂わせるコミュなんじゃないかと怖くて1ヶ月くらい読めませんでした。
最高のコミュでした。
シャニマスライターありがとう)
前置きが長くなりましたがそろそろソロの話をしたいと思います。(おもしろギャグ)
夢見鳥/胡蝶の夢
以下樋口のマイコレSSR【バグ・ル】の内容をかなり含みます。
他のSSRも色々と触れます
夢見鳥とは?
夢見鳥は中国の思想家、荘子の
『胡蝶の夢』という故事から生まれた言葉です。
※しばらくシャニマス関係なくなるんで興味ない人は次の章行ってください)
ある日、荘子が蝶になって花のまわりを飛び回る夢を見ます。
自分が人間であることを忘れて楽しく過ごすが、目覚めると今まで見ていたのは夢で、自分が人間であることを思い出します。
しかし、そこで彼は一つの疑問に至ります。
先ほどの夢は、人間である私が見ていた「蝶になる夢」なのか
いやそもそもこの現実は蝶が見ている
「人(私)になる夢」なのではないか
といった話により、胡蝶の夢は一般的には以下のような意味で使われます。
--人生は夢のように曖昧であり、儚いものである--
ただ、これは荘子の哲学を少し分かりやすく解釈したもので実際の内容は少し異なります。
人は通常「夢は夢、現実は現実」と理解し、
現実こそが真の世界だと認識する。
しかし荘子は、夢・現実を含めあらゆる物事に対して区別を設けず万物斉同であると考えます。
善悪、生死、貧富、美醜などの二元論的な考えもすべて同じものであると。
・・・万物斉同ってなに?
わからんけど要するにこういうことでしょ?
岸辺隊長からも合格がもらえたので次にいきましょう。
というか万物斉同について色々調べましたけど、
ここを掘り下げても樋口円香とはあまりぶつかりませんでした。
強いて言うなら、老荘思想という中国の思想家、荘子と老子の思想を合わせたものに無為自然という考えがあります。
それは気楽にあるがまま、知識や欲望・技術を否定し、自然に生きること、という考えです。
胡蝶の夢の方に話を戻します。
樋口の見る「夢」
樋口のカードのコミュにはよく夢の話がでてきます。
ここでいう夢は将来の夢や望みの方ではなく、寝てる間に見る方です。
実は、前者の方の夢もかなりよく出てくるワードになっています。
樋口は現実主義というか、夢を抱かずに生きようとするため…
その辺を深堀りしてるのは、同じく樋口で企画に参加してるトニーさんのnoteなのでよければそちらもご覧になってみてください。↓↓
微睡の淵で、どこまでが夢でどこからが現実かわからなくなる──────
そんな描写があるコミュが樋口には非常に多いです。
【カラカラカラ】から既に胡蝶の夢を内容にしたシーンがあるので
樋口円香のテーマの一つにこの『胡蝶の夢』という単語があるのではないかと思っています。
自分が確認できた限りだと他には
ハシルウマ
Merry
「ハシルウマ」のコミュなんかはまさにそれを表した内容ですよね。
(1つ目の「舞」って樋口が透になる夢の話、だったんですね…
自分じゃ気づかなかった…)
閑話とか雨情とか色んなコミュがごちゃごちゃに混ざってますね。
まさに夢か現実か分からない胡蝶の夢のように。
Merryでは
「NREM」と「REM」でPと樋口がそれぞれ夢うつつな状態でした。
ここは自己嫌悪に陥ってるので決してPまどではありません、いいね?
え?樋口の深層心理だって?
うるせえぞ、お前の夢に出て告白してやろうか
他にも胡蝶の夢のシーンがあったかもしれないんで、
見落としがあったら教えてください。
夢見鳥/誰のための歌?
誰のための歌?
漸く夢見鳥の歌の方の内容に入ります。
↓歌詞です。
この曲ってゲーム的にはシャニマス世界の音楽家が作ったものですよね?
ただ実際は当然ですけど、秋浦智裕さんが歌詞を書いて
家原正樹さん、Jam9さんが作曲、編曲してます。
なのでメタ的な視点ですけど、Pや浅倉たちの情報だけでなく
本人しか知らない秘めた感情ですら知ってる人が作った曲ってことになります。
(ディレクションとかもあるでしょうけど、少なくともゲーム内存在の音楽家よりは樋口の事理解しているはず)
にもかかわらずこういう反応。 この曲は誰のものの歌なのか。
夢見鳥はいったいどういう意図で作られた歌なのか。
あくまで樋口をイメージした歌
あえて見えている要素だけで作られた歌
本当に樋口円香本人のための歌
このあたりですかね、1つずつ確認していきましょう。
その前に前提として、まずそもそも上の発言が嘘って可能性もありますが
その後のモノローグでも同じ内容を思っているので嘘を言っている可能性は無いと思います。
>>あくまで樋口をイメージした歌
これはアレです、よくあるやつですね。
ラブソングを歌う歌手がいて、自分でないだれか、恋する女の子の気持ちを歌ったっていうやつ。
作詞家の方が、樋口をイメージして作り上げた楽曲なので樋口本人の認識とはズレがある。
例えばこの「きみ」は、透やPと解釈できなくもないですけど
「私の場所」といえる存在か?と疑問が湧くので違う気がします。
ノクチル、幼馴染グループのことを言ってるのが一番自然な気はします。
樋口をイメージした人物視点の曲とするなら、本人の認識と異なるのも納得はできます。 矛盾はしないです。
夢見鳥は、歌詞の人物のものであるという可能性
>>あえて見えている要素だけで作られた歌
あくまで「アイドルである樋口円香」の見えている要素だけで作られた歌という可能性。
皮肉屋、夢を見ない、自己評価の低さ、激情、小動物みたいなかわいい子が好きでよくニチャつく上記のような、Pや幼馴染やプレイヤーが知る樋口円香の要素を省いて作った曲である、とするならば
アイドル部分しか知らないシャニ世界の作詞家と、リアルの作詞家たちと解釈が噛み合うので矛盾は無いです。
「クールで臆病な面もある、でも強いアイドル」みたいな像なのかな。
ただこれは、樋口本人が周りからこのように見えているということを把握してないことになってしまうので、少し違うのかなとは思います。
夢見鳥は、「アイドル樋口円香」のものであるという可能性
>>本当に樋口円香本人のための歌
これは…ちょっと飛躍してるかもですが、これを推したいです。
樋口が否定しているものが真実だと認められない、押し殺している感情がある、もしくは認識していない、という可能性です。
儚い夢/陽だまり/美しいもの
樋口の夢見鳥に対する感想である上記のセリフを一つずつ潰していきます。
儚い夢に興味はない
これに言及しているセリフはこれになると思います。
しかし、この後こう言ってます。
「幸せな夢の中にいたい、そう思ってしまう前に起きたい」
じゃあ「そう思ってしまう」こともあるってことだよな樋口?
いずれ現実をぶつけられてたたき起こされる。無駄なこと。
だからそんな儚い夢に浸る前に目覚めたい、ということではないか?
儚い夢も悪くないって思う気がしたんじゃないのか? 本心はよぉ…(グラサン小糸)
陽だまりには帰らない
ごめんなさい、マジでこれはよく分かりませんでした。
ついでに逆張ってるだけにしか思えませんでした。 陽だまりに帰りたいはずでは…?
陽だまりが何を例えているのか解ってないことはないでしょうし、
ノクチル、幼馴染のみんなを居場所と思っていない…ってコト!?
ちょっと理解ができてないんで、ご意見ください。
(7/16追記:そもそも陽だまりが皆のことを表してない可能性がありますよね…引き続き考察していきます。)
美しいものには棘はない
これちょっと引っかかったんですが、
樋口の思う「美しいもの」には
浅倉透(ダ・カラでの話)
スーツを着たシャニP(ギンコ・ビローバでの話)
完璧なもの、透明なもの(オイサラバエルでの話)
といくつかあると思います。
この辺深堀りするとテーマから外れるので軽めにします。
ここの歌詞を初めてみたときは
「アイドルへの道を踏み出すことで変わってしまうこともある。
→皆との関係、自分の人生など
「綺麗なもの(アイドル)には棘がある(うまい話はない、騙されてる、信用できない)」
くらいの解釈でした。
樋口は「美しいものは完全で、棘(欠点)はない」という考えなのでしょうが
本心は「美しいものには棘(欠点)があってほしい」と思っているのではないかと考えました。
理由としては、こちらです。 ここにあのセリフを結び付けました。
こちらの画像をご覧ください。
間違えました。これは福丸のおくちです。 かわいいね…
こっちでした。 このシーンは、スーツを着たシャニPは誠実で美しい、そのベールを取っ払って欠点を、誠実じゃない面を晒し出せ!みたいな解釈が多い気はします。
私は今回これを「現実逃避、自己保存のために美しいものは無くなってほしい」みたいな感じで解釈しました。
樋口は美しいものを見せつけられると心が折れることで有名ですが(?)
美しいもの(浅倉透)には決して自分はなれない、と感じている。
浅倉透のことが嫌いだ、忘れたままでいたかった。
欠点すらも美点に変える完璧なシャニP その内面を曝け出したい。
美しいものを直視して現実を知って屈してしまわないように、自分を守るために、
「美しいものには棘がある」「完璧なものはない」と信じたい、思い込んでいる。
……というのはどうだろうか。
上記を踏まえて
儚い夢に興味はない (興味がないとは言ってない)
陽だまりに帰りたい (これは立証できずすみません)
美しいものには棘があってほしい
と彼女の本心では思っているのではないか。それを理解していないだけではないか、という説になります。 個人的にはこれを推していきたいです。
作詞の秋浦さんは、樋口の語られていない内面を歌詞に刻んだのではないでしょうか。
じゃあゲーム内の作詞家は?…って?
アイドルの樋口しか知らないでしょ、って?
……さぁ………………………?
夢見鳥は、樋口円香本人のものであるという可能性
夢見鳥/小さな羽根
樋口円香=飛べない鳥?
上の説の続きです。
樋口らしからぬ希望に溢れた歌詞です。
樋口はこの夢見鳥を、
「歌詞を理解できてはいないけれど、飛べない鳥が飛び回る夢を見ているつもりで歌う」と述べています。 だがそれは残酷な夢だと。
飛べない鳥は樋口円香のメタファーではないでしょうか。
飛べない鳥が空を飛ぶことを願う。
願ったところで身の程(飛べないこと)を知る。
飛べないから、幸せな空を飛ぶ夢を見る。
でもいずれ夢は覚める。夢に浸る前に目覚めたい。
飛べない現実から目を逸らすために、夢の中で願いをかなえる。
それを残酷だと宣う樋口。
・・・・・・・・・・・お前さぁ・・・
努力じゃ届かない現実を知るから願わないだけで、
本当は美しいものでありたい(空を飛びたい)んじゃないんですか?もっと遠くを見たくなったんじゃないんか?
故に私はこう思うのです。
樋口円香=飛ばない鳥
なのだと。
樋口は、羽は折れていて飛べないわけでなく、
もちろん羽が無いわけでもなくただ羽が小さいだけ。 ビビってるだけ。美しいものを前に尻すぼみしてるだけ。
ここの歌詞は、樋口がまだ至っていない考えなのだと思います。自信を持ってくれ……
夢見鳥の歌詞は、今の樋口円香から一歩進んだ姿だと考えました。
悲観的な考えを捨てて、いつかこのように思える日がくることを願います。
お前のエゴを見せてくれ
夢見鳥/アイドルの夢
最後に
「胡蝶の夢の百年目」
という言葉があります。
「人生を振り返り、夢であったかのように思うこと」のたとえです。
彼女がこのままアイドルを続けていき…いずれ引退する日も来るかもしれません。
その時『アイドル』という夢から醒めます。
夢はいずれ醒めるもの。
樋口のアイドル人生は夢じゃなくて現実だったんだよ、
とかそういうことを言いたいのではありません。
はたしてアイドルになった夢を見たのか、
それとも現実だったのか分からないけど…
その時樋口には「幸せな夢を見た」と思ってほしい。
幸せな夢の中にずっといたかった…と。
努力では絶対届かない存在をぶつけられ、自分の限界を見せつけられても、努力を続けていつかは正解にたどりつく。
その時には「アイドルをやっていてよかったと」
悪夢を見ることが多かった気がするけど、この夢はよかったと────────
最近の樋口は少し危うさを覚えます。
【漠漠】樋口円香でも…と思いましたが、ここでは少し脱線するので話はやめときます。
機会があればまた話したいです。
さみしい終わりは見たくない、ハッピーエンドを期待しています。
俺は担当じゃないので、見守ることしかできないから
シャニP頼んだぞ…
最後の最後に
最後にぬのPに媚を売っておきます。
Shiny cordをよろしくお願いします。
以上です。ありがとうございました~
そういえば私の
樋口円香の「樋口」呼びが気になった人もいると思いますが
樋口は樋口なので。
円香って名前で呼ぶとかそういうのじゃないので…(?)
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