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【歌詞考察】ダブル・イフェクトの歌詞をアルストロメリアと天使の2視点で考察する。

ダブル・イフェクトってなんじゃらほい。
「二重結果論という意味らしいですが、どういった意味なの?」
「なぜアルストロメリアにこのテーマが選ばれたのか」
「歌詞とコミュがどのようにリンクしているのか。」
そのあたりを考察していこうと思います。
また、今回の歌詞考察は「シャニマス世界におけるアルストロメリアの3人視点」とテーマモチーフである「守護天使が人と出会う物語」の2軸で考察を進めてみようと思います。

【ダブル・イフェクトの歌詞考察やってみた!】

マージナル・マン 待ちうけて
ふたりで乗り越えたい

【アルストロメリア視点でみた際の解釈】
ダブルイフェクトはアルストにしては珍しい千雪パートから始まります。
マージナル・マンの意味は「子供と大人の世界の境界に立ち、どちらにも該当せず動揺する時期」です。大人と子供の間、境界人というわけですね。
アルストロメリアは「未来への憧れ」を胸に抱き、ティーンな女の子に人気なアイドルユニットです。
子供っぽい言動や行動が垣間見える甜花、
オシャレでティーンの流行をわしづかみしている甘奈、
大人なのに可愛い発言や行動をする千雪と
それぞれ年齢が違っていても様々な女性の層に刺さるようなメンバーです。
ここでいうマージナルマンはそういった「少女と大人の間の境界」という意味かと思われます。

【天使との物語に関する解釈】
守護天使であるアルストロメリアの3人が、種族の違う護るべき対象である人間とふれあい、2人で乗り越えるというお話の序章にも捉えることができます。


例えば二度と飛べなくても
キミのために ずっと
笑っていよう

【アルストロメリア視点でみた際の解釈】
「例えば二度と飛べなくても」のフレーズは甜花が歌っています。
前回の記事でもご紹介しましたが、甜花は4枚目のPSSRで堕天しています。
天使が飛べない状態で落ちているのに、護るべき対象のために笑顔で笑っていようと言っています。自分がどんな状態だったとしても、相手のために笑顔を与える。甜花ちゃんはお姉ちゃんで強い子だから・・・(号泣)

【天使との物語に関する解釈
人を護る天使が、自分の羽をなくすほどの事態と言えば、神への反逆、ルール違反等が想像できます。
直接的な物理干渉をしてはいけないルールの天使が、人間である「キミ」のために天界のルールを破ってでも、支えて、尽くして、それでも嫌な気持ちにならずに笑っていようと言ってくれています。
献身的すぎる。


白い羽と 白い肌で
もっと触れて もっと知って

【アルストロメリア視点でみた際の解釈】
甘奈パートです。白い羽の意味は「そばにいる」です。
いつでもそばで支えてくれる甘奈に対して「もっと触れて、もっと知って」と言っています。甘奈GRADの最後では「自分のことを知ってほしい、素の自分を受け入れてくれた人を好きになる」とPに伝えています。

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心理学的用語を用いるなら「自己開示」というものになり、相手と仲良くなるために自分のパーソナル情報を開示するというものになります。
甘奈は自分のことをPに伝えて、知ってもらい、好きになってもらいたいという気持ちがあると推測されます。

【天使との物語に関する解釈
通常の人間と異なる「白い羽根」、そして「あまりにも白く透き通った肌」
守護天使は通常は見えないのですが、このパターンだと完全に見えていますね。本来は影で支えるはずの天使が「なんらかの理由」によって、人の前に姿を現して、種族の違いや考え方を知ってほしいと思っている、
つまり共存の道を選んでいるのかもしれません。


プリマファキエ 満たしたあとで 生まれる
何気ないこと 大切にするココロ (パラダイム)

【アルストロメリア視点でみた際の解釈】
甜花パートです。
「プリマファキエを満たす」は法律用語が絡んできます。
真偽不明な事象に対して、証明を行う責任を果たすという意味のようですが、ようするに「曖昧なことを、解き明かす」みたいな感じです。
このあたりは「薄桃色にこんがらがって」を差しているかと思います。
とある雑誌のモデルとして、出来レースを用意された「甘奈」
自信のアイデンティティにもなった雑誌に甘奈が選ばれてしまい、嫉妬の気持ちで純粋に応援できなくなってしまった「千雪」
そして、その2人の間をとりもち、今回は中立の立場となった「甜花」
甘奈か千雪か。どちらかが選ばれるかの結果を解き明かすという雑誌のグランプリを決める2人の葛藤を経て、「何気なく、争いも嫉妬もない、いつもの日常」を大事にしたいという気持ちが感じ取れます。

【天使との物語に関する解釈

プリマファキエには「表面上/一応」のような意味もあります。
白い羽、白い肌の天使を表面上だけ知った結果、何気ないことでも大切にしようと「人間側が感化されて気持ちが動く」とも解釈できます。


ねえ教えて いつの日か きっと (サンクチュアリ)
永遠を 誓い合えるかな

【アルストロメリア視点でみた際の解釈】
千雪パートです。
いつの日か、聖人のような境地にいたり、
嫉妬の感情を抱くことなく永遠に友好的な感情を誓う事ができるかな?という解釈にも取れます。
このパートはアルスト視点よりも天使側視点としての意味が強いかもしれません。

【天使との物語に関する解釈
人間と天使が一緒に暮らし、共存する道をえらんでいるとしたら、
それは普通のことではなく、長続きしないのかもしれません。
そうなった時に、いずれ聖域(何かのルールから逸脱しても守られる、犯されることがない空間)で永遠の愛を誓い合う意味に取れます。


ダブル・イフェクト 纏わせて
なんてコトない瞬間(とき)も
例えば翼失っても
キミのもとへ そっと
舞い降りるから
舞い降りるから

【アルストロメリア視点でみた際の解釈】
ダブル・イフェクトは「二重結果論」という意味で「 ある行為の帰結を意図(intention)された帰結と予見(foresight)される帰結とに区別し、 行為者が責任を持つのは、前者の意図された帰結のみであり、 いわば副作用とも言える予見された帰結ついては責任が問われないとする説。」なのですが、
簡潔に述べると、「結果はさておき、相手を思う気持ち(行動指針)の判断基準はどこに重きを置くのか」ということです。
アルストロメリアで該当するといえば、やはり「薄桃色にこんがらがって」です。

甘奈は真剣に考えた結果、「自分よりも熱意があり、アプリコットが人生のアイデンティティである千雪のほうがオーディションに最適だ」と思い、オーディションを辞退しようとします。
対する千雪は「自分の感情を優先して、甘奈とオーディションで戦いたい」と思いますが、大好きな甘奈に迷惑がかかると思い、辞退しようとします。
両者がお互いを優先するという「行動(判断)」をした結果、本来の本質である「オーディションに出る」という部分を両者がとりあえず放棄しており、お互いがお互いのことを思いながら判断しています。
このあたりが「ダブルイフェクト(二重結果論)」ですね。
結局これに正解というものは存在しておらず、テーマとしてオーディションに出ないという「判断をするための行動指針」にクローズアップした話であり、オーディションに出ることに注目しているわけではありません。
その考えに至るまでの葛藤に注目している形になります。
最終的にはお互いがオーディションに出るわけですが、
このダブルイフェクトを纏いながら物語は進行していました。
なんてコトない瞬間はいつものアルストロメリアの日常。
そんな日常がなくなったとしても、寄り添いたいと自分は解釈しました。

【天使との物語に関する解釈

天使はあまりにも純粋すぎるため、正義と悪を比較することが出来ません。
悪は悪、正義は正義であり、その中間や正義の判断が人の意思によって変わるということは天使における例外処理、つまり「バグ」です。
そんな矛盾を纏いながら通常の生活を続けていると、どこかでほころびが出ます。その結果、翼を失って天使ではなくなったとしても
人に寄り添いたいという異常なまでの健診さがまさに「天使」といったところでしょうか。人間とは違う価値観を持つ生き物なんでしょうかね。


嫌な過去と 満ちた未来
やり直して くり返して

【アルストロメリア視点でみた際の解釈】
二番に入り、千雪パートです。
自分がやりたいことを叶えるために望んだ未来と、
その未来を叶えるために嫌なことを考えてしまった自分の過去。
嫌な感情(過去)をやり直して、満ちた未来へたどり着けるように
繰り返しチャレンジしています。

【天使との物語に関する解釈

天使は人間と異なり、時間軸の概念が異なるため時間移動ができるのかもしれません。もしかしたら目的のために過去と未来を行き来しているとも解釈できます。


アンチテーゼ 電気信号 とらえて
刺激的でしょ ビリビリしてくるでしょ (マーベラス)

【アルストロメリア視点でみた際の解釈】
アンチテーゼは「ある主張Aとは反対の主張Bをぶつける」ことです。
甘奈は千雪のためを思って辞退する(主張A)に対して、
千雪は甘奈のために辞退する(主張B)をぶつけるということです。
電気信号は「時間と共に測定可能な量や信号」のことを表しているので、
時間と経過と、2人の話し合いによって変わっていく信号をとらえると
ココロの揺れ動きが大きくて刺激的で、ビリビリ(バチバチともいう)で、マーベラスなわけです。(突然の語彙力低下)

【天使との物語に関する解釈
人と天使で異なる意見、主張がぶつかり、それを時間経過と共に観測していった結果、天使の中にこれまでなかった感情が生まれて刺激的で素晴らしいと感じたのかもしれません。

ねえもう一度 生まれ変わっても (サクラメント)
絶対に 巡り逢えるはず

【アルストロメリア視点でみた際の解釈】
生まれ変わる=もう一度人生や選択をやり直すというサクラメント(奇跡)が起きても、必ず巡り逢えると信じている。強いつながりですね。
甘奈と千雪の意見がぶつかったとしても、それでもまた逢いたい、どこかで逢えるという考え方です。

【天使との物語に関する解釈
天使と人間、何かの奇跡で目に見える形で出会ってしまった2人が、
もし生まれ変わったとしても、お互いが惹かれ合い、また逢えるという
純愛ラブストーリーが展開されています。天界だけにね!

マージナル・マン 待ちうけて
ふたりで乗り越えたい
例えば二度と飛べなくても
キミのために ずっと
笑っていよう
笑っていよう
ねえ教えて いつの日かきっと (サンクチュアリ)
永遠を 誓い合えるかな

ダブル・イフェクト 纏わせて
なんてコトない瞬間(とき)も
例えば翼失っても
キミのもとへ そっと
舞い降りるから

マージナル・マン 待ちうけて
ふたりで乗り越えたい
例えば二度と飛べなくても
キミのために ずっと
笑っていよう
笑っていよう

あとは繰り返しとなりますので、省略いたします。


まとめ

・歌詞のほとんどが「薄桃色にこんがらがって」のことを言ってる
・ダブルイフェクトは「結果はさておき、その結果に至るまでの判断した気持ちが重要」ということ
・アルストロメリア3人の話と、天使のストーリーどちらでも解釈が可能
・天使サイドの話は全く言及されていないので、100%オタクの妄想
・仲良しで相手を思いやるあまり、目的を失ってしまうというアルストロメリアらしいテーマ選定

以上になります。
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■楽曲の基本情報

タイトル:ダブル・イフェクト
作詞:鈴木静那
作曲:丸山真由子
歌:アルストロメリア【大崎甘奈 (CV.黒木ほの香)、大崎甜花 (CV.前川涼子)、桑山千雪 (CV.芝崎典子)】

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