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在りし日の仙台↔︎奈良の旅(By軽自動車)・下
前編はこちら↓
・08:30 東大寺へ向かう地下道を出たら方向がわからなくなる。人並みの方向へ行けば解るだろと思ってたのに、朝早いせいか人が少ない。鹿煎餅売りのお兄さんが笑顔で道を教えてくれた。
・東大寺入り口までおよそ10分のみちのり。暑い。まだ8時なのに暑い。鹿だらけ。金華山の鹿に肉をわけてあげてほしいくらい丸々と太っている。
・東大寺到着。参拝料500円だなんてさすが世界遺産。たしか政宗の瑞鳳殿は550円だった。関係ないけど。
・青空にどでーんと大仏殿!テンション上昇。線香を立てて煙をあびる。立てるときに既に立っている線香の先に触れて火傷。
・若い男性の一人参拝もちらほら目に付く。ちょっと安心。
・大仏!でかっ!
・大仏!でかすぎだろ!
・しばし、ジワジワと胸がいっぱいになるのを堪能。ついにきたよちくしょう・・!と独り言。
・修学旅行の時と違って人が少ないので、しゃがんだり立ったり行ったり来たりして大仏を堪能。
当時のひとは、地面に座って仰ぎ見たような気がした。座って見たら、天井が見えた。木の入り組みようがすげえと思った。
・大仏の鼻の穴のサイズの木の穴に到着。これ、修学旅行の時は恥ずかしくて通れなかったんだ。
いまなら通れるわ!躊躇無く列に並ぶ。5人ほどしかならんでないのですぐ私の番になった。
・後ろに並んでた家族連れに「一人なんでカバン持っててもらえませんか~ニヤニヤ」と言ったら「いいですよ!写真も撮りましょう!」と大変良い人だった。穴を抜けた途端「こっちみて笑って!!!」と大声を出され「ハイッ!!」と負けずに大声で返事したら「いいよいいよっ!!!ハイ撮れたっ!!!」などど言うのでたくさんの視線を集めてました。
・せんとくんグッズやお守りを購入。せんとくんに12種類ものポーズがあるなんて。選べないよ。
・大仏殿を出る前に、大仏と私のツーショットがほしいと思った。
そばにいたおばちゃんに頼んだところ大変一生懸命なかたで、「もっと後ろに!いや私が後ろに!あっダメだわ!いやこうすれば!」と本当に試行錯誤してくれた。ずいぶん時間をかけたので人が通れなくなり立ち止まっているのだが「もういいです」とは言えない雰囲気である。するとおばちゃんもさすがに気づいて「あっ!どうぞどうぞお通り下さい」と声を掛けるとおじさんが「いや撮ってていいよ、なに、仏像も入れたいの?無理無理!無理だっちゃあ~」などど笑うのでまた視線を集める。おばちゃんはやっぱりマイペースに「こうすれば!ああでもどうしても頭が切れちゃう!」と本気だったので、通りすがりの子供にカメラの画面を覗かれ「しゃがめばいいんじゃない」などど助言されたり若い女性に「プロ意識だね!」といわれたりしていたので、ついおかしくなってげらげら笑ってしまった。
・あんなでかい物とツーショットなんて、良く考えたら無謀だったとおもう。ごめんねおばちゃん。ありがとうおばちゃん。
・大仏殿を出て遠くから見渡せる場所にて、男性に撮影を頼んだ。「いやあ素敵に撮れましたよ!よかったら確認してみてください!」と実に好青年である!でも堂々と確認はさすがにできなかった。結果はアルバムでどうぞ。みんないい人だったなあ~。
・今日中に仙台に帰るために、九時半には出発したかったのでそそくさと退散。1時間以上も大仏を眺めていたようだ。
・09:30 奈良を出発。ナビが名阪国道までの近道を示す。信頼しきってその道を行ったら、それはそれは気分の良い起伏の激しいワインディングだった。おかげでビート、スカイライン、FD、あとランエボかなんかのグループに大変あおられました。
・11:00 亀山ICからいざ高速へ!その途端20キロの渋滞。起床してから水しか飲んでおらず餓死しそうになる。
・13:00 干物になりかけながら入ったSAのラーメンが大変美味だった。スープがまじうま。隣のお父さんも「スープがうまいなあ!」と言っていたからほんと。なんてSAだったか忘れてしまったのが残念。おっぱいプリンを発見。
・ここでお土産を買ったところおばちゃんが缶コーヒーをくれた。でも冷たいのが飲みたくて自販機で買いなおしたの。ごめんねおばちゃん。
・来るときに感動泣きした橋にさしかかり写真を撮ってみたが、なんともしょぼく取れてしまった。
左に見える大規模の港町も収めたかったが運転中に無理はしない。目に焼き付けた。
・14:45 静岡袋井IC~焼津IC間、地震の影響により通行止め。国道1号線にて迂回。地獄でした。焼津ICまでずぅ~っと渋滞。抜けるのに3時間半!予想以上でした。
・静岡だもの、一般道にはさぞ●●が多かろうと思っていたが一軒も見つけられず落ち込む。
・18:30 焼津IC到着。ここから仙台まで、渋滞はありませんでした。それにしても帰宅が4時ですから10時間近くかかったことになる。
・20:30 海老名SAで休憩。でっけえな!多分いままで寄ったSAで最大。肉まんに行列ができていたので並ぶ。看板に「仙台支店open」とあったが気にしないで並ぶ。
・JC。袋井ICでもらった通行止めチケットを渡すと『混んでた?大変だったでしょ?』と気遣かってもらえた。
・21:00 首都高入り。直前に事故があったようだ。それをナビが察して迂回のルートを取った様子。ガラ空きのため高スピードで右に左に合流を延々続けさせられる。都会のど真ん中を100キロでみぎひだり、なんてロマンティック!どうやら肉まんに当たったようだ。急におなかが下りだす。トイレの少ない首都高地獄。渋滞しませんようにと祈りながら30分以上合流し続けた。必死だったからグングン抜かしまくりました。やっと見つけたPAでは、星空が見えたよ。
・東京にくると、首都高の入り口で必ず見えるマンションの群れと大きな川。いつも「ふわあ~っ!」って思う。今回は初めて夜景をみれた。こんなに人が住んでるならいろんな人がいて当然だ。私はなんて狭い世界で生きているんだろ?ここに住めたらいいのにな。「東京は今日もカオスだ」というTさんの言葉を思い出してなんだか納得した。
・21:45 三郷JC着、常磐道へ。やっと東北へきた!急に車が少なくなる。
・22:30 ここから地獄の開始。首都高でナチュラルハイに飛ばしすぎた為かここにきて突然の睡魔。仮眠。ここから数十分おきに仮眠をとりながらの走行。
・真夜中。時間不明。ひたすら一人ぼっち。反対車線はにぎわってるのにとても孤独。日立を過ぎたあたりからは対向車もおらず真っ暗な中をひたはしる。
・いわきから広野の道は片道一車線、対面通行で高度が高い。落ちたら死ぬなあと思いながら睡魔と戦う。広野ICで下道へ。
・国道6号線を北上。ここからほとんど記憶がありません。どこをどう走ったのか?気づいたら4号線バイパスでした。何度も走っているはずの市内なのに、本当にどう走ったのか覚えていません。おっかねえ。よく帰れたな。
・04:00 しらじらと夜が明ける中、無事帰宅。
・04:30 爆睡。おつかれさまでした。
・10:30 興奮して起床。親戚の家で、青空の下ジャガイモ堀り。生きてるって素晴らしいとおもった。
これは3回目の一人旅となります。前回の大阪旅行でもそうだったけど、知らない土地で知らない人に触れられることが、自分を勇気付けます。一人で見る初めての景色が、自分を勇気づけます。それからしばらく、仕事を頑張れるのです。仕事の合間に、思い出すのです。試行錯誤してくれたおばちゃんを。泣きながら見た花火を。鹿の手触り、暑かったこと、何度も聞いた高速道路情報、波のあらい横浜の海、箱根でみかけた猿回し、浜名湖のボート、相馬の海、それから首都高の夜景。自分しか思い出せないささやかなこと。
あんなに遠くの街に、無数の生活が存在してるということ。
多分、思い出すことが難しくなってきた頃、またふらっと無計画な一人旅に出ます。
ほんとなら今から九州に行きたいのだけど。
コメント
○○
良い旅したな
それにしても目的地のわりにスケジュールがきついね、まず、生きて帰ったのが、一番の奇跡かも…
私の1人旅目標は九州・四国・広島などですが、キミほどアグレッシブにはなれないなぁ
ナビもないので、電車やバスを利用します!!
アス
> ○○さん
東京から向こうがあんなに広いなんて知らなかったよ。
仙台→東京なんて300キロくらいだけど、東京→奈良が600近くあったからなあ。
日本列島をなめてました。
○○さんの旅実況お待ちしてます。
○○
イイひとり旅じゃぁないですかぁ~
私も元気になったら何処かへ行ってみよう!
アス
> ○○さん
じつは先週の検査結果が思わしくなかったことが、旅行実行の決定打になりました!
○○さんは良い友達がたくさんいるので、何台か連なっての遠距離ドライブのほうが楽しそうですね!
その時は私もまぜてください!(´ー`)
○○
ナイスファイトでした
地盤が安定してきたら、東海道をひた走るのも良いのではないかと。まぁ時期が冬だったら、自殺しかねないような風景になってるだろうが
あ、ヒラヒラのスカートご馳走様でした次はもっと短いのでお願いします
アス
> ○○さん
君の視線は本気で気持ち悪かったです
二度と二人では会うまい
※※※※※
最後までお読みいただきありがとうございました。最後に当時の写真を貼っておきたいと思います。
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後ろにいるのは写真撮ってくれた人のご家族
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たのしかったなあ