ポチクロ1巻をマワシヨミジャンプで読んでみた感想

マワシヨミジャンプでまたさらに面白い漫画を拾いました。ポチクロという漫画です。表紙のクロのやんちゃそうな顔に惹かれて手に取ってしまいました。

感想なので多少のネタバレあります。ご注意を。
というか読んだ人向けの感想になりますかね。詳しい説明を入れるつもりはありませんので。読んでない方には何のことだか分からない感想になるかと思います。

主人公はクロなんでしょうけどポチがとても真っ直ぐで正義感があり感情豊かな人物に描かれていて、むしろポチの方が主人公タイプなんではと思うくらいキャラが立ってます。もちろんクロも主人公らしいキャラで魅力的ですし彼の方が目立ってますけどね。
というわけでポチに重点を置いて書いていきますが、状況と服装からして人間界から魔界に意図せずやって来た日本の高校生ですよね、おそらく。
そんなポチですが、まず自分が揚げ物になって食われようとしている非常事態だというのにパン粉の量が足りないと説教しだすわ自分から魔卵液に浸かって体に魔パン粉をたっぷり付けるわで何というか、いや間違いを正すのは立派な行いなんですが…あなたそれ食われようとしてるんですよ…?しかも目の前の二人は明らかに人間じゃないというのに。
この時点ではおバカな子なのかな?と思ってしまいましたが、以降の話を読んでいくと非常に真っ直ぐで情け深い良い子なんだなということが分かりまして好感が持てました。
人間界と魔界とでは言語が異なるため会話が出来ないという状況にも関わらず、臆することなくクロ達に話し掛けていく度胸なんて見習いたいくらいです。考えてみればポチのほうが何喋ってるのか分からないようになってるってのは面白いですね。多分日本語喋ってるはずなのに。
クロやレオに対して怯えなかったり、イシズが特大級の魔法を使おうとするのに平然と立ち向かっていったりと、怖気づく様子がない心の強さがとにかくかっこいいです。絶対この子主人公でしょ。
さすがにおどろおどろしい噴水があったり骨が見えてる犬が歩いたりしてる街では怯えてましたけどね。でもそんなとこが普通の女の子らしくて可愛いです。
ワップルがぷるぷる震えてるのを見て涙目になるのも可愛いし。そりゃあんなもの食べられるわけない。魔界の住人には分からないかもしれないけど。
そしてこのワップルがイケメンでした。惚れるわこの果物。何でも助けておくものですね。
ワップルといえばレオが皮剥いてカットしてくれてましたが、皮を剥かれる段階でやっぱり悲鳴上げてるんですかね、「いてー!」って。その時点で怖い。

出てくる人物が皆それぞれ好ましくて、何よりノリやテンポが私好みで読んでて楽しい漫画です。
ちなみに一番のお気に入りは「胴体~~~!!」「頭~~~~~!!」の場面です。こういうノリ好き。

まだ1巻しか読んでませんが続きを是非とも読みたくなりました。