ドロッセルマイヤートートロジー
テレビ通販のコールセンターにて
「お電話ありがとうございます。ご注文でしょうか」
「フォフォフォ。問合せです」
「ありがとうございます。どのような内容でしょうか」
「エロ漫画で、亀頭の中腹等よくわからん部分に細いベタ塗りが複数施してあるのは何故(なにゆえ)でしょうか?」
「承知しました。確認したいことがありますので一度保留にさせていただきます」
〜エドワード・エルガー『愛の挨拶』〜
「やばい。やばい奴から架かってきた」
「どんな奴?」
「なんか亀頭とか言ってる」
「やば。SVに言いに行っとくよ」
〜エドワード・エルガー『愛の挨拶』おわり〜
「お待たせしました」
「フォフォフォ。一葉落ちて天下の秋を知る。そこに答えはあったでしょうか」
「あいにく商品に関係のないご質問にはお答えしかねます。ご了承くださいませ」
「商品番号821218」
「え、あ…はい、ありがとうございます。商品番号821218『天然アカシアハチミツ800g』をご用意しました」
「ハチミツを容器から採取する先の丸い棒みたいなやつがあるでしょう」
「あ…はい」
「私はあれをね、毎年の誕生日に自分の等身大パネルに何度も打ちつけて壊してるんですよ」
「あは…お客様、ご注文でいらっしゃいましたらお電話番号をお願いいたします」
「090-○○○○-××××」
「き、騎虎?ヴォルテッラおじさん様、いつもありがとうございます」
「ハチミツを採取する先の丸い棒で自分の等身大パネルを壊すことで地球と宇宙と一体となり、魂と意識を次元上昇(アセンション)させるための一要素となるんだ。あなたもアセンションする側を目指しませんか?」
「え、あ…申し訳ございません、ご注文と関係のないご質問にはお答えしかねます」
「アカシアハチミツ20個所望します」
「あ、ありがとうございます!お届け先はご登録のご住所でよろしいでしょうか?」
「代引き、配達指定なしです。フォフォフォ」ガチャ
◆
受話器を置いた騎虎・ヴォルテッラおじさんは手紙の続きを認める。
"草々"で結んでフリクションボールペンを置き、封筒に「ちんちん切手」を貼付した。
姪孫への書簡にちんちん切手を貼付することで一気に両者引いては一族郎党がアセンション覚醒に近づくのだ。
松居一代がフナコに言ってたのはおちんちんシール。
騎虎・ヴォルテッラおじさんが封筒に貼付するのはちんちん切手。
ちんちん切手は矩形ではなく流線形を象り、何度も付け剥がし可能である。
騎虎・ヴォルテッラおじさんは書簡をポストに投函せず直接郵便局に持参する。
「郵便ですね、お預かりします」
「視界を埋め尽くすほど無数の羽虫の中を天文学的な確率で一度も羽虫にぶつからずすり抜けてコップに落ちた一滴の真水を、あなたは飲みますかな?」スッ
「えっと、すみません、このシールは使えないですね。84円いただいてよろしいですか」
「お願いいたします」チャリン
「ありがとうございます、21円のお返しです」
「日本で初めてマンスプレイニングを始めたのは誰か知ってるかい?」
「どうもありがとうございました」
「フォフォフォ。みのもんた だよ。若い人はそんなことも知らないのかな。私が20代のときには」
「どうもありがとうございました」
対象を直接見ることでその人間の状態を表す最適な二字熟語が頭上に見える少年(払込みの処理待ち)「虞犯」