「究極にシンプル、使ってじわじわと良さを感じられる製品が出来上がりました 」
idontknow.tokyo 青木亮作「STACK」デザイナー・インタビュー
どうしても散らかってしまう、机の上。領収書やレシートの類、今日出会った方の名刺など。とりあえずバッグの中から取り出した紙片、届いたばかりの郵便物、お財布から取り出したあれこれ。
また、ペンスタンドには入らないメモリーカードや消しゴム、ポストイット、付箋のロールなど。デスクワークに必要なものを上下のトレイに分けて一時的に保管しておくための場所「STACK」。
もうこれ以上、削るところの存在しない、一切のムダのないシンプルな形をした「STACK」について、idontknow.tokyoプロジェクト 青木亮作さんにお話をうかがいました。
idontknow.tokyo は twelvetoneの角田崇、TENTの治田将之、青木亮作、TAKUBO DESIGN STUDIO 田久保彬 によって2017年から活動を開始したプロジェクト。
「僕たちは本当は、まだ何も知らない」をテーマに、知っていると思っていることも、知らないと思ってゼロから作り上げてゆく。そんなものづくりをおこなってゆくプロジェクトです。
この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください
レシートやハガキ、名刺やショップカードなど「とりあえず」その辺にポンと置いてしまうものってありませんか?
あとで整理して収納するつもりではあるんだけど、今はいったん置いときたい。そんな、ついやってしまう行動を変えることなく、机の上を綺麗に保つ道具が作れないかと思ったのがきっかけでした。
最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください
下トレイにレシートを隠すアイデアまではすぐに考えついたのですが、上トレイを持ち上げる方法に悩み、タグやヒモ、切り欠きなど様々な方法を検討した結果、仕切り壁を持ち上げるというシンプルな方法にたどり着きました。
また、全体のサイズや上トレイの仕切りの位置、高さなどは、試作を作っては使いながら微調整を繰り返し、ハガキとレシートが入る下トレイ、名刺がぴったり収まる上トレイの仕切り壁などのベストな寸法が導き出されました。
思いついたらすぐに試作を作り、自分や仲間と使ってみる。この繰り返しからしか辿り着けない、究極にシンプルな構造を生み出すことができたと思います。
この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?
紙素材を使い、国内の工場で1つ1つ手作りで生産しています。高級な製品パッケージなどにも使用される「貼り箱」という構造なのですが、厚紙でできた構造材を、かぶせ紙で包み込むという非常に手間のかかる方法を採用しています。
その結果、壁面に歪みがなく、長期の使用も可能な十分な耐久性を保つことができました。iMacの足元に馴染むグレーと、全体が一体になって見えるブラックの2色を用意しています。
AssistOnのお客様にメッセージをお願いします
実際に使用しながら検討に検討を重ねた結果、本当にシンプルな箱が出来上がりました。見るだけで驚きがある製品では決してありませんが、使ってみてじわじわと良さを感じられる製品になっていると思います。
シンプルなので、いつもの作業机はもちろん、玄関やベッドサイドなど、様々な場所で自由にお使いいただけると思います。まずはぜひ、使ってみてください。もし気に入って頂けたなら、友人やご家族へのプレゼントにもぜひオススメです。
「STACK」の詳しい情報と購入はこちら
こちらのアイテムも、idontknow.tokyoのプロジェクトです。