これまでにない使い心地、使うことが楽しくなる「つくしの文具」たち
「つながる くらしと しごと」をテーマに、05年にリオープンした、国立駅から歩いて20分の住宅街の中学校前にある「つくし文具店」。
黒板のある3坪のスペースで、様々な人が出会い交流することで、文具やデザインの周辺から新しい試みが生まれています。
毎日のくらしとしごとに、さりげなく寄り添う文具を。つくし文具店とドリルデザインが一緒につくった、他にはないちょっと変わったオリジナルのつくし文具。えんぴつ、ノート、ペンケース、定規、封筒など、こだわりの文具をひとつひとつご紹介します。
10月8日(木)〜27日(火)の期間中、アシストオン神保町店の一角にすべてのつくし文具を揃えた「小さなつくし文具店」がオープンします。フェア内容とつくし文具店については、以下の記事もご覧ください。
納まりのいい「つくしペンケース」
様々な文具をひとまとめにコンパクトに収納し、カバンの中でもかさばらず、中身を取り出しやすい。上質な素材を使用し、これまでのペンケースにはない使い勝手の「つくし文具店」のペンケースです。
この「つくしペンケース」は、ファスナーがペンケースのサイドを一周まわっているので、どこからでも開きやすく、中身を取り出しやすい。閉じた時にも平面的な状態を保ちますので、カバンの中でかさばらずに、ノートと一緒に持ち運びしやすい形をしています。
ファスナーを上半分だけ開ければ、収納しているペンのキャップがすべて見渡せますので、コンパクトな状態のまま、使いたいペンをすぐに取り出すことができます。また、ファスナーをすべて開けば、ノートのように中身を一覧することができますので、「使いたいペンが紛れて見つからない」「消しゴムやクリップが奥にいってしまい取りずらい」なんてことがありません。
内側の下はポケットになっていますので、ペンの先を収めるだけでなく、消しゴムやスティックのり、付箋、クリップなど細かいものも収納しやすくなっています。また、中央に太めの帯をつけたことで、ペンや定規などがばらつかず、ペンのクリップで収納位置を固定することができますので、ペン同士が干渉して汚れたり傷ついてしまうこともありません。
ペンだけでなく、この中央の帯を使いロディアなどA7サイズのメモパッドを引っ掛けておけば、そのまま手帳のようにご使用いただくこともできます。
サイズは縦20センチ、横11.5センチ。一般的な径10ミリの太さのボールペンなら、16本まで収納できます。筆記具の他にも、観測用ノート「測量野帳」も一緒に入れておくことができる大きさで、通帳やパスポート、化粧品の収納など、ペンケースとしてだけではない幅広い使い方ができるのも「つくしペンケース」の特徴です。
「つくしペンケース」は、本体の素材の違いで2つのバージョンをご用意しました。
ひとつは、リネン100%の帆布を使用した通常版。大正時代からの伝統と技術を継承する倉敷の工業で丁寧につくられている、このリネン100%の帆布は、テントやトラックの幌にも使われるほど、丈夫な生地。あえて着色はせず、素材本来の色合いである美しい亜麻色のまま仕立てました。リネンの帆布は、丈夫で使うほどに柔らかく、手になじんできます。
もうひとつは、特別版の本革仕様。本体もファスナーもすべて同じ色で仕上げ、しっとりとした肌触りの上質な牛皮を使用しました。内側のポケットと帯にも本革を使用し、長くご使用いただいても革が伸びて形が崩れてしまわないように、しっかりと裏生地を貼り合わせています。帆布のペンケースとはひと味違う佇まいで、ビジネスシーンなど、シックな装いにもあわせやすい特別版です。
リネン帆布 ¥3,740(本体価格¥3,400)
縦200×横115×厚さ約10mm
ファスナーカラー 白 青 黒
本革 ¥9,900(本体価格¥9,000)
縦200×横115×厚さ約10mm
黒 / 茶
大人も使いたくなる「つくしえんぴつ」
太めで短く、大人も使いたくなる「えんぴつ」です。小学校高学年になると使わなくなってしまう「えんぴつ」。つくし文具店では、「えんぴつ」の良さを再発見することで、大人も使いたくなるような「えんぴつ」をめざしました。
持ちやすさ、置いた時に転がらない形状など実用面から検証して、試作を繰り返してたどりついたのが、「丸い軸に平らな面を一カ所つくる」という結論でした。
一見すると普通に見える「つくしえんぴつ」ですが、一般的なえんぴつよりも太く短く、そして六角形ではなく丸い軸にすることで、普段私たちが使い慣れているボールペンのサイズ、形状に近づけてつくられています。ボールペンのサイズに近づけることで、えんぴつに持ち替えた時の違和感がなく、大人の手のサイズでも使いやすい「えんぴつ」ができました。
丸い軸には一か所だけ平らな面をつくることで、それが手がかりにもなり、平面に指を添えて持つと安定感があり、転がりにくくもなっています。そして、木の軸はあえてコーティングをせず、素地の木の風合いを生かすことで、とても肌触りがよく、いつまでも使っていたくなる心地よさがあります。
筆圧をかけなくてもすらすらと文字を書けるように、そしてそのまま持ち替えずに思いつくままデッサンなど描けるように、芯はあえて、やわらかい4Bを選択しました。ノートに細かい文字を書き連ねていくというよりも、まっさらな紙に気軽に思いつくままに鉛筆を走らせたくなる「えんぴつ」です。
¥990(本体価格¥900)
直径9mm×160mm
4B・5本入り
鉛筆を身につけたくなる「つくしえんぴつキャップ」
普通のえんぴつよりも少し太めの「つくしえんぴつ」にぴったりはまる、円錐形のバネの形状が美しい「えんぴつキャップ」です。
東京の下町のバネ工場で、1本の金属を曲げながら一筆書きのように巻いて作っています。くるくると巻かれた円錐形のバネが、えんぴつの芯を優しく保護し、バネから伸びた一筆書きの線の先は、そのままクリップの形をしています。
ステンレス鋼を使い、簡単に変形することなく丈夫で、クリップのかかり具合も程よいしなやかさ。バネの頭が芯に干渉することなくキャップを留めておけるように、クリップのつけ根の部分がえんぴつの太さにあわせて開き、テンションがかかるように考えられています。
このクリップの付け根が開く構造により、プラスティック製キャップのように割れてしまったり、金属製キャップの跡がえんぴつについてしまうことなくお使いいただけます。
一筆書きで作られた円錐形のバネは、まるでアクセサリーのような美しさで、ブローチを身に着けるように、ボールペンや万年筆と同じように、胸ポケットにえんぴつを忍ばせる。そんな使い方がしたくなるえんぴつキャップです。もちろん、つくしペンケースの帯にクリップで留めておさめれば、ペンケースの内側がえんぴつで汚れてしまうこともありません。
シルバー、ゴールド、アンバーの3色からお選びいただけます。「つくしえんぴつキャップ」には「つくしえんぴつ」1本がセットになっています。
¥1,650(本体価格¥1500)
キャップ:12×17×78mm ステンレススチール
えんぴつ:φ9×160mm 4B・1本
※一般的な六角形のえんぴつの太さには対応しておりません。
暮らしを計る「つくし定規」
数字が大きく、タテでもヨコでも判読しやすい、日常の暮らしの中で使いやすく、計ることがちょっぴり楽しくなる、ステンレス特殊鋼でできた15センチの定規です。
グラフィックデザインや建築のお仕事など、計ることが仕事の一部になっている職業の方にはおなじみのステンレス製定規。一般的には文具店よりホームセンターで販売されているため大工道具としての印象も強く、モノを計るという作業よりも、カッターを使用するときのガイドとして、ステンレス製定規をお使いの方のほうが多いかもしれません。
この「つくし定規」は、どんな方にも使いやすく、プロの方でも満足する精度と計りやすさを追求し、計ることが楽しくなるような定規を目指してつくりました。
プロの現場の方がステンレス製定規を選ばれる理由は、第一に目盛りの精度の高さです。定規の材質によっては気温や湿度で目盛りが狂ってしまったり、使ううちに擦れて目盛りが消えて読めなくなってしまう。または、不意の落下で定規の角が変形し、目盛りが潰れてしまう。正確性を求められる現場でもタフな使用に耐え、しっかりと計ることができるのがステンレス製定規の特徴です。
計る上で大切な精度の高いステンレス製定規をつくるため、この「つくし定規」は、優れた金属加工で世界的に知られる新潟県燕市にある計器専門のメーカーに製作を依頼しました。
サイズは、一般的な文具ケースや「つくしペンケース」にもおさまる使い勝手のよい15センチ。厚さは0.5ミリで、適度な硬さとしなやかさがあるステンレス特殊鋼でできています。
また、「つくし定規」は一般的なステンレス定規と同じように、端から目盛りがはじまるゼロスタートですので、立ち上がり部分なども余白分を逆算することなく、気持ちよく計ることができます。
そして、この「つくし定規」の一番の特徴は、両サイドの目盛りにあわせて、縦書きと横書きの大きな数字が並んでいること。これまでの定規のように、定規を指でおさえた時に数字が隠れてしまうことなく、縦でも横でも見やすいように工夫されています。
さらに、目盛りと数字はエッチングした上に黒のクロムメッキが施されていますので、かすれにくく、はっきり見え、目盛りの読み違いを防いでくれます。
¥1,650(本体価格¥1,500)
縦175×横15×厚さ0,5mm
ステンレス特殊鋼
自由を広げる「つくしノート」
グレーの表紙に色のテープが大学ノートをイメージさせ、表裏ともに厚紙の折り返しで強度持たせることで、本のような佇まいのA5ノートです。
持ち歩く時に、ばらつかないように留めるゴムが上から1/3の位置にあり、題字を書くアンダーラインにもなっています。表紙の折り返しは、ハガキやメモを挟むのにも便利で、ゴムで留めることで、落ちにくくなります。
長野にある美術製本を得意とする美篶堂で製作された手製本で、開き具合がよく、まるで「本」のような佇まいです。
本文の紙は、全部で100枚、200ページ。目に優しいクリームがかった帳簿用紙は、使いやすさとかき心地にこだわって選びました。罫線のない無地のノートですので、文字を書いたり、絵を描いたり、いつも持ち歩いて、近くにおいて、アイデアを書き留めることができる一冊です。
一度、使いはじめると手放せなくなる、手に馴染むしっとりとした柔らかさをもつノートです。
¥2,090(本体価格¥1,900)
横141 mm×縦210mm
A5サイズ変形
無地 100枚
白/青/黒 背表紙・ゴムひも
※こちらのアイテムは、アシストオン神保町店でご購入いただけます。
かろやかに使う「つくしリングノート」
A6サイズのちょっと気軽なリングノート。絵を描く人にはおなじみの、薄くて軽やかな、クリーム色のクロッキー用紙が80枚綴られた、ペンでもえんぴつでも書きやすい「つくしリングノート」です。
紙を綴っているリング用の穴のひとつにゴムを通し、携帯時に開いてしまわないように留めておくことができます。ゴムの部分を外すと、まるで江戸時代の商家で帳簿として使われた大福帳のように、引っ掛けてノートをぶら下げておくという使い方もできそうです。
クロッキー用紙は、インクの裏抜けもしにくい紙ですので、万年筆などインクを紙に乗せるタイプのペンでも、ストレスなくお使いいただけます。
リングノートは、メモのようにちぎって使うことができますので、気軽にバッグや洋服のポケットに忍ばせて持ち歩いて、おもむくままに書いたり、描いたり、軽やかな気持ちで使いたくなるノートです。
¥990(本体価格¥900)
160×110×13mm
A6変形サイズ 無地80枚
※こちらのアイテムは、アシストオン神保町店でご購入いただけます。
記憶を包む「つくしメモ」
上部の左隅の三角の切り込みがガイドになり、紙をちぎる方向を導いてくれるコンパクトなメモです。
この「つくしメモ」に使われている紙は、包装用に使われている薄手の白い紙。メモをとるオモテが書きやすいザラザラで、ウラはツルツルとして、手が喜ぶ気持ちのいい質感です。思わず、メッセージを書いて切りはなした一枚を相手にわたして、触り心地のよさを共感したくなります。
触れていたくなるほどの紙質の心地よさは、五感が刺激されてなにか書きたくなる、頭の中を外部化したくなる小さな文具です。
手にすっぱりとおさまるコンパクトなサイズで、「つくしペンケース」の帯に引っ掛けてきちんとおさまる大きさです。
いつでも、どこでも、忘れないように書き留める。身近に置いて、気軽にどんどん使いたくなる、自分の記憶を包んでおくための小さな道具です。
¥462(本体価格¥420)
縦100×横70×厚さ10mm
無地 140枚
※こちらのアイテムは、アシストオン神保町店でご購入いただけます。
手紙の新しいかたち「つくし便せん」
罫線がはいっていない薄く白い紙の便箋です。表紙のグレーの厚紙には、白い罫線が入っていて、この表紙を下敷きにすることで、罫線が透けて文字が書きやすくなります。
手紙を書くのが苦手な人にも、自由に使ってもらえる便せんを模索してたどりついたかたちが、この「つくし便せん」です。
つくしメモと同じ、包装用によく使われる白く薄い紙で、表面は引っかかりがあり書きやすいザラザラの質感、裏面は手に気持ちいいツルツルの質感になっています。
A5サイズで60枚の白い紙を短手の上部をのり付けして、束にしてあり、簡単に一枚一枚切り離すことができます。
グレーの表紙は横開きで、つくしノートの表紙と同じく丈夫でしなやかな厚紙を使っています。サイドには、ミシン目が入っているので、切り離して使うこともできます。
10ミリ幅の白い罫線は、手紙を書く時に下敷きすれば、ガイドラインになって、通常の便せんのように文字を整然と書くことができます。縦書きにも横書きにも対応します。
罫線が入っていないまっさらな白い紙ですので、便箋以外にも使い方は自由。型苦しい手紙のイメージをなくして、落書き帳的に気軽に絵を描いたり、ノート替わりに文字や図柄やアイデアを描くことにも適しています。
¥1,320(本体価格¥1,200)
148×210mm A5サイズ
無地 60枚
※こちらのアイテムは、アシストオン神保町店でご購入いただけます。
さりげなく奥が深い「つくし封筒」
仕事でもプライベートでもお使いいただけるように、ダイヤ貼りの封筒の奥行きを深くしたかたちの封筒です。エアメールの封筒のイメージで、薄い紙の裏面に「丸つ」のマークがたくさん並び、中身を透けにくくしてあります。ハガキサイズがおさまる洋型2号で、10枚入り1セットです。
事務的な仕事の手紙にも、大切な人に贈る手紙にも、どちらにも使えるような封筒について考えました。
洋封筒には、仕事に使うことが多いカマス貼りと、私的な手紙に使うことが多いダイヤ貼りの2種類があります。一枚の紙の四隅を中央に向かって折って、長辺の一辺がベロになっているダイヤ貼りは、欧米などでは一般的な横長の封筒です。
つくし文具店の封筒は、ダイヤ貼りのかたちを変形させ、奥行き深くすることで、カマス貼りのかたちに近づけました。通常のダイヤ貼りに比べ、ベロが小さいのが特徴です。
全体的な印象として目指したのは、エアメールの封筒のような軽やかさ。薄手の紙を使い、透けないように裏面に、つくし文具店の「つ」のマークを地紋のように並べました。
よく見ると、「つ」の中に小さく「つくし文具店」と印刷されていて、光に当てるとうっすらと透けて見える仕掛けが施されています。
サイズは、洋形2号で通常のはがきが入る大きさ、A5サイズのつくし便せんを二つ折にして、セットで使うのにも適しています。
ベロには、糊もついているので、濡らせばそのまま封をすることができます。手紙を入れるだけでなく、普段の暮らしの様々な場面で、気軽に使っていただきたい封筒です。
¥880(本体価格¥800)
114mm×161mm
洋型2号 10枚
※こちらのアイテムは、アシストオン神保町店でご購入いただけます。
ゆったりとめる「つくしのクリップ」
つくし文具店の「丸つ」マークのクリップです。直径45ミリと大きめですので、ブックマークやマネークリップとしても使えます。
ステンレススチールの仕上げの違いによって、シルバー、レインボー、クロの3色をご用意しています。
弾力性のあるステンレススチールバネ材でできているので、手帳やノートや本に挟んだりと様々な場面でタフに活躍してくれます。
金属の表情を楽しんでもらおうと、シルバー、レインボー、クロの3種類の仕上げをつくりました。特にレインボーカラーは化学反応によって起こる玉虫色のような美しい色合いで、派手過ぎず、ノートや本にもしっくり馴染みます。
写真では、なかなか伝わりにくい色合いですので、ぜひ店頭で手にとって、好きな色を選んでみてください。
¥660(本体価格¥600)
直径45mm
ステンレススチール
シルバー/レインボー/クロ
※こちらのアイテムは、アシストオン神保町店でご購入いただけます。
今回ご紹介しました「つくし文具」はすべて、アシストオン神保町店にてご購入いただけます。
特に、「つくしえんぴつ」の持ち心地、書き心地の良さ。「つくしノート」や「つくしメモ」の肌触りの良さは、実際にお越しいただいて実感してほしいポイントです。
御茶ノ水、神田、神保町周辺にお越しの際は、ぜひアシストオンの店舗にお立ち寄りください。
また、ご来店が難しい方のために、期間中はすべてのつくし文具を通信販売でもご利用いただけます。ご希望の方は、お電話もしくはアシストオンのFacebookからお問い合わせください。
アシストオン神保町店
営業時間:平日・土日祝 12時〜18時(水曜日はお休み)
電話番号:03-5577-2116
https://www.assiston.co.jp/tempo
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