【囚人番号006 バードウォッチング吾朗】
登山客の誘拐・殺人。(懲役40年)
主に登山道に現れ、登山中の人に親切に接し野鳥観察について教えてくれる。鳥を気にして上ばかり見ている登山客の無防備な頸動脈をひと裂き、声帯ごと破壊し声ひとつ上げさせることなく殺害するのが主な手口。なぜなら五月蠅くすると鳥が逃げてしまうから。親切な山の人のように見せかけ、高価な双眼鏡でのぞいているのは野鳥ではなく、山に入りこんだ客を監視しているのだ。
夜の吾朗はさながら猛禽類のように獰猛だ。
音も無く近づき軍用暗視ゴーグルを用いてどんな暗いところでも必ず喉だけを切りさく。
さらに死体の処理についてもぬかりはなく、木にくくりつけ鳥に食させる「鳥葬」の形をとっている。死体はあとかたもなく綺麗に消え、鳥たちにもたいへん喜ばれているとのこと。