手作り石けん 私のこだわり
今回は、石鹸づくりに関する実用的なおはなしです。
私は石けんを手作りすることが好きです。MPやてごね石鹸も作りますが、コールドプロセス石けんがメインです。使い心地に感動して、というよりは無心になって物を作るプロセスや、あーでもないこーでもない、とレシピや香り付けを考えたりする時間、そして1ヶ月後石鹸が使えるようになった時の達成感が、私にとってこの趣味の醍醐味です。
今回は、私が石鹸作りにおいてこだわっていることを徒然と書きます。
アレルゲンになりうる素材を極力使用しない
私も家族も肌が弱く、更にアレルギー持ちです。（金属、食物、花粉症etc）
そのため、クレイ、マイカ、グンジョウ、水酸化クロムなどの金属や、牛乳やヨーグルトなどのタンパク質は石鹸に極力入れないようにしています。昔、科学の自由研究キットで廃油石鹸を作ったところ手が赤く腫れかぶれたり、（揚げた食べ物のどれかがアレルゲン？）、ピアスで耳がグジュグジュになったり、旅行先のムール貝のパスタでとんでもない目にあったりしたことがトラウマになっています。経験上、アレルギーは昨日まで大丈夫でも突然発症するのでかなり用心しています。茶のしずく石鹸に関するお医者さんのコメントで、肌にアレルゲンとなりうるものを塗るのは口にするより危険と書いてあり、怯えています。
何より自分に知識がないこと。私はバリバリ文系で色材の化学物質としての構造
や特性がちんぷんかんぷんのため、苛性ソーダと反応したときにどうなるか、そもそも化粧品に使用していい素材なのか、わからないのです。高校化学のテストは7点でした。エステル結合もわかりませんし、とにかくわからないものは入れないようにしよう、という心配性から来ています。この材料は石鹸に入れても大丈夫！っていうリストとかあればいいのになぁ。本当は知識をつけた上で、この材料なら大丈夫！って自分で判断できるようになりたいものです。化学のプロの方、尊敬しています。
とはいえ、何年も石鹸作りをしていると、やはりデザインや見た目で楽しみたいなという欲もあります。だから絶対に使わない！ではなく、たまにはカララントやクレイを使ってカラフルな石鹸を楽しんでいます。食べ物系も入れることもあります。そういう時はなるべく少量バッチで作り、自分用の（目立った傷とかない時用の）手洗いや掃除用などにとどめています。
なお、いまの悩みは牛乳を入れた石鹸を作りたい欲が高まっていることです。まだ作っていないのですが、気になっています。個人でタンパク質を除去する方法、あるといいなと思います。
ちなみに、自分ではあまり作らないものの、化粧品製造許可を受けている石鹸屋さんのきれいな手作り化粧石鹸を良く買って、手洗いなどの用途で楽しんでいます。ちゃんとした石鹸屋さんは衛生、工程、品質管理もきちんとされていますし、材料を化粧品に配合する際には安全性をチェックされているので安心できます。気にすればいいのはアレルギーだけで、全成分表示もされているので、ダメな素材を避けて選ぶことができます。化粧石鹸屋さんのコールドプロセス石鹸、おすすめです。
香りはこだわる
矛盾していますが精油は入れます。以前受けたセミナーで、化学の専門家の方が精油は苛性ソーダと反応しても悪い物質にはならないとおっしゃっていましたのが安心材料になっています。とはいえ香料もアレルゲンになり得るし、物質によっては肌への刺激が高いと言われています。それでも、自分の中で香りの優先順位が高いため、そのリスクを取ろうという覚悟をして石鹸作りに臨んでいます。（大げさ？）一度無香料の石鹸を作ったものの、使いごごちは良いのになかなか手が伸びません。香りって大事ですよね。
これも絶対精油！というこだわりはないです。フレグランスオイルも使います。でも結果的に精油の香りの方が好きだなと感じることが多いです。
これまでのベスト精油レシピはイランイラン&ラベンダー&ゼラニウムです。
保温はしっかり
最初の頃はあまり気にしていませんでしたが、保温してジェル化した石鹸のほうが好きです。たとえ汗を書いて白いブツブツが出来ようと、使い心地のよさを求めています。あと、なんとなく酸化しづらい気がします。
長々書いてしまいましたが、結論としては香り付けしてジェル化させたナチュラルソープを作る、というのが私の好みです。最近デザインに挑戦して失敗しまくっているので、またシンプルな石鹸を作りたくなってきました。
ここまで読んで下さりありがとうございました。