昨日のボクシング

昨日は予想通り21時頃から開始でした。
指導を丁度終えて、ジムに残って観ていました。


試合当日、選手は誰も自分の試合までの時間を想定して控室で
心臓の鼓動を宥めながら出番を待ちます。
判定が続く日もありますし、KOが続く日はやはり続きます。
なので、早く回ってきそうな日は急いで準備をし、長引きそうな日は
自らをあまり急かさずに、ゆっくりと気落ちを高めていく様、
心がけます。

大まかにいうと、決めていたバンテージを巻く時間を早めたり遅めたり、
足を伸ばす時間を長くしたり。
途中から流れが変わる日もまた同様に。

思ったよりゆっくり目と判断した日は、裸足でアップしていたのを
一度止めて、シューズを履き足元を冷やさないようにします。
足の裏から人間は驚くほど冷えるのです。
極例をいうと、どれだけ厚着をしていようと冬に野外で裸足では一晩
過ごせません。
温かい恰好をしていたとしても裸足でコンクリートの上にいたら
せっかくアップして温まっていた身体全体が、すぐに冷えてしまいます。
なので、足を冷やさない様にします。

ゆっくりしていたのに急に早まる場合もあります。
「今日は長くなるのかな?」
なんて、前座から判定が続くその後を予測して、でも急にKOが出て、
そこから立て続けにKOが続き、出番を急かされることもあります。

逆に、KOが続くから急いで準備をしていたら判定の試合が出て、
そこから急に判定が続き進行が遅れるといったこともあります。

ボクシングの興行でも同様のことがいえると思います。
今日は21時くらいからかな、なんとなく判定が続く気がして
いたので予想通りです。
これだけの規模で行われる興行なので、どの道早まったとしても
メインの試合時間は動かなかった気はしますが。


今回、1・2Rに決まる様な気がしていましたが予想は外れました。
でも、凄い試合でした。
倒し方まで凄かったです。

中学生の頃からボクシングを見てきて色色勉強してきました。

世界戦はゴールデンタイムで生中継、日本タイトルは録画であれ
深夜枠で中継があり、それすらないキックボクシング界に身を置く
選手側としては、憧れ以外何者でもありませんでした。

選手としての主観は勿論、客観的に自分が見られる為に、そういった扱いに
なる為にどうしたらよいかということや、キックボクシングそのものが
何を見習ってどうすればよいかということまで、足を運んでは勉強して
きました。
名前が売れる前は主観から勿論ボクシング以外で感じたことも意識して、
名前が売れてからは裏方側のことまで一選手が口を出しました。
やってもらったことも沢山ありますし、やってもらえなかったことも
ありますが、でも、僕が色色してきたことは事実です。


残念ながら少し盛り上がってはそれ以上になろうとしないキックボクシングという競技とは差があります。


数年前、オヤゴエという日本テレビの番組でボクシングジムのJBスポーツ
クラブのリングを借りたいと提案しました。
借りる側のジムの許可だけではいけないのです。
他の競技がボクシングジムのリングを使用することに問題が
生じるのです。
テレビ局側がJBCだかボクシング協会だかに承諾の電話を入れたところ、
立嶋篤史なら構わないと承諾を得られたことはちょっとした自慢です。


番狂わせの定義といいますか、よく起こるそれは、気付いた時にはどうにもなりません。
絶対に覆らないという訳ではないのですが、そうなった場合、ひっくり返す
のはとても難しいことになります。


アマチュアでもプロでも、個人競技でも団体競技でもそうです。

野球は素人甚だしい程度ですし、サッカーもかじっていた程度です。
でも、そういった見方で子どもの頃から勝負を見てきました。
一発勝負の個人競技や、団体競技のトーナメントでよく当てはまります。

格下に「勝てる」と思わせたら駄目なのです。
「もしかしたら今日、自分(ら)は勝てるんじゃないの?」
敗けを覚悟して勝負の土俵に上がる格下にそれを感じさせたら駄目なの
です。
実力以上の力を出すからです。

そう思わせたらもう、ひっくり返すことは難しくなります。
漫画、スラムダンクがあそこまで流行ったのは、そこに触れて描いた
ことが漫画だから、それをよりリアルさ甚だしい作品にしたからだと
思っています。

「もしかしたら今日、勝てるかもしれない。」
噛みつく側の勢いや、
「もしかしたら、こんなところで敗けるのかもしれない。」
噛みつかれた鉄板側の不安、
「やっぱり勝てやしないのか。」
そして、競合に現実を見せつけられて絶望的になる瞬間も描かれています。
だけど、奇跡と世間はもてはやして、その癖すぐに忘れる現実の寂しさまでもそれとなく描いている様に思います。


高校サッカーや高校野球などが分かりやすいのではないでしょうか。
学校名やその試合の年がすぐに出てきませんが、そういった現象を数数見て
きました。
ボクシングでも同様に。

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特にお得なことはないかもですが、でも、僕が 思うこと、感じたことなどを日日綴ります。

100戦してこれまでの減量や試合にまつわる客席からは 感じることのできないことなどを 綴れたらなと思います。 なんの参考にはならないけれ…

これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。