悠作

先日、悠作からLINEが入りました。

何かあったのだろうかと心配しながら開きました。
気を許したそんなと時に限って、不幸であったり
残念な知らせだったりするからです。


計量時に飲ませた、僕が淹れて持参したコーヒーが今までで
一番旨かったとのことです。


当たり前じゃないか、そう思うのは僕なりに気持ちを込めて
試合する選手には接しているからです。
計量の前の日に店で焙煎したての豆を購入し、当日朝、淹れた
少し甘めのブラックと、コーヒー牛乳を持参して計量に出てきました。


自分の時は自分用で同様に。


自分のに限っては十代の頃からずっとです。

減量で乾いた身体には、まず温かい飲み物を。
冷たいと一気に飲んでしまい、腹を壊します。
糖分の枯渇した身体に、温かく甘いコーヒーが身体を
通過して心にまで染み渡るのです。


ため息と同時に鳥肌が立つ程です。


何故、彼がそのようなことを思い出してくれたのか、考えました。
分かるはずなどありませんが、でも、なんか嬉しくなりました。

「そのうち飯でも食いたいね。」

そんな返事をしました。

減量から試合まで、とても凝縮した濃い期間を僕ら選手は過ごさなければ
なりません。
水一口に鳥肌を立て、氷1つで渇いた身体を染み込ませて心まで癒やされ
るような日常を繰り返すのです。


思い出してもらえて嬉しく思いました。


選手は皆、一生の宝物になるかけがいのない期間を、誰しも過ごします。
辛い期間を急かして早く通り過ぎようとするのだけど、でも、
いざそのトンネルから出てしまえば、そこは信じられないほど楽なのに、
そこには物足りない空気が漂っているのです。


しかしもう、戻りたくても戻れないのです。

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466字
特にお得なことはないかもですが、でも、僕が 思うこと、感じたことなどを日日綴ります。

100戦してこれまでの減量や試合にまつわる客席からは 感じることのできないことなどを 綴れたらなと思います。 なんの参考にはならないけれ…

これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。