食べる話「うどん」
以前にも記した部分を含めます。
記憶の中で重複させてしまうかもしれませんが
ご容赦ください。
大好きです。
そんな自分を、8割の側だと思っていました。
ええ、大多数のうどん派の、です。
ちょっと蕎麦の話も入りますが、ご愛嬌。
自分はうどん派です。
蕎麦の回にも記しましたが、自分は幼少期からうどんばかり
食べてきました。
稀に、乾麺を茹でる時、
「冷たいのにして。」
皿に盛ってもらい、所謂「盛り蕎麦」や「笊蕎麦」で食べました。
「盛り蕎麦」「笊蕎麦」、同じ蒸籠に乗せるのに呼び名の
違いを気にしたことがあります。
海苔のないのが「盛り蕎麦」、海苔があるのが「笊蕎麦」、
それだけの違いなのだそうです。
なら、我が家のは海苔があろうがなかろうが、「皿蕎麦」
といったところでしょうか。
海苔があれば、切ります。
昔から切った海苔が販売していたのかもしれませんが、
我が家で扱ったことがなく、なので、いつも鋏の先で切って
いました。
一人暮らししてからも、ずっと。
うどんも同様です。
冷たいそれを食べる時、笊に取って茹でて水に晒したうどんを
皿に盛り、そして刻んだ海苔を乗せて食べます。
最近は切ったそれを買う手抜きもしますが。
ずっと、硬いうどんが好きで、あまり茹でないで笊に取って
きました。
ですが、たまに、ちゃんと茹でて食べたりもします。
小学生の頃から駅のホームの立ち食い蕎麦ではうどんを食べて
きました。
当時は一杯170円くらいです。
煙草より値上がりが若干遅かった気がしています。
マクドナルドのハンバーガーが180円だったと思います。
マクドナルドのそれに関しては、220円くらいまでは上がった
のではないでしょうか。
チーズバーガーが240円くらいまで上がったような記憶は
あります。
ええ、「かけ蕎麦」「かけうどん」と呼ばれたそれです。
気持ち程度、刻んだ葱が乗っているそれです。
兎に角、かけうどんばかり食べていました。
ファストフードに行くお金がありませんし、そこで腹は満たされ
ません。
トッピング、そんな呼称はなかった時代からですが、少しずつ
大人になるにつれて、何某かを乗せるようになります。
一番多いのはコロッケでしょうか。
「月見」といわれる生卵を落としたことはありません。
白身が固まるまで待てないし、そもそも「DRN」が苦手
です。
生の白身の「ドゥルン」があるのにそれを頼む人は本当に
それが美味しいと思って食べているのだろうかと幼少期から
疑問で仕方ありませんでした。
きっと、みんながありがたがるから自分も美味しいといわねば
しめじがつかないから美味しそうな素振りをして、もしくは
それを美味しいと信じ込んでの注文なのだろうと幼少期から
思ってきました。
最後の汁一滴まで残さずに飲み切らないと、卵を完食したことに
ならないことも残す事が嫌な側の理由の一つです。
TKGといわれる卵かけご飯を食べる際、自分は泡が立つ程まで
混ぜます。
「DRN」が嫌だからです。
DRNが大嫌いなのです。
それについてはまた別の機会に。
コロッケの次に多いのが、かき揚げです。
しかし、昔は「海老」が入ったそれでした。
小さかろうが駄目なものは駄目なのです。
なので、コロッケばかりでした。
折角の揚げ物なのに、ひたひたにしてしまうのが嫌で、
いつも前半に楽しみました。
人間、生きていれば成長します。
崩すそれも分からないまでもない大人に成長を遂げます。
かき揚げも同様に。
基本、最後の汁一滴まで飲む覚悟で食します。
しかし、前述のDRNのように食べきらなくてはならない
強迫観念を事前に押し付けられるのが嫌なのです。
最後まで走るつもりで走っているというのに、「絶対に走れよ。」
そうやって押し付けられているかのような気持ちになるのです。
基本、何もなくても作って食べます。
普段だろうと、減量中だろうと。
自分で乾麺から作る際も、冷凍の麺から作る際も
ワカメがあれば入れることもしますし、何もなくても構いません。
唐辛子だけは沢山入れますが。
出先ではしませんが、自宅で食べる際は酢を入れます。
十代半ばからそうしています。
酢を入れて唐辛子を多めに入れて、酸っぱ辛くします。
好き嫌いありますし、色色といわれるでしょうが、好きなのです。
「和風酸辣湯」そう呼んでいます。
そうアレンジするようになった切っ掛けは、また別の機会に。
「立ち食い蕎麦屋」、うどんばかりが売れている癖に、そう名乗る
理由は何だろうと考えるようになります。
蕎麦を食べたことがないからです。
きっと、関東の意地なのだろうくらいに捉えていました。
実際はうどんばかり売れているというのに、蕎麦で意地を見せて、
関東で生まれ育った癖にそんな気持ちになりました。
「立ち食いうどん屋」でいいじゃない。
そう考えていました。
数年前、勇気を出して訊いてみました。
「すいません。うどんと蕎麦、どちらが売れていますか?」
「何、云ってるの?」
そう云わんばかりの顔で店主は云いました。
「うどんだよ。決まっているじゃない。」
僕はもう勝ち誇りました。
そういう回答が返ってくることを想像して。
「蕎麦だよ。ほとんど。」
しかし、現実は違いました。
何という冷たい現実。
パーン!
薄い氷で後頭部を叩きつけられた気持ちになりました。
現実は冷たいものです。
僕はもう5年間、うどんを食べていません。
嗚呼、今日はなんか蕎麦が食べたいな。
そう思うようになるまで、蕎麦しか食べないというルールを
自分に敷いてしまったからです。
うどんが食べたいな、そう思いながらいつも蕎麦を啜って
います。
うどんについても、蕎麦についてもまた語ると思います。
これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。