尻取り日記「と」糖質

糖質がよくないなんて３０年以上前からいっていたはずです。

「糖質が、」
減量もしたことのない人間の分かった口調が嫌いです。
選手なら皆、経験したことがあると思います。
減量したこともない人間が減量に対してアドバイスして
くるのです。
「駄目だよ、食べなきゃ」
食べたら駄目な人が云います。
絶対に食べてはいけないその時にそういうことを平気で
いいます。

「そんなに食べたら駄目でしょ」
考えて食べている時に限って、分かった口調でいう方が
口を出します。

「おれだってやったことあるよ」
ダイエットしたことが少しある程度でいう方もいらっしゃいます。
「ダイエットと減量一緒にするなっていうけど、言葉は
一緒じゃん」
落として、もう落ちないそこから数ｋｇ落とすのが減量です。

ボクシングの話に変わってしまいますが、減量は一緒ですので、
そして誰もが知っている選手を引き合いに出すのに丁度
いいのでご容赦ください。
３階級制覇している井上尚哉ですら、ただ減量を楽にするために
階級を上げているだけではないことくらい、計量時の身体を見れば
分かります。
階級を上げて尚、肝心なそこを経ているはずです。
だからこそ計量後の回復で、あそこまでのパフォーマンスを発揮
出来ていることは想像に容易いです。
「何回級制覇」にただ拘ってやっている訳ではないことくらい、
ただ才能で勝負していることではないことくらい分かります。
戻します。

いいのです。
苦しいのも食べられないのも痛いのも辛いのも、全部
好きで勝手にやっています。
でも、そういう時に限ってそういう言葉を耳にする機会に
もれなく遭遇します。

何度だって記します。
いいのです。
減量の苦しさなんて知らなくて。
理解しようとしても出来ないことくらい分かっているし、
そこは求めていません。
同情もいりません。
知らないであろう知識を教えてくれないのなら、何か
手伝ってくれるという訳でないのならそっとしておいて
欲しいと思ったりしています。