ドロー
炎天下、僕はピッチャーマウンドに立っています。
これまでの努力を思い出せ。
そう、幼少期から積み重ねてきた努力を。
痛みや苦しみに耐えて、頑張ってきたではないか。
頑張ったら報われる?
報われないことの方が圧倒的に多いじゃないか。
だから頑張るんだ。
大丈夫、自分には自信がある。
このコントロールを身につけるためにどれだけの努力を、
そして、どれだけの時間を費やしてきただろうか。
体力?そんなものはとっくになくなっている。
気持ち一つでこのマウンドに立っている。
優勝まであと2つ。
0−1、1点差で勝っている。
9回裏、2アウト・フルベース。
たった1つ、アウトを取ればいい。
カウントは2-3。
あと一球。
欲を捨てて、渾身の一球を放る。
その球で、ホームラン。
僕の青春は幕を下ろすのでした。
この山を、このコースで登り切ることが僕の夢だった。
フリークライミングを始めてどれだけの時間が過ぎただろう。
専門的なことを一切学ばず、独学でこれまでやってきた。
色色な想いを、様様な経験を経て、ようやくここまできた。
あと少し、あとほんの少しだけ我慢すれば、全てが報われる。
怖い想いも幾度も経験してきました。
でも、辿り着いたときのあの景色、色色な想いを全て詰め込んだ
達成感、それには勝てません。
爪が剥がれたことも勿論あります。
生爪が剥がれると本当に痛いのです。
それでも手を離してはいけません。
死にたくなければ。
そして、ようやく掴み取ることが出来ました。
恋愛はしたことがないのかもしれません。
異性とつきあったことはそれなりにあります。
数は想像にお任せします。
価値観が合わないと、というよりは合わないかもしれない
等と思い始めたらもう、続きません。
いつの時代もそんなです。
「別れよう。」
自分の口から云うことはありません。
いつの時代も嫌われるよう、原因をこちらから作ります。
遠距離恋愛は、したことがありません。
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キックボクサーな日常と、立嶋な日常
100戦してこれまでの減量や試合にまつわる客席からは 感じることのできないことなどを 綴れたらなと思います。 なんの参考にはならないけれ…
これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。