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生意気
中学生の頃から自分のサインやトランクス、ガウンやグッズ
などを考えてきました。
サインの苗字は親が宅配便などの受け取りの際に記すサインに
似たように名前も崩しました。
受け取る際に自分も真似してサインしていたので、楽だった
のです。
17歳の高校1年生の時にTシャツを作りました。
文化祭や体育祭などで着るウエアを作ってくれる業者を
見つけたのです。
販売できる代物ではないですが、でも、憧れていたので
とても嬉しかったことを覚えています。
無地のガウンも購入し、それもプリントしてもらい試合で着ました。
それも17歳の頃です。
「17歳の3回戦でほぼ新人の癖に。」
そう思う方、ご安心ください。
その通りです。
生意気でしたし、生意気なくらいでないといけないとも思っていました。
でも、マイナーすぎるキックボクシングを世間に知ってもらうには
これくらいの図図しさが必要だと信じて疑いませんでした。
否定する人は当時を知らない人と、知っていて出来なかった側と
思います。
コピー機のあるレンタルビデオ屋で、ホラー映画のジャケットを
引き出してコピーして、それを持ち帰ってノートに描きます。
この時代をご存知ではない年代の方に添えます。
昭和60年頃に地元でレンタルビデオ屋が出現します。
飲食店など同様に大手チェーン店と個人経営店の2種類が存在します。
そして、そのいずれにも、もしくは大手にはない場合は個人経営店に
コピー機が置いてありました。
試験が近くなると、ノートをコピーさせてもらったりするのに
利用したものです。
僕の場合は、コピー機はデザイン等で使用したことが90%以上です。
デザインだなんて恰好良いものでもありません。
落描きです。
今も使用している鉢巻髑髏の版や侍髑髏の版の髑髏の柄は
17歳当時に描いたものです。
それに描き足したのがそれらです。
オールドロンドンのフォントは15歳の頃から使用しています。
中学を卒業してすぐの15歳5月にタイへ渡り、向こうで
トランクスを作ることにしました。
選手等と仲良くなかったので、朝の練習を終えるとバスに乗って
空港、またはルンピニー公園付近にあるロビンソンデパートに
向かい、ファストフードや喫茶店でコーヒー1・2杯で夕方まで
描いていました。
ロビンソンデパート内にある文房具屋でレタリングシールを買い、
それを紙にコインで擦り合わせ、印字させるのです。
それを知らない世代の方はご自分で調べてください。
擦りが緩く、もしくは角度や場所を間違えたらやり直し、そして、
そのアルファベットがなくなったらもう一度レタリングシールを
買い直してやり直さねばなりません。
26文字分の大文字小文字と記号、2つずつくらいしかないのです。
なので、失敗したらもう一度やり直しです。
文房具屋にオールドロンドンのフォントがなければ入荷待ちです。
レタリングシール、今はもうないと思うのでご存知でない方も
いると思います。
1文字1cm未満から数ミリのフォントの貼ってある透明な薄い
プラスチックのそれを写しつけたい紙の上に敷いて、上からコインで
写したい文字だけ擦るのです。
場所や角度を間違えたらやり直しです。
なので、慎重に擦り付けるのです。
終えたら拡大コピーを繰り返し、5cmくらいのAsshiの印字された
紙を作り、次回から用に数枚複製し保存しました。
15歳のタイでのデビュー戦時からそのトランクスを履いています。
タイで作ってもベーシックなゴシック体がほぼ全てで、なので、
僕は他と違くなる様にフォントを変えたのです。
オールドロンドンは、でも頭文字のみで使用するということが
多かったと思います。
キャップやTシャツなど1文字だけ胸に。
個性的なディフォルメなので、読めないという意図もあるでしょう。
でも、小文字は読めなくはないのです。
なので、僕は頭文字のみ大文字で、後は小文字を使用しました。
翌年、日本でデビューしてからずっと僕だけでした。
5・6年して真似して使うような選手が出てきました。
真似されたくて色色やってきました。
なので、嬉しく思いました。
でも、どの選手も全て大文字なのです。
それでは読めません。
小文字にすりゃいいのにと、他人事ながら思ったものです。
デザインだなんて偉そうにいえるほどのものではありません。
落書き程度のものが基盤ですが、考えたり作ったりするのが
好きで、趣味の感覚でやっています。
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キックボクサーな日常と、立嶋な日常
100戦してこれまでの減量や試合にまつわる客席からは 感じることのできないことなどを 綴れたらなと思います。 なんの参考にはならないけれ…
これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。