バンタム級

先日のドネア戦、拝見しました。
内容も結果も驚くしか出来ません。
試合後、井上尚弥宅が泥棒に入られた報道を見ました。
空き巣でよかったなと思います。
ネットやSNSで、遭遇して殴られればよかったのにという
ような書き込みがありましたが、実際遭遇するとそうはなりません。
手が出ないのです。
僕がキックボクサーだからではありません。
足も出ません。
ただ、固まってしまいます。

想像してみてください。
想定出来ない全てを想定しなくてはなりません。
空き巣だって馬鹿ではありません。
空き巣に入る時点で馬鹿ですが。
凶気を持参していたかもしれません。
出くわしていたらつまらない怪我したかもしれないですし、
家族が無事ならそれでよかったと思います。
試合前でなくてよかったなとも思います。
メンタルや体調がぶち壊しになったでしょうから。

１５年前、自宅に泥棒に入られました。
１階ではないマンションに引っ越したのに、それだけ経った
今も窓を開けて寝ることが出来ません。
窓を開けて寝た訳ではありませんが、深夜、知らない
人間と遭遇する怖さ、経験したことがある人と会った
ことがないので、理解してくれる人と話したこともありません。
見てくれがとか関係ないのです。
いるはずのない人と遭遇する怖さ、分かって欲しいところです。
凶気も含めた危機感です。
電気を点けることよりまず、凶器です。
目の前には台所があります。
持っているかもしれないし、台所で包丁握られたらお終いです。

無事でよかったと思います。

You Tubeなどに限らず、然も自分は知っているといわんばかり
と思わせるコメントが嫌いです。
ブームですよね。
結局そういう人は、流行りに乗っかった自分が好きなのです。
知ったかぶりではないかもしれないではないかとの意見も
あるでしょう。
でも、僅かでしょう。
でも、そういう賑わい方をして初めて本物の人気なので
そこは理解します。


以前記しましたが、パスタの動画がそうでした。
上手にペペロンチーノが作りたくて、いくつもの動画を閲覧して
いました。
すると、やれ「乳化が」と、それを記せば料理を分かっているように
思わせることが出来るからか、連発をよく見かけました。
動画内の作る側もコメントも、然も自分は知っているという
発言コメントばかりでした。
作れない自分は勉強する側ですが、いつもそこに引っかかって
いました。

「みんな乳化乳化っていいますけどね、」
どこかの動画で、著名なシェフが溜飲を下げてくれました。

それは、食べログの蒙古タンメン中本の「噴火」とドローです。
味を知りたくて覗いたらその隠語を用いて脱糞自慢が開催
されるという実に醜いブームがありました。
著名人が自殺するまで暴言浴びせる悪口大会もありました。

賞賛も罵詈雑言もブームです。

絶賛はよいのです。
凄いですから。
井上尚弥を分かった振りして絶賛している何某かのコメントを
見るのも痛いですが、他のチャンピオンやこれまでのチャンピオン
までも見下すようなコメントを見るのが心苦しくなります。


歴代最高のことをやってのけたので分かりますが、
過去の選手と比較して過去の選手を分かった振りして見下す
かのような書き込みは違います。

ちょっとやっただけの人間が知ったかぶりしているのかもしれません。
それと、賞賛すれば然も自分は分かっているという素振りが
出来るからです。

中学生の頃からボクシングを見始めて、感じたことを記します。
歴代のボクサーやボクシング界を揶揄する気持ちなどありません。
キックボクシング界に、ボクシング界の様になるように目指すべきだと
苦言を呈したことは数多くあります。
キックボクシング界、今はどうなのでしょう。
いい選手は出てきても内側から変えようという気概を持った選手が
出てきたらいいなと思います。

中学生の頃、マービン・ハグラーやマイク・タイソンに惹かれました。
代表的な分かりやすい２名です。
WBA・WBC・IBFの３つのベルト統一チャンピオンです。