
No.10 生活コストが高いと家庭が破綻する。
現代社会では、生活コストが年々上昇していることを肌で感じる人は多いのではないでしょうか。家賃や住宅ローン、子どもの教育費、車の維持費、日常的な食費や光熱費など、家庭を維持するために必要な支出は多岐にわたります。さらに、少し豊かな暮らしをしようとすれば、外食やレジャー、旅行などの娯楽費も増えることでしょう。こうしたコストをすべて賄おうとすると、どうしても「たくさん稼ぐ必要」が生じるのは自然な流れです。しかし、その結果として家庭が破綻してしまう場合もあります。
家庭が破綻する原因
なぜ高い生活コストが家庭の破綻につながってしまうのでしょうか。まず、生活コストが高ければ高いほど、現状を維持するために夫婦のどちらか、あるいは両方が長時間働く必要に迫られます。会社勤めであれば残業を重ねたり、出世コースに乗るために努力を惜しまなかったりする必要が出てくるかもしれません。個人事業主や会社経営者であれば、売上や利益を伸ばすためにさらに時間とエネルギーを費やすことになるでしょう。いずれにせよ、「稼ぎを増やす=仕事に使うリソースの増加」という図式が成り立つことが多いのです。
その結果、どうなるでしょうか。仕事に費やす時間が長くなればなるほど、家庭に割ける時間は必然的に減ります。特に子どもがいる家庭では、家事や育児を誰がどう分担するかが大きな問題になります。夫婦共働きである場合、家事・育児は夫婦の協力で乗り越えることになりますが、どちらかが長時間労働をしていると家での役割を果たしづらくなります。「夫が仕事漬けで家事を全然手伝ってくれない」「妻が子育てだけで手一杯で働けない」など、不満や負担が一方に集中してしまうこともしばしばです。
また、男性側としては「家族のために頑張って働いている」という思いが強く、「家事や育児をもっとやってほしい」と言われても、「こんなに大変な仕事をして家計を支えているのに、これ以上求めるのか」と感じてしまうことがあります。するとコミュニケーションにすれ違いが生じ、妻は妻で「私だって毎日子どもを見て、家を回しているのに夫は理解してくれない」と不満を募らせてしまいます。こうしたすれ違いがエスカレートしていくと、最終的には離婚という形で家庭が破綻してしまう可能性が出てくるのです。
ある程度仕事を優先できる家庭を作る
一方で、女性の中には「自分の望む生活水準を維持してくれるのであれば、夫の家庭参加の度合いは少なくても構わない」という考え方を持つ人も存在します。夫が充分なお金を稼いできてくれれば、子育てや家事は基本的に自分が引き受けて、その代わり夫には仕事に集中してもらうというスタイルです。このように、お金を得ることを最優先と割り切り、家事育児を妻が担うという分業スタイルがはまる場合もあります。
実際、私の家庭はこのタイプに近いと感じています。私は自分の得意な領域でできるだけ効率の良い稼ぎ方を追求して、生活水準をある程度確保することを目標としています。一方で、家事や育児は妻が主体となって進めてくれ、私ができる範囲で育児に参加するというスタイルです。(稼ぐことも育児と考えられますし)もちろん、理想的には夫婦で協力し合い、子育ても一緒に楽しみながら、なおかつ仕事も充実できるのがベストでしょう。しかし、現実にはどうしてもリソースには限りがあるため、お互いの希望に合わせて役割を分担し、それぞれが納得できる形で家庭を営むことが大切だと感じています。
収支のバランス
では、こうした葛藤を避けるにはどうすればよいのでしょうか。大切なのは「自分たちに合った生活水準を見極めること」だと思います。もし、どうしても高い生活コストが必要だと思うなら、それを維持するための仕事を優先せざるを得ないでしょう。その場合は、あらかじめ家事や育児の多くをパートナーや外注サービスに任せる、あるいは協力体制を築くことが必須となります。逆に、「生活コストを下げられる部分はないか」と見直すことで、仕事に傾けるリソースを減らし、家族と過ごす時間を増やすという選択肢もあります。特に住居費や車の固定費が大きくのしかかるため、家の広さを見直したり、車の台数やグレードを下げたり、ちょっとした調整でも家計全体の負担は大きく変わってくるはずです。
金と円満な家庭両方を手に入れたい
私としては、「せっかく家族と過ごすなら、ある程度のお金の余裕があって、思い出に残る体験をしたい」という気持ちを強く持っています。一緒に旅行に出かけたり、おいしい食事を楽しんだり、子どもの習い事や学びの機会を増やしてあげたり、といったことは、お金がないとなかなか実現しにくい面もあるからです。ただし、「稼げるだけ稼いで余裕を追い求める」という方向に行き過ぎると、今度は家庭の時間が削られすぎてしまい、子どもとのふれあいや夫婦間のコミュニケーションが不足しがちになります。結局、どこまで拡大しても「満足」は無限に先延ばしになるため、「ここまでは稼ぎたい」「それ以上は家庭を大事にしたい」というラインを自分なりに設定しなければなりません。
つまり、「高い生活コストを維持するために仕事を優先する」のか、「生活コストを下げて家庭の時間を優先する」のか、あるいは「お互いが納得いく分担の形を探す」のかは夫婦それぞれの価値観と状況によって異なります。大切なのは「自分たちの理想」を明確にし、その理想を達成するためにお互いが協力し合える関係を築くことです。どちらか一方に負担が集中すると、不満やすれ違いが積み重なってしまうのは火を見るより明らかです。
お金と家庭を両立するためには
では、お金と家庭を両立するためどうするべきか。
それはストックビジネスを持つことです。
ストックビジネスの特性として序盤は薄利&稼ぎ始めるまで時間がかかるということがありますが、一度仕組みを構築すれば自分がそれほど動かなくても稼げるようになっていきます。
ですので、将来を見据えて今から少しずつでもストックビジネスを育てていければ良いと考えてます。将来必ず人生の役に立ってくれるはず。