片付けで、お財布も心も健康にするには。
あなたは今、金銭的にも精神的にも豊かな生活が送れていますか?
もし、即答で「YES‼️」と言えないのなら、あなたの家の中に原因があるかもしれません。
意外に思われるかもしれませんが、「片付け」と「お金の健康」との間には、密接な関係があるんです。
今回は、そんな「片付けの魔法」について、お話ししてみたいと思います。
1. 片付けとお金がどう関係あるの?
家の中が整理整頓されていないと、物がどこにあるか分からなくなりますよね。
「あれ、どこいった?」と、ものを探すのに時間を費やしてしまう、漠然と何かが足りない気がしてつい新しい物を買ってしまう、すでにあるのに同じ物を重複して買ってしまうなど、あらゆる面で無駄なエネルギーを消費する原因にもなります。
片付けをすることで、ものの居場所が明確になれば、余計な買い物が減り、時間にもお金にも余裕が生まれますし、「本当に必要なもの」に意識が向くようになり、ものだけではなく人間関係や仕事においても、自分に必要なものが引き寄せられる環境が整います。
2. 片付けで心が豊かになる?
不必要な物を手放し、空間・時間・お金にゆとりが生まれると、心の中にも余裕が生まれます。
雑多な空間にいるうちはわかりませんが、たくさんのものが目に入る環境にいるだけで、無意識の「あれをしなきゃ」「これはどうしよう」という思考にエネルギーを奪われていたことに気づくものです。
エネルギーの浪費が減って思考が整理されると、日常の集中力とその質も向上し、仕事の精度も高まります。
また、片付けによる自身のエネルギーの変化は、仕事だけでなく、恋愛・人間関係や趣味の活動など、あらゆる面に波及し、精神的な豊かさをもたらしてくれるでしょう。
3. 豊かになる「片付け」4つのステップ
そうは言っても、いざ片付けようとするとどこから手をつけたらいいかわからないという場合もあるでしょう。そんな方に向けて、片付けのプロセスを4つのステップに分けて解説します。
Ⅰ. 「お気に入り」を明確にする
まずは、「これがあると心がワクワクする!」というお気に入りの物を明確にします。
「愛着があるから取っておきたい」ではなく、今この瞬間に「ワクワクするかどうか」です(見極めが難しいかもしれませんが、微妙に感覚が違います)。
理想の自分像を思い描き、その自分にマッチするアイテムかどうか、という視点で今あるものを点検してみるのもよいでしょう。
Ⅱ. 使っていないものを「手放す」
「ワクワクするもの」を選び終わったら、「日常で使っているもの」もピックアップしましょう。すると、「使っていないし、ワクワクもしないもの」が明確になります。
それらを思い切って手放しましょう。
「これ、まだ使うかも」というものに対する執着の背景には、不安や恐怖があります。本当にやりたいのは、ものを手放すことではなく、ものを手放す行為を通じて、その不安や恐怖を手放すこと。これが「片付け」の本質です。
「高かったから捨てたくない」など、感情が強く出てくるものほど、手放す価値があるものです。
Ⅲ. 「余白」を作る
物を減らすと余白が生まれます。
古い環境の余韻が残っているうちは、またその余白を埋めたくなる衝動に駆られるかもしれませんが、我慢しましょう。収納の中にも「余白」を作ることを意識します。
食べ物でいっぱいの冷蔵庫、洋服や鞄で溢れんばかりのクローゼット、思い出の品がぎっしり詰まった引き出しと引き換えに手に入れた、貴重な未来のエネルギー貯蔵庫が「余白」なのですから。
Ⅳ. Ⅰ〜Ⅲを習慣にする
日々の生活を送っているなかで、自然とものは増えていきます。
一度片付けたから終わりではなく、定期的に断捨離や片付けをするタイミングを設けることで、自分の内面を振り返る機会が自然と設けられることになり、未来のビジョンもより明確になっていくでしょう。
折に触れて自分の「聖域」を見直すことが、あなたの生き方にさらに磨きをかけてくれるはずです。
最後に
片付けは、単に無駄遣いを減らし、お金が貯まりやすくするという、外側の環境を整えるだけの作業ではなく、浪費や収集の原因となっていた心の滞りを手放す儀式でもあります。
かつては私も「汚部屋」の住人で、どうやったら片付けたらいいのか全くわからない状態でしたが、「自分の人生を変えたい」と思ったとき、真っ先に行ったのが「片付け」「断捨離」でした。
始めは、物を手放すことに大きな喪失感や恐怖を感じたのを覚えています。
ヨガの練習や瞑想においても「手放すこと」は重要な要素ですが、同時に、これほど難しいことはないとも日々感じさせられます。
突き詰めれば、「自分の身体を手放すこと(=死)」に対する恐怖を克服することにもつながりますから、一口に「片付け」と言っても、そう簡単なことではないんです。
ですが、勇気を出して古い自分を手放し、新しい自分のために環境を整え終わったときの爽快感は、何物にも代え難いものです。
今では、片付けも断捨離も趣味のようになり、自分の暮らす空間をアップデートするのが楽しみになっています。
「片付けたいけど重い腰が上がらない…」という方も、できるところからチャレンジしてみてくださいね。応援しています。