「ありがとう」を増やすお金との付き合い方
お金は、世の中にあるたくさんのものやサービスと交換できる便利な道具。
でも一方で、お金に対してネガティブな感情が強いと、「もっと稼がなきゃ」「なくなるのが不安」と感じてしまうなど、ストレスの原因になることもあるかもしれません。
このようなお金に対する不安や執着はブロックとなり、本来流れてくるはずのお金の流れを妨げてしまいます。裏を返せば、これらの感情を払拭することができれば、これまで受け取れなかった豊かさを享受できるようになるということです。
そこで大切なのが、「感謝の気持ち」。
お金に「感謝」するだけで、ネガティブな思い込みが知らずしらずのうちに解消されていくのです。
まずは「とりあえず」感謝する
感謝の気持ちは、私たちの視点を大きく変えてくれます。
はじめはそんな気になれなくても、まずは「とりあえず」感謝してみましょう。
すると、友人や家族との何気ない会話や、晴れた日の気持ちよさ、小さな親切をしてくれた店員さんの笑顔など、普段なら通り過ぎてしまう日常が違って見えてくるはずです。
「本当はそう思っていないのに感謝だなんて、嘘をついているみたい」と、罪悪感を覚える必要はありません。
先に感謝をすることによって不安や焦りの雲が晴れ、私たちはようやく今この瞬間の豊かさを体験することができるのですから、それでいいのです。
感謝でお金のイメージを正常化する
では、お金を使うシーンで感謝をすると、どんなことが起こるでしょうか?
たとえば、ものを買うとき、その商品がもたらしてくれる価値に感謝する。友人と少し贅沢な食事を楽しむとき、一緒にご飯を食べる人との縁や時間に感謝する。
このように、お金を使うことによってもたらされる価値に感謝をしていると、自然と「お金=生活を豊かにしてくれるもの」という感覚が育っていきます。
もしも、「お金を使うことに罪悪感を感じてしまう」「貯金が減るのが怖い」という観念を持っているとしたら、この「お金に感謝をする習慣」によって、ネガティブな観念がフラットに整えられていくのです。
もちろん、時にはお金に対する不安やストレスを感じることもあるでしょう。その際も、無理にポジティブになる必要はありません。その感情を感じたままでも、淡々と感謝を続けていることで、徐々にネガティブに陥る頻度が減っていることに気づくでしょう。
感謝が広げるお金の「好循環」
感謝を意識したお金の使い方は、周囲の経済にも良い影響を与えます。たとえば、地元の小さな商店で商品を買うことに感謝の気持ちを持つと、そこにあるコミュニティが活性化します。
自分がそのお店にお金を使うことで、地元のビジネスが支えられ、そのお店の人々も感謝の気持ちでお客さんに接します。そうして、感謝の気持ちが「お金の循環」とともに広がっていくんです。
また、感謝の気持ちを持つことで、仕事に対するモチベーションも変わります。自分の働きが誰かの役に立っていると感じ、その結果として収入が得られることに感謝すると、仕事への取り組み方が前向きになり、その結果、収入やキャリアの向上にもつながりやすくなるでしょう。
給料日には、そのお金をもたらしてくれた自分の努力や、働く機会に感謝しましょう。請求書に支払いをするときには、その支出がもたらした価値に目を向けることで、感謝の気持ちを抱くことができます。
感謝とお金を一緒に増やすためのアクション
実際にどのようにして感謝を実践すればよいのでしょうか?日々のアクションを促す簡単なヒントをいくつかお伝えします。
「ありがとう」と言ってみよう
家族や同僚、友達に日々の小さなことでも「ありがとう」を伝えましょう。大嫌いな人、とても感謝したくない人にも「ありがとう」と言ってみましょう。
支出の「価値」を考えよう
お金を使うとき、そのお金がどのように自分や他人に価値をもたらすのかを意識すると、無駄遣いも減り、感謝の心が育まれます。
自分に対しても感謝しよう
自分自身にも感謝の気持ちを持つことで、自愛が育ち、心が安定します。
「体験」や「感動」に投資しよう
友達との旅行や家族との時間、趣味の体験など、心が動くことにお金を使うことで、感謝が増え、心も豊かに。
まとめ
感謝を感じながらお金を使うことで、物心ともに豊かになる道を歩むことができます。
逆に、どんなにお金をたくさん持っていても、感謝がなければ心は貧しいままですし、お金を活かす使い方はできないでしょう。
私もかつて傲慢で、感謝の気持ちを忘れていたころは、どれだけお金があっても心は寂しく、不安なままでした。
ですから、もし今お金に関して悩みがあるという方は、日々の中で小さな感謝を見つけ、その感謝の気持ちをお金の使い方や増やし方に反映させてみてください。
あなたのマインドの変化が、必ず現実的な変化となって目の前に現れてくるはずです。