米国株投資の3つの基本概念
株式投資で利益を上げるための3つの基本概念
IBD(Investor's Business Daily)では株式投資を必要に複雑なものにしないことを強調しています。
株式市場で利益を守りつつ増やすためには、3つの基本概念に集中することが重要です。これらの基本概念は市場の動向から企業の事業に関するファンダメンタル分析、株価パフォーマンスのテクニカル分析まで、株式投資のあらゆる側面をカバーしつつ単純化しています。
この基本を守ることで、最適な銘柄を見つけ出して投資することができるでしょう。
銘柄やテクノロジーそして株式市場のトレンドは年ごとに変わるかもしれませんが、Apple(AAPL)、Alphabet(GOOGL)、Amazon.com(AMZN)、Nvidia(NVDA)、Microsoft(MSFT)などの銘柄は、大幅な価格上昇をする際に、これらの3つの重要な基本概念においていずれにも強みを見せています。
それでは、成功する銘柄の特徴を見抜くための3つの基本概念について確認していきましょう。ものです。
1.市場への投資割合を管理してリスクを管理する
株式市場の全体的なトレンドをフォローして、そのトレンドに乗ることは、IBDの手法の4つの柱の1つです。
75%の銘柄は主要株価指数のトレンドと同じ方向に動くと言われています。
このことから、次の株式投資の基本的な原則が強調されます。
"市場が上昇トレンドにあるときに株を買い、市場が弱くなった時には防御的な行動を取る。"
市場のトレンドの変化を見極めるには、大局観(大きな市場の方向性のこと。IBDの"The Big Picture"という記事で紹介されます)や市場の動向(同じく"Market Pulse"のコーナーで紹介されます)を確認することが重要です。
Market Pulseでは毎日、0% - 20%、20% - 40%、40% - 60%、60% - 80%、80% - 100%の5つの市場への投資割合(エクスポージャー)が提示されます。
これは市場のインデックス、業種グループ、リーディング銘柄のパフォーマンスを基にした複数の要因で決定されています。
市場の方向性を理解し、資金の投入量をコントロールすることで、投資チャンスやリスクのレベルに合わせて株式に徐々に投資するか、または株式を売却していくことができます。
特に過熱感や売られ過ぎの兆候を見逃さないようにすることが重要とされます。
成功する株式投資の第一歩は市場トレンドの理解し、そのトレンドに乗ることであることです。
現在の市場状況に基づいて資金の投入量を管理して、成功する確率を高めましょう。
2.新製品や業界のトレンドによって促進される大きな利益成長に注目する
成功する株式投資の2つ目の重要なポイントは以下のものです。
”新しい製品やサービスによって促進される大幅な利益成長を示す銘柄に注目する。”
Apple、Microsoft、Nvidia、Amazon、Alphabetのようなほぼすべての大成功を収めた銘柄は、並外れた1株当たり利益と売上高の成長を示して価格が持続的に上昇しています。
これらの利益成長は、通常、企業が何か「新しいもの」、つまり、 新製品、新しい経営陣や新しい業界トレンド を打ち出したときに見られます。
このパターンは、新しく上場した銘柄(IPO)にも当てはまります。
最適な銘柄を探す際には、前回紹介したIBDの手法の4つの柱に同調する企業に焦点を当てることが重要です。
これによって将来有望な銘柄を見つけることができます。
3.機関投資家が買っている銘柄を購入し、売却している銘柄を避ける
株式投資における3つ目の重要な要素は、次のものです。
”大規模な機関投資家が大量に買っている銘柄を購入し、積極的に売却している銘柄を避ける。”
株式市場での取引の大半を占めるのは、個人投資家ではなく、ミューチュアルファンド、年金基金、銀行などの大規模な機関投資家です。
これらのプロのポートフォリオマネージャーは株価を大きく動かす力を持っているため、機関投資家とけんかをするような投資は勝率が低くなります。
彼らが何を買い、何を売っているのかを注視することが非常に重要です。
機関投資家の動きを追跡する方法はいくつかあります。
IBDでは、毎月のトップマネージャーによる新たな買い付けの報告を含む、ミューチュアルファンドの動向を定期的に報告しています。
また、IBDのAccumulation/Distribution Rating(蓄積/配分評価)や出来高の比率を監視することで、機関投資家が個別株を大量に買っているか、売っているかを確認することができます。
もう一つ機関投資家の動向を知るための重要な戦略は、株価チャートを使用することです。
価格と出来高の動き、主要な移動平均線での動作を追跡することが、株式の健全性を評価する最もタイムリーで客観的な方法です。
噂や憶測に頼らず、チャートを利用して、今まさに大口投資家が買っているか売っているかを確認しましょう。
まとめ
株式投資を学ぶ時に、色々なことを勉強しなければいけないと感じることが多いですが、投資のための勉強を必要以上に複雑にすることはありません。
リスクを回避しつつ利益を上げるためには、ここで紹介した以下の3つの基本的な概念をまずは理解しましょう。
1.市場が上昇トレンドにあるときに株を買い、市場が弱くなった時には防御的な行動を取る。
2.新しい製品やサービスによって促進される大幅な利益成長を示す銘柄に注目する。
3.新しい製品やサービスによって促進される大幅な利益成長を示す銘柄に注目する
まずはこの3つの基本概念を理解して、繰り返し使ってみましょう。
これまで何となく行っていた米国株投資が少しずつ変わっていくと思います。
*ちなみに私は基本的な考え方はオニール流を採用していますが、具体的な買いのタイミングやエクスポージャーの量については必ずしもIBDの推奨通りにはしていません。
過去のデータを確認するアノマリー研究などに基づいて少しアレンジしています。
1.IBD(Investor's Business Daily)の投資方法論
2.米国株投資の3つの基本概念(本記事)
3.株式市場のタイミングをはかることは可能か?
4.株式市場のトレンド変化にどう対応するか
5.株価チャートとテクニカル分析
テクニカル分析について学んでみましょう。
オニール流の投資手法に興味がわいてきた方はこれらの本で勉強できます。
毎週末週報で投資戦略をアップデートしています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
この記事が読者の皆様がリスクとリターンを考慮したより良い投資判断を行うための手助けとなれば幸いです。
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*個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。
*実際の投資判断については自己責任でお願いします。
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