株式市場暴落から事前に逃げることはできる?
米国株市場調整入り?
今週は米国株市場は大幅な調整に見舞われました。
週後半に相次いだ弱い経済指標を受けて、リセッションへの警戒感が高まっています。
S&P 500(-2.1%)やNASDAQ(-3.35%)などの主要な株価指数が大幅に下落し、投資家心理に不安が広がっています。
CBOEボラティリティ指数(VIX)は、2023年3月以来の最高水準に急上昇。
断定的なことは言えませんが、調整局面入りの可能性がかなり高まっていると考えられます。
今回はどのタイミングで相場から逃げたか
私が米国株投資を2019年に開始してから最初に経験したのが、2020年2-4月のCOVID-19パンデミックによる暴落でした。
その時は暴落から逃げきれずに右往左往してしまい損失が膨らみました。
幸い暴落後の買いで利益を出して大きなマイナスにはならずに済みましたが、めちゃくちゃ不安だったのを覚えています。
今週程度の下げはまだ過去の大きな調整局面に比べれば軽い下落ですが、ソフトランディング失敗→リセッションのシナリオ(そしてその確率は上がっている)となればさらに調整が続く可能性があります。
幸い、今回は半導体銘柄が変調をきたした時点でキャッシュポジションを増やしていたため、調整でのダメージは大きくありませんでした。
そこで今回はどのタイミングでキャッシュポジションを増やして調整を回避できたかを振り返ってみます。
こういうデータを自分でみてニヤニヤしたくて記録を付けています。(笑)
これを見ると6月前半はキャッシュ比率(黒点線)は1桁でしたが、6月後半からキャッシュ比率を50%まで上げ、7月中旬までに75%まで上げています。
当時は「利益確定早すぎたか!」とかなり悔やみましたが、振り返ってみると割といいタイミングだったと自分では満足しています。
記録していないと、その時にどのような根拠で売り買いしているかも分からなくなるので、公開はしないにしても投資の記録をつけるのは非常に有用だと思います。
以下では週報で、キャッシュポジションの推移を振り返ってみます。
6月17日~6月21日の週:NVDA,AVGOなどの利が乗った個別株を利益確定
この週の後半に半導体銘柄の調整があり、変調を感じて利益確定。
この時点でキャッシュポジションは34%に。
*信用取引枠はこの前の週に利益確定済。
6月24日~6月28日の週:残りの個別株を利益確定
この週は指数の勢いも落ちてきたため、個別株をほぼ売却。
ETFは引き続きホールド。
この時点でキャッシュポジションは53%に。
7月15日~7月19日の週:指数ETFのポジションを50%程度利益確定
7月上旬には指数の上昇は続いていましたが、パウエル議長の発言などからリセッション警戒に移行。
ホールドしていた現物ETFのポジションを50%程度利益確定。
この時点でキャッシュポジションは76%に。
7月29日~8月2日:ETFさらに削減。
今週は週後半に本格的にリセッション懸念が高まってきたので、指数ETF現物をさらに減らしてキャッシュポジションを91%まで上げました。
まとめ
今回は調整局面入り(?)の前にキャッシュポジションを上げて株価調整の影響を回避できました。
もちろん7月上旬の上値追いの場面では後悔することもありましたが、期待リターンに比べてリスクが高すぎるとの判断でキャッシュポジションを上げることができました。
自分でも日々の相場を眺めているだけでは、自分の売買がどのように機能しているかは正直分かりません。
グラフにしてみて、まあ悪くないタイミングだったかな、と後から分かるので、投資の記録の重要性を改めて感じました。
投資の記録をつけることで徐々にリスクを上手く回避できるようになっていきたいですね。
買いタイミングなどについてはオニール流の投資手法を参考にしています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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*実際の投資判断については自己責任でお願いします。