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PayPal(PYPL)株価上昇!AmazonやShopifyなどとのパートナーシップ拡大

PayPal Holdings (PYPL)は、2024年9月18日、Amazon.com (AMZN)との新しいオンラインチェックアウトパートナーシップの発表を受けて、株価が上昇しました。

PayPalは近年、eコマースパートナーシップを拡大し続けており、今後の成長に対する期待が高まっています。

今回は、このAmazonとの新しいパートナーシップ、そしてPayPalの最新の業績データを基に、今後の株価動向を考察します。

1. PayPalとAmazonの新パートナーシップ

PayPalは、Amazonとの新たなパートナーシップを通じて、サードパーティの販売者のチェックアウトオプションとして利用できるようになります。

このパートナーシップにより、2025年からPrime会員は自分のAmazonアカウントをPayPalアカウントにリンクすることで、Amazonで直接買い物をしない場合にも外部の販売者(サードパーティ販売者)でPayPalを使って購入すればAmazonの配送サービス(無料配送)を利用できるようになります。

このサービスの拡大により、PayPalはさらなる利用者の増加が見込まれています。

2022年にはAmazonが「Buy With Prime」プログラムを開始し、自社サイト外の販売者にも配送ネットワークを提供するようになりました。

この流れに乗り、PayPalは新たな形で顧客ベースを拡大する機会を得ています。

2. 業績の改善と株価の動向

PayPalは2024年第3四半期において、1株当たり利益(EPS)が前年同期比で37%増加しました。

売上成長率は9%から8%にわずかに減少したものの、EPSの大幅な改善は投資家の信頼を強化しています。

また、技術的な指標である相対的強さ(RS)レーティングが78から81にアップグレードされ、市場での株価パフォーマンスも好調です。
(現在はRS rating 87まで上昇しています。)

IBDの独自のRSレーティングは、過去52週間の株価動向を他の株式と比較するスコアであり、80を超えるスコアを示した株は今後大きな利益を生む可能性が高いことを示しています。

PYPLの株価チャート

さらに、PayPalは70.66ドルの買いポイントを突破し、元のエントリーポイントから5%以上の上昇が見られているため、買いタイミングとしてはやや遅めかもしれません。

ただし、同社は近年の株価低迷とEPSの急成長を受けてPER 14とかなり割安な水準となっており、これからの利下げ局面で大きな上昇を見せる可能性があります。
(2021年には同社は300ドル台で取引されていました。)

3. ShopifyやAdyenとのパートナーシップ

PayPalは、Amazon以外にも、Shopify (SHOP)やAdyen (ADYEY)などとのパートナーシップも拡大しています。

特に、Adyenの米国企業およびプラットフォーム顧客に向けた「Fastlane」サービスの提供は、より迅速で便利なゲストチェックアウト体験を実現します。
このサービスはユーザーがPayPalアカウントを作成する必要がなく、簡単に決済を完了できる仕組みです。

さらに、PayPalはデビットカードユーザー向けに5%のキャッシュバックを提供するリワードプログラムも強化しており、消費者の利便性を向上させ、競争力を維持しています。

4. 投資家にとっての注目ポイント

PayPalは、AmazonやShopifyなどの大手eコマースプラットフォームとの提携を通じて、オンライン決済のリーダーとしての地位をさらに強固にしています。

これにより、今後の収益拡大が期待され、長期にわたって低迷していた株価も上昇し始めており、同社が市場から再評価されつつある機運を感じます。

株価は買いゾーンを超えている可能性がありますが、相対的強さレーティング80を超えて上昇している点や、株価がまだ割安な水準にあることから魅力的な投資先と考えられます。

今後はPayPalが引き続きパートナーシップを拡大し、技術的な進化を遂げることで、さらなる市場シェアの拡大が期待できるかに注目したいですね。

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