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キャッシュポジションをどう運用する?

はじめに

週報でも述べたように、先週は急速に上昇したAI・半導体関連銘柄を中心に利益確定を行いました。

そのため、米ドルキャッシュポジションが35%と上がってきました。(今週さらに上げるかもしれません。)

現時点では、これらのキャッシュポジションは9-10月の調整を見極めてから再度米国株に投入する予定にしています。

それまでの3-4ヶ月の間、これらの米ドルキャッシュポジションは米ドルMMF(マネー・マーケット・ファンド)で運用する方針です。

*米国株を売却して発生した米ドルキャッシュは米ドルMMFで運用する方針です。
*毎月の入金や源泉徴収の還付などで得られた日本円のキャッシュポジションは現時点では数十万円とそれほど多くはありませんが、FXでレバレッジをかけて運用して待機中です。

米ドルMMFの魅力

インフレ抑制のためのFRBの金利政策の影響で、米国の金利は高水準で推移しています。

マネックス証券で購入できる「ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド USドルポートフォリオ」の年換算利回りは4.708%(2024年6月21日時点の直近7日間平均利回り:課税前)と非常に魅力的です。

米ドル額面での元本割れリスクが低く、かつ年利4.7%を受け取れるという恵まれた状況です。

高利回りの持続見通し

この米ドルMMFの高利回りは当面続くと考えています。

その根拠として、FRBは6月のFOMCにおいてもインフレのコントロールに対して厳しい見方を崩しておらず、年内に1回程度の利下げ見通しを示していることが挙げられます。

このことから、少なくとも年内に急激に米国の金利が低下して、米国MMFの利回りが低下するシナリオは考えにくいです。

米ドルMMFの具体的なメリット

金利政策の環境などから魅力的な米ドルMMF投資ですが、私は以下のようなメリットを感じています。

1. 追加リスクが少ない

私はマネックス証券を利用していますが、米国株取引口座から米ドルを振り替え、そのまま外貨建てMMFを購入しています。

米ドルから円に戻すことなく購入できるため、MMFの購入タイミングによる為替リスクは問題になりません。
エントリータイミングによる為替損失が追加で発生しないため、高い利回りで運用できるメリットを得れる形になります。

また、9-10月頃に再度キャッシュポジションを米国株に投資する予定ですが、MMFを売却したキャッシュも米ドルで受け取れるため、再度米国株取引口座に戻すタイミングでも為替の影響を受けません。

このように米国株に投入している資金を一時的に待機させるのに適したアセットと考えています。
*逆に円のキャッシュポジションについてはあえて米ドルMMFとする必要はなく、FXでの運用がよいと考えています。

2. 毎月のリターン

配当金と同様に、毎月リターンが見えると精神的な効果が大きいです。

現在、250,000ドル程度の米ドルキャッシュがあり、これを2,500万口の米ドルMMFに切り替えていく予定です。

1万口あたりの再投資額が0.3972米ドル(2024年5月31日時点、税引前)であるため、2,500万口では1ヶ月に993米ドル(約15万9千円)が再投資されます。
これがさらに複利で運用されます。

3. キャッシュで待機することの焦りが緩和される

株を売却してキャッシュが手元にある状態では、ついつい株を買いたくなります。

しかし、米ドルMMFにしておけば、分配金が受け取れる嬉しさや売却の手間があるため、焦ってトレードすることが減ります。

2023年も7月頃に米国株のポジションを大幅に減らして、10月の下落局面に再度米国株に資金を戻しました。
その間は米ドルMMFの形でキャッシュを運用しながら待機していました。

もしも機動的に米国株を買いたい場合には、一部のキャッシュは米国株取引口座に残しておくことで対応しています。

4. マネックスポイントがもらえる

私が使っているマネックス証券では、投資信託保有額に対するポイントが付与されます。

しかも、このポイントは外貨建てMMFの保有額にも適用されます。
例えば、現在の保有額(25万米ドル、約3990万円)で計算すると、毎月約2700ポイントを分配金とは別に受け取れます。

私はこのポイントを1ポイント=1円でAmazonギフト券などに交換して使っています。
(毎月2700円のAmazonギフト券はまあまあ嬉しいですよね。)

日本円のキャッシュポジションはFXで運用

冒頭にも述べたように日本円の一時的に浮いているキャッシュについてはFXでレバレッジをかけて運用しています。

長期トレンドでの円安ドル高局面で、スワップもある程度取れるため、日本円のキャッシュは10月の米国株を仕込む局面まではFXでの運用を継続する方針です。


まとめ

今回は米国株を売却して増加した米ドルのキャッシュポジションの運用について書きました。

当面は米国の金利が大幅に低下する可能性は低く、現在の金利水準は非常に魅力的です。

米ドルキャッシュポジションを次に米国株へ投入するタイミングまでの待機期間の運用先として、元本割れリスクが低く、年4.7%程度のリターンを得られる米ドル建てMMFは有力な選択肢であると考えています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

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