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IBD(Investor's Business Daily)の投資方法論

10月米国株市場はここまで順調な推移を見せています。

私自身は大統領選挙投票日前まではこのまま大きくポジションを変更せずにフルインベストメントで行こうと考えており、あまり動いていません。

この機会にIBD(Investor's Business Daily)の投資方法論を復習していきたいと思います。

短めの記事で何回かに分けて確認していければと考えています。

IBDの方法論とその基本

株式投資に成功するためには、明確で信頼性のあるルールに従うことが重要です。

ウィリアム・J・オニールは、「最高の株式が大きな価格上昇を迎える直前にはどのような特徴を持っているのか?」という問いを立て、130年以上にわたる株式市場サイクルと成長株の包括的な研究を行い、その答えを導き出しました。

この研究が基となり、IBDの方法論が誕生し、多くの投資家が成功を収めるための指針となっています。

IBDの方法論の4つの柱

IBDの方法論が目指すのは「株式市場が上昇しているときに利益を上げ、指数が弱くなり始めたときに利益を守る」というシンプルな目標になります。

これを実現するために、IBDの方法論はファンダメンタル分析テクニカル分析市場全体のトレンド、そしてリスク管理という4つの柱を中心に構築されています。

この統合されたアプローチを実践することで、最適な銘柄を選び、タイミングよく売買し、利益を守りながらリスクを最小限に抑えることが可能になります。

私は特に、市場全体のトレンドを把握すること、そしてエクスポージャー(投資資金の投入量)をコントロールすることでリスク管理を行うという考え方をIBDの方法論を学んで初めて認識しました。

それではこの4つの項目を簡単に紹介していきましょう。

1.ファンダメンタル分析
ファンダメンタル分析では、企業の本質的な価値を見極めるために、売上や利益の成長率利益率株主資本利益率(ROE)といった指標に注目します。
これにより、企業の現在のパフォーマンスだけでなく、将来の成長性を評価することが可能です。

また、四半期ごとの業績発表だけでなく、今後の成長予測や業界の新たなトレンドをモニターすることが重要です。

さらに機関投資家からの需要も、株価に大きな影響を与える要素として注目する必要があります。

2.テクニカル分析
テクニカル分析では、株式の価格動向や取引量などの市場データに基づいて売買のタイミングを判断します。

株価チャートを活用することで、売り圧力や買い圧力を可視化し、特定の価格帯での支持線や抵抗線を確認することができます。

また、移動平均線を参考に、株式が上昇トレンドにあるのか、あるいは下降トレンドにあるのかを把握することも重要です。

株価チャートは、株を買うべきタイミングや、利益確定や損切りを行うべきタイミングを判断するための強力なツールです。

3.株式市場のトレンド
株式の動向は、個別の企業だけでなく、全体の市場トレンドにも大きく依存します

実際にすべての株式の約75%はナスダック総合指数やS&P 500指数、ダウ・ジョーンズ工業平均指数など、市場全体の動きと同じ方向に動きます

そのため、市場が強気か弱気かを見極めることは、投資戦略において重要な要素です。

市場が下落傾向にあるときに個別株の上昇を期待することはリスクが高く、逆に市場全体が上昇しているときには利益を得る機会が増えます。

4.リスク管理
リスク管理は、長期的に投資で成功するために欠かせない要素です。
利益を上げることだけでなく、持っている資金を守ることが長期的な成功の基盤となります。

IBDでは、市場のトレンドに応じた投資エクスポージャーの割合(資金の何%を株式に投入すべきか)を提示しており、これにより現在どれだけの資金を市場に投資するべきかを判断することができます。

投資家は、株式市場の状況に応じて、ポートフォリオのどれくらいを株式に配分すべきかを常に確認し、適切なリスク管理を行うことが重要です。

まとめ

今回はIBDの方法論の4つの柱を簡潔に紹介しました。

次回以降の記事では具体的な投資手法について詳しく見ていきたいと思います。(1つの記事があまり長くならないようにしていきたいと思います。)

1.IBD(Investor's Business Daily)の投資方法論(本記事)

2.米国株投資の3つの基本概念

3.株式市場のタイミングをはかることは可能か?

4.株式市場のトレンド変化にどう対応するか

5.株価チャートとテクニカル分析

テクニカル分析について学んでみましょう。

オニール流の投資手法に興味がわいてきた方はこの本で勉強できます。

毎週末週報で投資戦略をアップデートしています。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

この記事が読者の皆様がリスクとリターンを考慮したより良い投資判断を行うための手助けとなれば幸いです。
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*個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。
*実際の投資判断については自己責任でお願いします。

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