Cameco(CCJ)の株価が上昇中!原子力エネルギーとウラン市場の注目銘柄
Cameco(カメコ:CCJ)は、世界最大級のウラン供給企業として、2024年も大きく成長している注目の原子力エネルギー関連銘柄です。
最近では、AmazonやGoogleといったテクノロジー企業が、データセンターの電力供給のために原子力エネルギーに投資を進めており、この流れが原子力関連株投資を後押ししています。
2024年10月16日にはCamecoは52.32ドルのカップウィズハンドルの買いポイントを突破し、上昇トレンドが鮮明となりました。
概要
CCJは、カナダに拠点を置く世界有数のウラン生産企業で、クリーンで信頼性の高いベースロード電力を提供するため、世界中の原子力発電所にウラン燃料を供給しています。
マッカーサー・リバー鉱山やキーレイク精錬所といった大規模なウラン鉱山を運営しており、核燃料の加工サービスや燃料集合体の製造、原子炉部品の生産にも携わっています。
業績と最新の四半期データ
CCJの業績は、直近の2024年第2四半期で大幅に改善しました。
EPS(1株当たり利益)は前回の-50%から0%へと回復し、売上高も-8%から24%に増加しました。
年間EPS成長率は108%と非常に高く、2024年も11%の成長が予測されています。
CCJは2024年11月7日に第3四半期決算発表を予定しており、さらなる業績拡大が期待されます。
テクニカル分析
CCJは2024年に約30%上昇し、10月18日現在の株価は58.02ドルに達しています。
RSレーティングは86で、株価は52週高値からわずか1%下に位置しており、50日移動平均を31%上回るパフォーマンスを見せています。
また、カップウィズハンドルパターンの買いポイント52.32ドルを上抜けしたことで、さらなる上昇トレンドが期待されます。
直近の出来高も平均の5.9百万株を上回り、投資家からの強い支持が見られます。
さらに、Accumulation/DistributionレーティングがAであることから、機関投資家による積極的な買いが続いている状況が示されています。
ファンドの保有比率は若干の減少が見られますが、全体としては強気の姿勢が維持されています。
ウクライナ戦争の影響
カザフスタンは世界のウラン供給の約43%を占める最大の生産国ですが、ウクライナ戦争を受けたロシアへの経済制裁により、従来のロシア経由の輸送ルートが利用しづらくなっています。
これにより、カザフスタンはトランスカスピ国際輸送ルートを通じてウランを西側諸国に輸出していますが、このルートはコストが非常に高く、輸出の効率性に影響を与えています。
カザフスタンのウラン輸出がロシア経由のルートを避ける動きは、ウラン市場全体に不安定さをもたらし、特に西側諸国のエネルギー供給に対する懸念を高めています。
また、カザフスタンは中国とのウラン供給契約を強化しており、西側諸国へのウランの供給を制限する動きもあり、西側諸国向けの供給にさらに深刻な影響を与える可能性があります。
こうしたウラン供給リスクの高まりから、安定したウランの供給源としてCamecoに注目が集まっているという側面もあります。
まとめ
Cameco(カメコ:CCJ)は、ウラン市場において主要な役割を果たす銘柄であり、最近の上昇の背景にはテクノロジー企業のデータセンター向けエネルギー需要の増加やウクライナ戦争の影響があります。
このようなファンダメンタルズ面での魅力だけではなく、CCJはカップウィズハンドルパターンの52.32ドルの買いポイントを突破したことで、テクニカル的にも上値が期待できます。
原子力エネルギー関連株に注目する投資家にとって、CCJは引き続き注目すべき銘柄です。
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