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仮面ライダーガッチャード1年楽しかった!!感想

大翔です。ガッチャの話

昨年9月から今年8月まで放送された仮面ライダーガッチャード
令和ライダー5作目。久しぶりのカードを使って変身するライダーでそこに錬金術という要素も加わった今までにないライダー。ガッチャードというネーミングも中々驚きでした(ガッチャンコ+カードらしい)

最初は前年ギーツが面白かった事もありどうなるかと思ってましたが………いや始まって少ししてもどうなんだと思ってましたけど、徐々にガッチャードならでは魅力がどんどん引き出されていって最高の1年を過ごせたと思います。


宝太郎とケミー。最高のガッチャ!!

仮面ライダーガッチャードこと一ノ瀬宝太郎。
当然この作品の主役である。
ガッチャードは登場人物それぞれが魅力的ですがやはり彼が引っ張ってくれて1年駆け抜けたなと思います。 

Wヒーロー夏祭りにて

彼はとにかく誰にでも優しく、純粋でまっすぐ。自分のガッチャの為にどこまでも突き進む少年(青年の方が正しい気がするが彼は少年って感じだから少年だ)そんな中でも母親とケンカする事もあったり、他人に腹を立てて「一言文句言ってやる!」みたいな事を言ったりする事もある。そういう所をひっくるめて等身大の高校生だと思いましたし、彼の魅力です。

九堂風雅からドライバーを託されたからが全ての始まり。それでもそこから自分の意思で人とケミーの未来を純粋に信じて成長していく。その姿に周りの仲間達も感化されていく。そういう積み重ねで宝太郎と仲間達の物語に厚みが出ていきました。

ガッチャードの物語を語る上で大きな存在はやはりケミー
錬金術によって生み出された人工生命体であり彼らを宿したカードが今作の変身アイテムでもある。その数なんと101体。正直最初は絶対扱いきれないと思いました。これまでの仮面ライダーでも多数のアイテムを出しながら全然活躍しないアイテムが多数ある作品はあったので


全種コンプとはいってませんが結構な厚みになってしまった。気がついたら

そんな中でガッチャードは一味違った。確かに全然活躍しない、目立たないケミーもいたけど、彼らの存在感やインパクトは強くて数少ない出番でもしっかり憶えられた。更に戦闘中でもそれ以外でも宝太郎達がケミーの力を借りるシーンなども多数あり、正に人とケミーが力を合わせて未来を切り開くそんなストーリーをしっかり感じました。

それだけでなくケミーを中心としたエピソードも多数あった事で彼らへの愛着が強くなっていたと思います。ケミーは人の心に反応して結び付く性質があり、悪の心を持つ人間の影響でマルガムという怪人になる。だがしかし、逆に宝太郎の様に善の心でケミーと関係を結べば良い仲間にだってなれる。

そういう人とケミーの物語を一年の間多くやった事は本当にこの作品ならではです。特に印象的なのは5話のレスラーGというケミーが大活躍の回

急にプロレス回が始まるし、地上げ屋とエンカウントしたり、なによりレスラーのモンスターってなんなんだよって感じなんですけど(今でもそれは思うよ笑)そういう物全部ひっくるめて勢いで突き抜けたエピソードだと思います。あんまり深く考えすぎるのはダメだとガッチャードはノリと勢いで日曜朝を明るく駆け抜ける作品なんだと思いましたし以外と仮面ライダーでこういう作風は珍しい所もあってどんどん興味を持っていったのを覚えてます。

そこからのサボニードルやユーフォーエックス。ズキュンパイアやナインテイルなどなど、それぞれの物語を通して人とケミーの物語は紡がれていってしっかり毎週の楽しみとなっていました(勿論ホッパー1やスチームライナー、ニジゴンも皆愛着沸きまくりだった!)


それぞれを魅力的に描いているのもあって玩具を持ってなくてもカードが欲しくなるのも良かったなと思います。カード1枚持ってるだけで劇中のなりきり感も出せますし、カード系のライダーアイテムで1番コレクション性があったのかなとも思いました。


共に戦い、成長していく仲間達の物語。


仮面ライダーガッチャードは3人の仮面ライダーを中心としたストーリーで展開されていきガッチャード、宝太郎の他に仮面ライダーマジェード、九堂りんねと仮面ライダーヴァルバラド、黒鋼スパナの物語も展開されていきます。
マジェード………りんねは初の女性2号ライダーとしても話題になりました。ヒロインでありつつ宝太郎のバディとして2人で困難に立ち向かったりする姿を沢山見る事が出来ました。この2人の関係性がとても良い事もあり将来お付き合いして欲しい!というようなオタクもいるようだが、個人的に自分は今の相棒としての2人の関係がすごく唯一無二の感じがして好きなので今のまま2人の今後が進んで欲しいなと思ってます(笑)
相棒って、親友とか恋人とも違うちょっと曖昧だけど特別でいいなって思ってます(映画での未来での関係もとても良かったんだ……………)


マジェード

ヴァルバラド、スパナは超A級錬金術師。最初は成り行きで仮面ライダーになったような宝太郎をまったく認めていなかったスパナですが、成長し強くなっていく彼を徐々に認めていきます。その上で宝太郎とケミーに対する価値観やスタンスは変わらず、仲間ではありつつも一定の距離感を取っていました。この辺りも下手な馴れ合いやよくあるギャグ堕ちみたな事をせず黒鋼スパナというキャラクターの守るべきラインをしっかりしていたのは今作の中でも好きな所です。

人とケミーが共に暮らす未来の為に戦う宝太郎。なにより人々の平穏とそれに必要な秩序を保つ事を重んじたスパナ。終盤の展開で2人の主張が全面的にぶつかる回は本当に手に汗握る名バトルでした。
ガッチャードはライダー同士の主義主張のぶつかり合いでのバトルは殆どありませんでした。だからこそ終盤でのこの展開は本当に熱いし、演じてる本島さんと藤林さんの魂の籠った演技にも引き込まれました。


ヴァルバラド


ガッチャードの魅力ある人物は仮面ライダーだけじゃない。変身しないけど頼りになる先輩達や先生もめちゃくちゃ良い。

錆丸先輩、蓮華姉さん。ライダーにはよくいる非戦闘要員の仲間…………ではなく普通に戦う。なんせ錬金術師なんで、宝太郎やりんねの先輩なんで
それでいて、ライダー達をサポートしたり応援もする。なくてはならない存在としていてくれました。こういうキャラクターってたまに「必要なの?」と言われる場合もあるのですが先輩達は確実に必要だった。彼らのおかげで楽しかった所は沢山あった。映画でもしっかり見せ場があったのもとても良かったです(そしてズッキュンも)

そしてミナト先生や鏡花さんといった支える大人たちも良かったです。
先生というとこれまでのライダーでいうとおやっさん枠の様でありますが、彼らはそういう大人として生徒達を支える面を持ちつつ、彼らなりの葛藤や試練を乗り越えていくドラマもあって見所でした。

更にガッチャードで絶対に欠かせないレギュラーメンバーといえばそう、加治木。彼がいなければ仮面ライダーガッチャードではないと言っても過言ではないと思う人達もいることでしょう。彼は宝太郎の友人であり錬金術には全く縁の無い一般人。それでもオカルト好きだからなのか妙にケミーやライダーに遭遇する。なんというかオイシイ役回りである。しかも映画では宝太郎達と未来に行く。ガッチャが望む限り加治木は現れる。
彼の「頑張れ仮面ライダー!」という言葉はとても真っ直ぐで見ているこっちもつられて純粋にライダーを応援してしまう。


強く、美しく。理想を求めた強敵達。

敵として登場した面々にも愛着湧いた1年。
まずは冥黒の三姉妹。アトロポス、クロトー、ラケシス。最初は序盤で退場もあるのでは?と思っていたが、最後まで生きてそれぞれの物語をしっかり展開させていきました。
長女のアトロポスは子どもの見た目ながら時に残忍に、冷酷に目的を果たし、時に自分を創ったグリオンを父として慕うなど様々の面を見せました。アトロポスを演じた沖田絃乃さんは何と10歳(撮影当初は9歳)大人顔負けと言っても過言では無い程の演技力の高さを魅せ、貫禄すら感じさせる変身まで見せてくれました。


次女のクロトーは武闘派といった様子で直接ライダーと戦う事も多かった。力を求め、それこそが正義だという風に振る舞いながらも誰よりも姉妹を想い、3人で歩む道を求めていた。後半は色々な葛藤を抱えながら冥黒王の手先として使われてて不憫な印象もありました。宝太郎との一時的な共闘や最終戦でグリオンに挑んでいく場面など熱い展開も多かったです


三女のラケシス。妖艶でミステリアスな雰囲気を持ちつつ周りの様子や言動を機敏に感じ取っているなと感じました。恐怖からグリオンや姉たちを裏切り錬金術師達に助けを求める辺りは割と衝撃的な展開でした。
そこから人間になる事を願いスパナや鏡花さん達と交流を深めていく。変化していくラケシスとその変化を受け入れられないクロトーの対比も丁寧で良かったです。

敵としての魅力というより……登場人物の1人としてそれぞれが魅力的でした。最期はそれぞれ自分の望みを見つけ仮面ライダーの腕の死んでいく。
彼女達の死に悲しみを感じましたし、出来ることなら戦いの無い中で3人で平穏に暮らして欲しかったですけど、それぞれが自分の掴み取りたい物…………ガッチャの為に必死に生きていたのも知っているので、何より彼女達の生き様を労いたいと思います。
もしも彼女達にも生まれ変わりというものがあるのなら今度はずっと3人仲良く生きて欲しいです。

そして悪役といえばあの男。みんな大好き(?)グリオン様。
年明けから本格的に登場し中ボスをやって退場。その後まさかの復活からの冥黒王達を出し抜きラスボスとして君臨。だけでなくもう1つの時空、デイブレイクがいる未来の世界の支配者として映画でも暴れるグリオン様。もはやグリオン様無しでガッチャードは語れないのでは?

グリオンの目的は世界中を黄金に作り替え、永遠に静止した世界にする事。黄金郷「エルドラド」へ至る事が彼の理想でありました。

錬金術とはその名の通り金を錬成する為の術。グリオンはその元来の錬金術による目的の最たるものを目指す。ある種、1番錬金術師らしい男なのかなと思いました。

グリオンが黄金に求める物は永遠。全てが等しく静止した世界を理想にする彼と、どこまでも真っ直ぐ進み続け世界が変化していく事を望む宝太郎とは正反対の存在。物語の因縁の強敵に相応しい相手だったと思います。
圧倒的な力でガッチャードとケミーの力を制し、全てを黄金に変えていくグリオン(本当は金メッキで本物の黄金ではないという。現実の錬金術もそうだったというのが真面目なガッチャ)

その状態でも一ノ瀬宝太郎は止まらない。自分の信じたガッチャの為に進み続けて、正に規格外の事をやってのける。理屈なんて無いし道理なんてすっ飛ばしたような展開だが、この勢いこそが仮面ライダーガッチャード!そう思います。
宝太郎とケミー達の力に敗北したグリオンがどこか満足気だったのも良かったです。彼もどこかで前へ進む事を望んでいたのかなと思ったり………本当に色々な魅力を持った敵でした。


伝説を超越する。ゴージャスライダー

ガッチャードを語る上で彼も外せない。
仮面ライダーレジェンド、鳳桜・カグヤ・クォーツ

レジェンド

見た目も能力も正に令和版ディケイドと言って良いレジェンド(実際ディケイドリスペクトでもある)最初は配信でのエピソードに登場しその後本編にも登場。ゴージャスに暴れてくれました。
ガッチャードにおいてレジェンドの戦いは半ば番外編の様でもありましたが、とにかく見ていて楽しかった。見てみたかった事、想像を越える名シーンも色々あって本当に良かったし、カグヤ様もレジェンドもとにかくかっこよかった。普段は派手で堂々として強者の貫禄たっぷりながら宝太郎という友人を大切に思う素振りも多くてとても良い。良いです。

映画でも登場し宝太郎達を助けます。そして尊敬する男、門矢士とも再会を果たします。完全サプライズで見れて良かったです。
ここで掛ける言葉がなんとも士らしさが凄くて流石だし、応えるカグヤの表情も晴れやかなようで………決意を新たにしたようにも見えて本当に良い。ガッチャードの1つの決定版と言える映画でレジェンドというライダーにも大きな展開を用意されていたのが嬉しかったです。

令和ライダーが続く中で彼の物語がどう続くのか、これからも期待したいです。


光照らす。希望の夜明け

夏映画の話もしたい「映画 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク」

映画も毎年なんだかんだ楽しんでますが、ここまで感動を覚えたライダー映画は結構久しぶりかもしれません。
グリオンに支配された世界。20年後の一ノ瀬宝太郎、仮面ライダーガッチャード デイブレイク。多くの仲間を失い、自分の生きるここに未来は無いと、死に場所を探すように戦う。


デイブレイク

彼が体験した絶望的な状況もしっかりと描かれていてその苦しみがとにかく伝わってきました。
明るい雰囲気のガッチャード。でもしっかり落とす時は落とすんですよね。本編でも

でも上げる時はしっかり上げる。現代の宝太郎、りんねの言葉が未来の宝太郎の魂を揺さぶる。
「諦めるな!一ノ瀬宝太郎!!」そこの言葉を叫ぶ宝太郎の声が自分にも何故が突き刺さってずっと印象に残ります。

ここまで共に戦ってきたケミーとの絆を思い出す。そしてザ・サンの中に意識を融合させたりんねの声を聞き覚醒。
未来の宝太郎を演じるDAIGOさんの演技も凄い。別人の様であった宝太郎がこのタイミングでしっかり現代の………本島さん演じる宝太郎と変わらぬ雰囲気になるのだから流石です。

デイブレイクはノーマルのガッチャードと動きも全然違いますし、20年戦ってきただけの洗練された動きや武器捌きもかっこいいです。そしてイグナイターでファイヤーデイブレイクになるのもかっこよすぎる!!思わずフィギュアーツ買いました(笑)

後は映画の終わり、現代の宝太郎とりんねと別れるシーンも好きです。冥黒王と決着を付ける為に過去へ向かうデイブレイク。
行先は過去だが、彼は仲間と共に自分の未来へ歩む為に進む。暁の仮面ライダーとして………
ここでEDのイントロが流れ始めるのが本当に泣けます。泣きました。そこからのラストのシーンと「ガッチャ!!」がもう最高。
本編中でずっと語られてきた暁の錬金術師と暁の仮面ライダーであるデイブレイクを交差させるラストは本当に上手かったです。
面白い、完成度の高いライダー映画は他にもありますが1番好きなのはこの映画になりました。
「頑張れ仮面ライダー!」のシーンもあるし自分の好きなケミーカードを持って行って応援なんて事も出来るのがすごく良いなと思いました。
1年やってきたガッチャードの良いところを沢山詰めた映画。本当にありがとうございます。



最高のガッチャな1年。君と僕らのCHEMY×STORY

ガッチャードは本当に1年間楽しかったんですが、それより毎週楽しかったという印象でもあります。毎週30分……というより約24分の中で見所を作って盛り上げていく、そうやってガッチャードの楽しさが毎週積み重ねて行けたのかなと思ってます。作品の持つ魅力を制作側が理解してそこを徹底的に魅せたり、挑戦していったりする事で最高の物語になりました。
更に湊プロデューサーや脚本の内田さん。新たに特撮、ライダーをメインで手掛ける人達によって新たな風が吹いたなと感じました。

失敗を恐れず、試行錯誤しながら進み続ける。そして新たな歴史を作り上げる。製作側のそんな思いがガッチャードの作風にもしっかり現れていました。
本当に令和でも1番ぐらいに好きなライダーになりました。勿論、全部が全部良い所ばかりという事もないです。自分でも惜しいなと思う所やもう少しここをやって欲しかったと思う所もあります。でもそれもきっと、1年の間楽しかったからこそだとも思うのです。本当に何度も言います。最高だった。
ここから更にファイナルステージもやります。特撮ハマって15年ぐらいですけど実はこのイベント初めて行きます(笑)
ここで遂に、ファイナルを目撃します!これもガッチャードが大好きだから、もっと宝太郎達の物語を見たいから………とても楽しみにしてます。

そして新ライダーのガヴも始まっています。ポップなイメージと一転してストーリーはハードな印象を1話から受けました。

これからどんな1年になるのかもとても楽しみです。

改めてありがとう、仮面ライダーガッチャード!!

映画舞台挨拶
ガッチャードショーにも行きました
ありがとう!

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