霊能決め打ちを可能にする要素と通用する環境について

先日、Xの方で霊能決め打ちに関係するあれこれのアンケートを取ったのですが、取り方をミスったなと思いました。

一応データを載せておきます。

アンケート①
アンケート②
アンケート③

これらのデータから何を知りたかったか

結論から言うと、このデータによって「要素」や「レベル」というものの理解が分かります。
①の「要素を持っている」とする人は、②は「環境次第」になるはずで、
③は「レベルの低い環境」になると思います。
(本来は3つを一纏めとするデータの取り方をしなければいけず、①については具体的に書ける欄を設けられるようにGoogle フォームなどを活用すべきでした)

順を追って説明します。

霊能を決め打てる要素とは?

縄余裕が2以上ある配役だと「グレランを挟んでから霊の色結果で判断も出来る」などの話が出てきてしまうため、話を簡略化するために9スタで説明します。

まず、真霊と騙りの明確な違いってなんでしょうか。
それは真霊は「進行役」であり、騙りは「縄消費」を目的として露出しています。
なので、この前提を理解していない人は、霊騙りをした場合、発言に力を入れることも有りません。霊ロラが前提とされている環境では何をせずとも2縄消費させることが出来るのですから。

ここで想定される反論は「真では必ず発言に力を入れるのか?」になると思います。
理由は知りませんが、2霊になった時点でやる気を失くすという人も居るでしょう。なので、穴のない理屈では有りません。
(ただ、僕から言わせてみれば、人狼への理解度/解像度が低いからこそ、勝手にやる気を失くすんだろうなと思います。)

この認識が共有されていない環境下に於いては、やる気のある人物=真霊、やる気のない人物=騙りという要素が成り立ち”やすい”です。
逆を言えば、しっかりと意識して人狼をしている人たちの中では、この要素は通用しません。ちゃんと騙りもやる気を出してくるでしょう。

「決め打ちに成功する自信」について

これは、先述した内容から「環境次第」になることは明確だと思います。
決まり切った要素というものがないので。

ただ、別視点で考察が可能になっていくのですが、それはどういうものかを考えてみると良いと思います。
考えるポイントを挙げると。

霊に出ている人物が人外の場合、何故潜伏をしなかったのか

この部分を考えると良いのでは無いでしょうか。

「レベル」について

霊能を決め打てる環境は「レベルが低い」と結論付けましたが、少し語弊があります。

「やる気」などの役職特有の性質に依る差だけで決め打てる環境はレベルが低い

他のケースで言えば「この人は占い能力を持っていない」とかですね。
あとは、9スタでは見ませんが、普通配役などで狩騙りをした時によく見られますが「狩CO前までの議論時間中の占い真偽予想と噛まれた位置が一致しない」とかですね。
これだけで伝わると思いますが、もう少し説明すると、

狩騙り(CO前)「俺は占いAが真だと思う」
~襲撃~
「占いA」が無惨な死体で発見されました。

「この人が狩であれば、基本的に占いAを護衛するはずだ。」と読めるわけです。

このようなケースも、(騙りの)レベルの低い環境だと思います。

この記事で伝えたいこと

よくレベルの話では、普通配役が比較に出されると思いますが、普通配役ではそれぞれやるべきことが9スタよりもはっきりしてくるため、配役理解度が高いプレイヤーこそが考察の精度が高まる/盤面への対応能力が上がるため、明確な指標をもって強いと評価出来ます。

一方で、配役性を考慮すると、村も狼も差が出るわけではないので、9スタが成熟した環境になれば、発言面での要素などは、自己矛盾以外ではほぼほぼなくなり、最終的に勝率に差が出るのは「人物メタ」でしか無いと思います。
これを「議論・推理ゲームだから」と言って頑なに認めたくない人はいるでしょう。だって考察で当てたと思う方が気持ちいいし、楽しいですもんね。
本当に始めたての頃は僕もそう思ってやっていました。
でも考えれば考える程、9スタや雑村と言われる配役に於ける要素なんて無いんです。
そういう推理自信ニキや要素自信ニキに言いたいことは、
もしも本当に要素というものがあるとするなら人狼が居ないゲームで【人狼は居ない】と推理できる筈ですよね。(人狼が居ないならゲーム終了になっているなどのクソリプは受け付けません)

また、レベルの捉え方ですが、9スタで一般的に使用されている/通用している考察の全てが短絡的であり、要素として本来は成立していないのですが、それが成立しているというのは、9スタをプレーする人の【人狼ゲームに対する根本的な理解度/解像度の低さ】が由来しているのです。
上記で説明したような、低レイヤーの要素が通用し合っているということになりますので、これで何故9スタはレベルが低いと言われているかが少しは理解出来たのではないでしょうか。

進行論も何故必要なのかとか、人狼ゲームへの基本的な理解度がないと、普通配役等での【盤面から考える最適な吊り】や【進行論を考える上では狼側の戦術理解が必要】なども理解出来ないのだと思います。
これを「脳死で吊っている」とか「考えていない」と言うのはかなりお門違いなのです。人狼ゲームを理解していない人の発言です。
逆に言えば「自分には推理力がある」「これこそが要素である」といったような態度はとても傲慢であり、幻想の中で生きているだけなのです。


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