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ステファン・エルシャーラウィ復帰記念インタビューSP

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*2018年くらいに勢い余って作ったファラオーネ画像。今見直すと悪趣味ってこういうことなんだなと思います。

スヌーカー狂いの帰還

いよいよ僕たちのスヌーカークレイジーが戻ってきた。試合前にはロナウジーニョの動画を観て、興味を持てば、誰にも言わすフラッと英国までスヌーカー(ビリヤードの一種)のチャンピオンズシップを観に行く。そしていつ見てもカッチリとセットされたあの形容し難い悪魔のヘアスタイル。有名人であることを自覚せず、好きなものを追求する男。明らかに天然とも言えるが、その常識と既成概念の先に前人未踏のスーパープレーを積み上げてきた。アクロバティックなシュート、スピードに乗ると誰も止められない、独特の重みを感じる鈍色のドリブリング、代名詞のカットイン···そのどれもがファンタジーの領域に到達せんという瞬間にヨーロッパのサッカーシーンから去ったのは2019年7月8日。

しかし、こうして再び戻ってきたことはファンタジーだ。フラッとどこかに行っていた男が、フラッとローマに戻ってきたのである。彼は開口一番こう言った。「まるで移籍なんてしてなかったような気分さ」やれやれ、これがエルシャーラウィ。天然で、絶滅危惧種の天才ストライカーだ。

今回はファラオーネのインタビュー3本をご紹介したい。まずは復帰後初の最新インタビュー。2本目は子供の頃からローマまでをカバーした超ロングインタビュー。最後は親友ペッレグリーニと一緒にファンの質問に答えるface to faceという対談企画。気がつけば8000字超えの大特集。ピッチを疾走するその日までこれを読んで待っていて欲しい。

注:『2019.4.12 エルシャーラウィ、超ロングインタビュー』『2018.5.9 ふたりのクエスチョンズ:エルシャーラウィ&ペッレグリーニ』は旧ローマ速報に掲載したものを再編集したものです。

2021.2.3 エルシャーラウィ、復帰後ファーストインタビュー

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ステファン、おかえりなさい!あなたは1年半の間、強度とリズムの異なるリーグに行き、また最近ではプレー自体していませんでした。その間、何かが損なわれたと感じていますか?また、セリエAの準備は出来ていますか?

エルシャーラウィ「ぼくは11月の代表を最後にプレーしていない。でも、その間1人でトレーニングを続けて、コンディションの維持の為にできる限りのことをしてきたつもりさ。トップフォームに戻るにはもう少し時間が必要かもしれないけど、フィットネスコーチと一緒にプログラムを作り実践し始めてる。ローマでやり直したいという意欲を持って取り組んでいる途中だよ」

ご存知と思いますが、フォンセカ監督はアウトサイドにストライカーを置くことを止めて、現在はセンターフォワードの背後に2枚攻撃的なミッドフィルダーを配置しています。これはあなたの仕事とは異なるものですが、戦術に関して、既に監督とは話し合いましたか?

エルシャーラウィ「初日に話をしたよ。これも問題はないと思う。ぼくはアウトサイドから中央にカットインするのが得意だけど、実際に今のローマのスタイルはディフランチェスコさんの時とそこまで変わらないと思う。それに監督にはどのポジションでもやれるって言ったしさ」

もうひとつ懸念があります。あなたはユーロの為にも継続した出場機会を求めていると思いますが、多くの選手による熾烈なポジション争いが予想されます。それはあなたにとって刺激ですか?それとも恐れでしょうか?

エルシャーラウィ「それは自分が改善し続ける為のモチベーションになるはずさ。特にトップレベルでプレーしているならね。だから恐れてなんてないよ。それに、ぼくは若い頃からプロとしてやってきてるからね。常に良い選手たちと競う必要があったよ。ぼくが言えるのは、ポジション争いが激しければ、それだけチームの質も高くなって強くなるという事かな」

ヴェローナ戦をエディン・ジェコと一緒に観戦していましたが、彼の様子はどうでしたか?

エルシャーラウィ「エディンは終始笑顔で、穏やかだと思ったよ。新しい仲間だけじゃなく、彼のような昔のチームメイトとも会えて嬉しいよ。グループはとても平和な雰囲気さ」

フェラーラでジェコと喧嘩をした経験を持つあなたならば、彼を100%の状態に戻す方法を知っているのでは?
注:2019年4月のSPAL戦でエルシャーラウィのパスミスにジェコが激怒して口論となり、最終的には胸ぐらをつかみ合う喧嘩になった。

エルシャーラウィ「誰もがエディンのクオリティを知っていると思うな。彼は強い個性を持つ選手で、再びローマの中心選手になる方法を見つけると確信してるんだ。いつぞやのぼくとの口論なら、あれはロッカールームの揉め事ってやつさ。その日起こって、その日に終わったんだ」

経済以外で中国の印象は?中国で過ごした時間はポジティブでしたか?

エルシャーラウィ「それはパンデミックによってとても特殊な体験になったね。最初の半年はクラブと代表を往復していた。そこでぼくは中心選手としての初めてのトロフィーを掲げる事ができた。しかし、そのシーズンが終わると、ぼくたちはほぼ7ヶ月トレーニングだけをして過ごすことになる。それはサッカー選手にとって簡単なことじゃなかったよ。だけど今は帰りたい場所にたどり着き、ユーロもこれからだ。その点では満足してるし前向きな気持ちだよ」

久しぶりのローマはなにか変わっていましたか?

エルシャーラウィ「まずなによりもローマに帰って来ることができてとても嬉しい。移籍なんかなかったかのような気持ちさ。ここでピッチを離れて多くの知り合いができた。ローマはキャリアの単なる1ページじゃないよ。トリゴリアでも多くの友人と再開できた。特に、フリードキン会長、ピントGM、フォンセカ監督の信頼には感謝しているんだ。以前から話してるけど、恩を返せるかどうかは選手次第なんだよ」

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