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【パジェッレ&レビュー】セリエA第28節 ローマ3-0サンプドリア

・Rui Patricio 6.5

少なからず枠内にシュートを浴び、その1つでもゴールを許していれば試合展開が変わっていただけに及第点以上は確実か。

・Zalewski 6.5

システム変更と主戦場ではない右サイドでの起用もあり、普段よりも後方でのプレー時間が増えたが、その中でも、Maticとの連携などで効果的な動きも多かった。

・Smalling 6.5

4backでも基本的な仕事は変わらずだった上に、いつも以上にMaticが近くでビルドアップに関与してくれる分、いつも以上に余裕を持ってプレー出来ていた様に見える。案の定ではあるが第4主将は彼でした。

・Llorente 6.5

初のフル出場のなかで実に好印象な試合運びだったのでは。適度に前線での活躍もあり、足元への不安も少ない為、あとは普段の3CBになったときにスピード系のFWとどこまでやり合えるのかが気になるところ。

・Spinazzola 6.5

敵の再度に空いたスペースを効果的に活用し攻撃に絡んだ。

・Matic 7.5

やはり彼を使わないのは舐めプであると感じるくらい彼の存在は偉大。確実にMOM。システム変更に柔軟に対応しながら、彼の強みである足下の技術と視野の広さで攻撃を組み立てた。

“重要な場面でボールを奪い、Mourinhoが望む縦にアクションを度々起こした。Wijnaldumポスト直撃、ゴール、そしてPK獲得はどれも彼のアイデアから生まれたもので、2人は瞬時にピッチ上での理解を深めた。ただ素晴らしい。” (by Leggo)

・Wijnaldum 7.5

やはり敵陣エリア付近での仕事が多いポジションの方が圧倒的に輝くなという印象。素晴らしい先制点以外にもPK獲得やポストをたたくシュートなどMaticとの連携が抜群。

“偶然なのか、JMの4-2-3-1においては、Maticと2人での並外れた経験とそのクオリティで中盤が素晴らしい働きとなる。チームメイトとコンビでMaticもまた彼の最高の資質、特にダイナミズムの部分と挿前線への展開力を発揮した。HT直前にはポストにシュートを阻まれたが、その後相棒との連携で再び好機を得ヘディングでその機会を最大限生かした。さらにPKも獲得し勝利を決定づけた。Gini Point!(意味不明)。” (by Il Romanista)

・Dybala 7.0

ピッチ上を地涌自在に動き回り様々な形でチャンスに絡んだ。代表から無事帰ってきてくれて良かったです。

・Pellegrini 6.0

好機に絡みはしたものの、他のMFに比べると若干インパクトには欠けるか。ただ代表戦の疲れもあるので及第点か。

・El Shaarawy 7.0

実に彼らしいゴール。代表戦の疲れがなかったとはいえフル出場は有難い。フロントはさっさと契約更新してください…。(懇願)

・Abraham 5.5

得点が欲しいところではあるものの、要所要所で好機に絡んでおり、囮として敵DFを引き付ける役割としては十分な仕事が出来ている。ただもう少し積極的な守備貢献が欲しいというか、プレスのかけ方が相変わらずイマイチ。

・Belotti 6.0

1人欠いた敵にとって彼のような運動量のあるFWの投入はなかなかに効いたのでは。今シーズン中に復調の芽が出てくれれば良いくらいの焦らないマインドで待ちたい。

・Solbakken 6.5

限られた出場時間の中で結果を出し、左足の精度という面でも彼らしさを表現できたのではないか。今節のシステムとも整合が良かった。

・Celik 6.0

Karsdorpの再度の怪我により今後また出場は増えることが想定されるので、久し振りの出場で試合勘を取り戻してもらえると良いか。

・Mourinho 7.0

思い切ったシステム変更が実に効果的で久しぶりの勝利を手に出来たことは素晴らしい。何よりTifosiのお恥ずかしいチャントを咎め、盟友を庇った点は彼の人間性の現れか。

総評
苦しい数週間にやっと夜明けが訪れた感じ。
出来ることなら前半に試合の試合を支配した段階で試合を決めてしまいたかったが、それが出来る決定力が無いのが今のRomaなのでそこは致し方なしか。ただ退場が無くても得点は時間の問題だったような気はする。

今節は何よりRomaにおける人員面での緊急事態からの即興4Backが、Sampdoriaの4-3で中盤以降のブロックを作る守り方と、前線には強力なWGが不在である点に実にマッチしたことが勝因であろう。ManciniとIbanezがいた場合はこの4Back採用は難しいのは確かで、その上で現状の最高のメンバー選ぶとこのメンバーになるので、タイミング含めてチームとしては大分ラッキーであったように感じる。

攻撃面では敵の4-3のブロックにより両サイドにスペースが空く部分があり、守備ブロック自体も比較的深く位置取られていたので、Romaの両SBとMaticがある程度自由にボールを触れる位置にいたことが良かったのと、守備面ではこれまでサイドからの攻撃に対してはManciniとIbanezのどちらかがフォアチェックを行いWBやDMFがそのスペースをカバーする守り方であったがその必要がなかった点も我々には好都合に働いた。さらにその2CBの間にMaticが下りることで、普段のビルドアップ面での弱さも改善され良い事尽くしであった。

試合とは関係ない部分として個人的にはイタリアのcalcio文化は大好きだし、その熱さも魅力とは思うが、現地のTifosiの人種差別チャントとかは本当に恥ずかしいのでやめて欲しいし、それをしっかりと面と向かって制止するMourinhoは偉大だと改めて感じました。

採点者:くわしん
小学生の頃にバティストゥータに憧れ、丁度その時ローマに中田がやって来た為にローマに触れる機会が多くなりロマニスタに。好きな現役選手はDiawara。思い出の試合は2012年にオリンピコで観戦したコッパ・イタリア決勝でのラツィオへの敗戦。大学時代にF1のコースエンジニアを目指してイタリアに留学。イタリアにおける高卒認定相当の資格を持っている。好きな選手のタイプは稲場愛香みたいなタイプ。

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如月たくみ ASローマ速報~ROMANISMO
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