がそりん。
昨日、妻に「ガソリン入れてきてほしーな♪」と言われていたが、そんなことすっかり忘れて朝を迎えた。
朝から怒られたくない私は、時間を確認し、妻の寝顔を確認。
ミッションスタート。
とはいえ、ただガソリンを入れに行くだけだし、本日は土曜日。車の通りもほとんどない。
妻は異常にガソリン臭が苦手だ。どうも気分が悪くなるらしい。有機溶剤の臭いなので、分からなくもないが、有機溶剤の臭いは実はそんなに不快臭、というわけではない。最初のうちはむしろ好きだ、という人も少なくない。
実際私も子ども頃、スタンドにいくとわざわざ車外にでて臭いをかいでいた。(ラリってんな、おい)
スタンドで深呼吸をしてる頭の悪そうな子どもに、父が「あんまり嗅いでると脳みそ溶けるぞ」と言われ、以降この一言がトラウマになり、嗅ぐのをやめた。
もちろん、ガソリンの匂い嗅いで、脳が溶けるやつはいない。(※有機溶剤なので、高濃度で吸っていくと中枢神経系にダメージがいきます)
なので、今はガソリンの匂いをわざわざ吸おう、なんて気はないが、セルフで入れ際にくる臭いは別段気にならない。
が、妻は本当に体調を崩す。最初は言うてるだけかなと思っていたが、本当に苦手のようだ。(疑いすぎ)
と、いうわけでいつの頃からか「ガソリン補給隊長」に任免されていた。
で。ミッション遂行中。スタンドも車は少ない。
いつも通りに手際良くガソリンを入れ始める。
セルフって、この入れてる時間、結構ヒマ。
いつもムダな思考を巡らせてしまう。
ふと。
そういえば、前回入れたのいつだっけ。
妙に懐かしく感じる給油ノズルのグリップにそう思った。
ん?5月、入れたっけ?
うちは妻が通勤に使うのと、よく実家の久留米に帰るので(片道約100Km)なんだかんだでガソリンをよく入れる。
が、自粛期間中は小動物のようにステイホームだったので(子どもの送り迎えもない)車の使用率が極端に減っていた。
ああ。これが
逆オイルショック。
そういえば、少し前にいってたなー、飛行機も車も製造も止まってるから石油が安くなって、なんならマイナスだって。
ああ、ほんと車乗ってないわ。
しみじみ、私生活の中でそれを感じた。
感じ切ったところで、ちょうど
ガチャン
給油が停止した。
これからコロナ後の経済となっていくが、色々とやり方が変わっていくのだろうな。
さてさて。うちの商売はどうしたものかねぇ、、などと一息つきながら、ミッション終了。帰宅。
これで妻を起こさず、ゆっくり家に入れば、完璧。
「あ、おかえり。ガソリン、ありがとね。昨日忘れとったもんね♪」
ああ。全てはいつも、この人の手のひらの上。
今日もありがとう(笑)
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